食や街並みから南国気分が味わえるとして、旅行先としても人気の宮崎県。マンゴーや宮崎牛といった食材が美味しい場所として認知のある方もたくさんいらっしゃるでしょう。

そこで今回、マイナビニュース会員を対象に「宮崎県といえば何を思い浮かべる?」というアンケートを行いました。知れば次の旅行先に選びたくなる、そんな宮崎県の魅力をチェックしてみてくださいね。

宮崎県に行ったことはある?

最初に、「宮崎県出身、あるいは旅行・仕事などで宮崎県を訪れたことはありますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

はい…58.6%
いいえ…41.4%

今回のランキングは「はい」と答えた方からの回答を元に作成しています。

宮崎県といえば?ご当地ランキング

  • 宮崎県といえばランキング

    宮崎県といえばランキング

次に、「宮崎県と聞いて思い浮かべるもの」を聞いたところ、結果は以下のようになりました。

1位  マンゴー(20.4%)
2位  高千穂峡(14.9%)
3位  チキン南蛮(9.4%)
4位  宮崎牛(7.7%)
5位  日南海岸(7.2%)
6位  高千穂神社(6.1%)
6位  地鶏炭火焼(6.1%)
8位  フェニックス自然動物園(3.3%)
8位  肉巻きおにぎり(3.3%)
8位  釜揚げうどん(3.3%)
11位 青島(青島神社)(2.8%)
12位 鵜戸神宮(2.2%)
12位 日向夏(2.2%)
13位 えびの高原(1.7%)
14位 天岩戸神社(1.1%)
14位 サンメッセ日南(モアイ像)(1.1%)
14位 宮﨑神宮(1.1%)
14位 フローランテ宮崎(1.1%)
14位 都井岬(1.1%)
14位 チーズ饅頭(1.1%)
15位 馬ヶ背(0.6%)
15位 クルスの海(0.6%)
15位 レタス巻き(0.6%)
15位 きんかん(0.6%)

ここからは8位までにランクインした項目について、3つのポイントやおすすめの理由などをご紹介します。

1位 マンゴー(20.4%)

宮崎県といえばランキング、1位は「マンゴー」でした。宮崎県の温暖な気候と肥沃な大地がマンゴー栽培に適しており、日本有数のマンゴーの生産地として知られています。宮崎県のマンゴーは、「完熟」にこだわり、芳醇で強い香りと濃厚な甘みが魅力。樹上で熟して自然に落果したものだけをネット袋でキャッチして収穫を行うのが特徴とされています。

宮崎完熟マンゴーの中でも「糖度15度以上」「重量350g以上」「表皮の2/3以上が赤色」の全てを満たすものが、「太陽のタマゴ」です。初セリの際には、2玉で50万円の値が付くなど、高級ブランドとして知られるようになりました。

3つのポイント

  1. 栄養が豊富:ビタミンAを多量に含んでおり、カロテンは「もも」の実の約122倍、ビタミンEは「ぶどう」の実の18倍は含まれていると言われています。
  2. 良いマンゴーの選び方:特に果皮表面にツヤがあり、シワの無いものが良いとされています。
  3. 美味しい食べ方:完熟で収穫しているため、追熟せず冷蔵庫でよく冷やして食べると、より美味しさを感じられます。

おすすめする理由

「価格は高いものの、宮崎県のマンゴーは有名で味も非常においしいから。」(男性・66歳)
「宮崎県を代表する名産品だと思うから。」(男性・25歳)
「東国原県知事時代に話題になり、宮崎県の名産品として有名だから。」(男性・67歳)

webサイト マンゴー/宮崎市

2位 高千穂峡(14.9%)

2位は「高千穂峡」でした。高千穂峡は、宮崎県北部の九州脊梁山地に存在する渓谷です。高さ約80~100mもの断崖が、約7kmに渡って続いています。その雄大な渓谷美は、阿蘇山の火山活動で噴出した火砕流を、五ヶ瀬川が侵食して作られました。天岩戸、天安河原、くしふる峰など、神話の舞台と伝えられる地や神々を祀る神社が数多くあることから「神話の里」とも言われています。また、古くからの豊かな自然も多く残っており、近年ではパワースポットとしても注目されています。

