元プロ野球選手で野球解説者のアレックス・ラミレス氏が5月21日、YouTubeチャンネル『フルタの方程式【古田敦也 公式チャンネル】』で公開された動画「ラミレスが勧める“ワンバウンド打ち”と 苦しめられた外国人打者攻略法【バッターズバイブル】」に登場。今の選手に対して気になるポイントを語った。

アレックス・ラミレス氏

相手投手によってバットを使い分け

「右でも左でも立ち位置は同じだけど、バットだけ替えてた」というラミレス氏。「速いピッチャーの場合、とても軽いバットを使った。右ピッチャーの時は細いバット。だから、とても(スイングが)クイック」「でも、左ピッチャーと、遅いピッチャーは太い、もっと重いバット。920グラム。ステイバックして、ヘッドを振り抜くだけ」と、左右や相手投手の球速によって複数種類を使い分けていたそうだ。

古田氏が「めっちゃ考えてるんやな」と感嘆すると、ラミレス氏は「最近のバッターはバット1本しか使わないでしょ? それが重すぎる時も、軽すぎる時もあることを知らないんだ」と自身の印象を打ち明けた。

ここで古田氏が「僕もバットを替えてた」と振り返ると、ラミレス氏はにっこりしながら、「今はみんな知らないから、バット1本だけ。バットの重さのはかり方すら知らない。そういうことを知る必要があると思う」と、今の現役選手たちに向けて持論を展開。「僕たちの時代はいろんなことをやった。バットの状態を確かめて、ダメなバットだと思ったら避けた。今の選手はバットの良し悪しもわからず、新しいバットがあったら使うだけ」「僕たちは違う。良いバットだけを使う。『これは良いバットだから、試合で使おう』ってね」と訴えかけていた。

【編集部MEMO】
『フルタの方程式』は、テレビ朝日で放送されていた古田敦也氏の初冠番組。2021年5月にYouTubeチャンネルとして復活した。名選手たちのハイレベルな技術論や、プロ野球選手だけが知るエピソードに加え、野球のギモンを解決する“方程式”を提案。「ピッチャーズバイブル」「バッターズバイブル」「キャッチャーズバイブル」など、「野球好きのバイブル」となるコンテンツを配信している。なお、古田氏が『これ余談なんですけど・・・』(ABCテレビ)にゲスト出演した際、番組MCのかまいたち・濱家隆一は古田氏のトーク力を絶賛し、『フルタの方程式』を楽しみにしている視聴者の一人であると明かしていた。