3つのポイント

  1. 幻想的な滝:日本の滝百選に指定される「真名井の滝」は有名な観光スポットです。渓谷のエメラルドグリーンに染まる幻想的な水面が、まるで異世界へ誘い込まれたような心地にさせます。
  2. 日本を代表する景勝地:高千穂峡は、1934年に五箇瀬川峡谷として国の名勝天然記念物に指定された、日本を代表する景勝地の一つとされています。
  3. 絶好の三段橋:峡谷には、下から「神橋(石橋)」「高千穂大橋(鋼橋)」「神都高千穂大橋(コンクリート橋)」と三本の橋が架かっており、峡谷に三本もの橋が架かっている風景は全国的にも珍しく、絶好の撮影ポイントとなっています。

おすすめする理由

「日本に存在する、神秘的な自然の聖地の1つだと思うから。」(男性・55歳)
「初心者から楽しめる、景観の良い登山コースがあるから。」(男性・61歳)
「いにしえの神話にも出てくるような、有名な場所だから。」(男性・65歳)

住所 〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井
webサイト 高千穂峡/高千穂町観光協会

3位 チキン南蛮(9.4%)

3位は「チキン南蛮」でした。チキン南蛮は、からりと揚げた鶏肉を甘酢に漬け、タルタルソースをかけた料理。かつて延岡市内にあった洋食店での賄い料理が原型であるとされ、現在では宮崎県民のソウルフードとして定着しています。

また、地元延岡市では市民有志によるチキン南蛮を普及させる団体が2009年に結成され、7月8日を「南蛮の日」に定めるなど、さまざまなイベントや情報発信を行なっています。

3つのポイント

  1. 2系統のチキン南蛮:チキン南蛮は、タルタルソースをかけた一般的なものと、こだわりの甘酢ダレだけで味わうシンプルなものがあります。
  2. アレンジが豊富:地元ではオリジナルのタルタルソースや「チキン南蛮カレー」など、店舗のオリジナリティーが加わったチキン南蛮メニューが展開されています。
  3. チキン南蛮の関連商品も誕生:延岡市では、チキン南蛮専用に醸造された地ビールや、店舗オリジナルの南蛮酢など、お土産におすすめの商品も販売されています。

おすすめする理由

「ご飯に合い、とても美味しくて、大好きだから。」(男性・45歳)
「特に宮崎県には有名店が多く、鶏肉の食感とタレの組み合わせが美味しいから。」(男性・47歳)

4位 宮崎牛(7.7%)

4位は「宮崎牛」でした。宮崎牛は、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種のこと。日本食肉格付協会による格付けにおいて、肉質等級が4等級以上のもの、県内種雄牛、もしくは家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖に持つものが対象となっています。宮崎牛の特徴は、極上な肉質ときめ細やかなサシ。口に含むとほのかな甘みと芳醇な香りが広がります。

3つのポイント

  1. 宮崎県を代表する牛:宮崎県は、肉用牛としての和牛の飼養頭数が全国第3位。終戦後から牛が増加し、その過程の中で宮崎牛というブランド牛が誕生しました。
  2. 国外からも注目:1990年からは海外への輸出が開始され、2年連続(2017年、2018年)で「アカデミー賞授賞式」のパーティーメニューに採用されるなど、国外においても注目度が高まっています。
  3. 内閣総理大臣賞を受賞:5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」の第11回大会において、史上初となる3大会連続の内閣総理大臣賞を受賞。日本を代表する和牛ブランドとしての地位を確固たるものにしました。

おすすめする理由

「宮崎の牛はとてもまろやかで、肉質が良いから。」(男性・44歳)
「バランスよい脂が、美味しさが引き立たせているから。」(女性・52歳)
「受け継いでいくべき、世界に誇れる宝だと思うから。」(男性・37歳)

5位 日南海岸(7.2%)

5位は「日南海岸」でした。日南海岸は、宮崎市南部から宮崎県の南端都井岬まで、宮崎市、日南市、串間市の3市にわたって広がる延長約100kmの海岸線のことをさします。「青島」「堀切峠」「鵜戸神宮」といった様々な観光スポットがこの海岸線上に点在し、観光客からも注目を集めています。

サンゴが群生し、チョウチョウウオなどの熱帯魚が回遊する岩礁地帯をはじめ、美しい海中景観も楽しめます。他にも、都井岬の野生馬や幸島のサルなども有名です。

3つのポイント

  1. 日本有数のサーフスポット:日南海岸一帯は、太平洋から打ち寄せる安定した波と抜群の水質で、全国のサーファーたちの憧れを集めています。地元の小学校では、サーフィンを体育の授業に取り入れているところもあるそうです。
  2. 名物料理:近海で獲れたイワシやトビウオのすり身に、豆腐、味噌、黒砂糖を加えて油で揚げた「飫肥の天ぷら」は、名物料理として地元で親しまれています。
  3. 宮崎県を代表するドライブルート:起伏にとんだ海岸線は、波上岩、ビロウ樹、ジャカランダの花といった美しい景観が見られ、絶好のドライブロードとしても知られています。

おすすめする理由

「南国のような雰囲気があり、落ち着いていてとても良いから。」(男性・65歳)
「海岸沿いのドライブが最高だから。」(男性・60歳)

6位 高千穂神社(6.1%)

6位は「高千穂神社」でした。高千穂神社は、高千穂八十八社の総社として崇拝を集めてきた神社です。約1,900年前の、垂仁天皇時代に創建されたと言われています。神社本殿と所蔵品の鉄造狛犬一対は、国の重要文化財にも指定されています。

垂仁天皇の命により設置された「鎮石(しずめいし)」は、願いを込めて祈ることで、世の中の乱れや人の悩みが鎮められるといわれています。

3つのポイント

  1. 年間通して行われる舞:境内の神楽殿では、年間を通して毎日20時から1時間、「手力雄(たぢからお)の舞」「鈿女(うずめ)の舞」など、「神楽」の中から代表的な4番を披露する「高千穂神楽」が行われています。
  2. さまざまな御利益:良縁成就、夫婦円満、子孫繁栄などの御利益があるとされています。
  3. 幸せになれるジンクス:境内には幹がひとつになった2本の巨杉「夫婦杉(めおとすぎ)」があり、パートナーと手をつないで周囲を3回まわると幸せになれると言われています。

おすすめする理由

「神秘時な神社で、パワーをもらえるから。」(女性・51歳)

住所 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1037
webサイト 高千穂神社/高千穂町観光協会

6位 地鶏炭火焼(6.1%)

同じく6位には「地鶏炭火焼」もランクイン。宮崎県内でも都城市から、えびの市にかけての旧薩摩藩領一帯には、鶏料理を食べるという食文化が根付いています。長年かけて多くのブランド鶏が誕生し、中でも最高峰の味わいを誇るのが、「みやざき地頭鶏」。柔らかで独特の噛みごたえのある肉質、鶏本来のうまみ、香ばしく軽快な脂が、炭火焼きに最適とされ、県内外に広まるようになりました。

3つのポイント

  1. お土産にも最適:真空パックで販売する店も多く、家でも手軽にあじわえるため、お土産の定番ともなっています。
  2. 燻製のような風味:鶏の炭火焼きは、肉から出た脂が炭に落ち、それが煙となって肉をいぶすために、燻製のような風味が出ます。
  3. 独特の味わい:鶏の炭火焼きは、焼く過程で肉の表面に炭の粉が付着し、それが独特の味わいに繋がっています。

おすすめする理由

「炭火焼きで焼いた地鶏はさっぱりした味で、香ばしくて美味しいから。」(男性・56歳)
「香ばしさと肉の歯ごたえが格別だから。」(女性・48歳)

8位 フェニックス自然動物園(3.3%)

8位には3項目が同順位でランクイン。1つ目は「フェニックス自然動物園」です。フェニックス自然動物園は、フェニックスシーガイアリゾートに隣接する動物園です。異なる種類の動物を混合展示した日本で初めての“生態動物園”として、開園されました。

園内には、ゾウが佇むアジアゾウ展示場、草原の王者たちが威風堂々と歩むアフリカ園、知恵と共感力を持つチンパンジーの森など、様々な動物展示場があります。

3つのポイント

  1. 動物以外の楽しみもある:園内には、遊園地や夏季に営業する流れるプール、レストラン・ショップ、広場などがあり、老若男女が楽しむことができる最適な場所です。
  2. イベントが豊富:ヤギの大行進、ゾウのお散歩、チリーフラミンゴ約50羽による「フライング・フラミンゴショー」など、楽しいイベントが随時開催されています。
  3. 教育活動にも積極的:スタッフが出向いて講義する「動物出前講座」や、職場体験学習ができる「動物飼育体験講座」など、各種学校・各種団体に向けたプログラムも多く揃っています。

おすすめする理由

「リゾート地に動物園があり、リフレッシュになったから。」(男性・49歳)"

住所 〒880-0122 宮崎県宮崎市大字塩路字浜山3083-42
webサイト 宮崎県フェニックス自然動物園

8位 肉巻きおにぎり(3.3%)

2つ目の8位は「肉巻きおにぎり」です。肉巻きおにぎりは、醤油ダレに付け込んだ豚肉でご飯を巻いてオーブンで焼き上げたものです。1994年頃に居酒屋の賄い料理として提供され、その後キッチンカーの移動販売などにより、全国的に知られるようになったとされています。常温保存できる商品もあるので、お土産にも最適です。

3つのポイント

  1. アレンジが豊富:今や各家庭や地域によって様々なアレンジで食べられていますが、地元ではレタス等の葉に包んで食べるのが定番となっています。
  2. 手軽なおやつにもなる:肉巻きおにぎりは、手軽に持ち運びやすく、外出先や旅行先でのおやつとしても重宝されています。
  3. 家庭料理として定着:肉巻きおにぎりは、調理に複雑な工程がないことから各家庭でも作られるようになり、今日では各所から様々なレシピが展開されています。

おすすめする理由

「ときどき無性に食べたくなる、宮崎のソールフードだから。」(男性・55歳)

8位 釜揚げうどん(3.3%)

3つ目の8位は「釜揚げうどん」です。釜揚げうどんは、ツルツル・シコシコにゆがかれた麺を、揚げ玉とネギが入ったダシ汁につけて食べるうどんです。うどん文化が定着する西日本の中でも独自の「釜揚げうどん」文化を創りあげた宮崎県は、釜あげうどんの店舗が充実しています。

3つのポイント

  1. 宮崎県を代表する郷土料理:宮崎県では、古くから釜揚げうどんが親しまれてきており、地元には専門店が多く点在しています。
  2. 飲んだ後のシメ料理:飲んだ後のシメにもピッタリで、宮崎市の歓楽街「ニシタチ」には、夜のみ営業する釜揚げうどん専門店も多数あります。
  3. だし汁も楽しめる:食べ終えたら、うどんを湯がいたお湯をだし汁に入れて飲むのも宮崎県スタイルとされています。

おすすめする理由

「コシがあって美味しいから。」(男性・47歳)

宮崎県のおすすめの季節は?

最後に、「宮崎県を訪れるのにおすすめの季節」を聞いたところ、以下のような結果になりました。

夏(6月~8月)… 32.2%
春(3月~5月)… 29.4%
年間通しておすすめ… 17.8%
秋(9月~11月)… 16.1%
冬(12月~2月)… 4.4%

夏(6月~8月)がおすすめの理由

「南国特有のにおいを感じられるから。」(男性・62歳)
「海のレジャーが充実しているから。」(男性・56歳)
「南国気分を味わえるから。」(女性・43歳)

春(3月~5月)がおすすめの理由

「緑も鮮やかで、雰囲気が良いから。」(男性・60歳)
「プロ野球のキャンプや、オープン戦などが行われるから。」(男性・51歳)
「えびの高原に霧島つつじが咲き誇り、きれいな高原となるから。」(男性・76歳)

年間通してがおすすめの理由

「いつも暖かいイメージがあるから。」(女性・58歳)
「夏はハワイを感じ、冬は暖かくてほっとします。本州とは違う雰囲気が一年を通じてあるから。」(女性・58歳)
「南北に長いので、季節ごとに色々な表情が見られるから。」(男性・59歳)

秋(9月~11月)がおすすめの理由

「紅葉の季節が各所に有り、写真の撮影が楽しくなるから。」(男性・83歳)

冬(12月~2月)がおすすめの理由

「冬でも暖かい気温で過ごしやすいから。」(男性・47歳)

宮崎県の土地柄が育てた、県を代表する食材が上位に

宮崎県といえばランキングをご紹介しました。1位には「マンゴー」、3位には「チキン南蛮」、4位には「宮崎牛」と、上位は宮崎県の食に関するものがランクインする結果に。温暖な気候と肥沃な大地が育てた果物や家畜は、今や宮崎県の経済を支える大事な存在となっています。

また、2位の「高千穂峡」、5位の「日南海岸」、6位の「高千穂神社」と、古くから地元でも親しまれる自然が豊富な観光スポットも、宮崎県の魅力であることがわかりました。

他にも「青島神社」、「鵜戸神宮」、「宮﨑神宮」といった神社など、魅力がたくさん。グルメと自然で至福の時間を過ごしたいと考えている方は、ぜひ宮崎県に遊びに行ってみてくださいね。

調査時期: 2024年5月8日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計309人(男性:235人、女性:74人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート