フォーイットは5月21日、「新NISAに関するアンケート」の結果を発表した。調査は5月10日、20歳以上の男女500名(男女各250名)を対象にインターネットで行われた。

  • 「新NISA」認知度(左)年代別、(右)世帯年収別

    「新NISA」認知度(左)年代別、(右)世帯年収別

調査によると、新NISAの国内における認知度は、およそ6割。男女別では、男性は約7割と平均を上回ったのに対し、女性は約5割という結果に。年代別では、40代以上で全体平均(60.2%)を上回り、中でも50代は最高の68.0%となった。

また、世帯年収別に見ると、「300万円未満」の認知度は41.3%、「1,000万円以上」では78.3%と、両者に約2倍もの差があることが明らかに。世帯年収が上がるごとに資産運用に関する情報にアンテナを張っている可能性が高く、認知度は見事に比例した。

  • 「新NISA」実施率(左)男女別、(右)年代別

    「新NISA」実施率(左)男女別、(右)年代別

続いて、「新NISA」を知っていると回答した人を対象に、新NISAの運用状況について尋ねたところ、39.9%が「始めている」と回答。一方で、現段階では開始していないものの、約4人に1人が「検討中」であることが明らかに。

男女別に見ると、「検討中」と回答した顕在層は男女ともほぼ同率であったが、「始めている」人の割合は、男性(42.7%)の方が女性(36.2%)よりも高く、男性の方が意欲的であるよう。また、年代別の実施率は「20代」で最も高く55.8%。対して、「60代」は未実施が過半数の55.6%を占めるなど、対照的な結果となった。

  • 「新NISA」を始める上での懸念点

    「新NISA」を始める上での懸念点

次に、「検討中」と回答した人を対象に、新NISAを始める上での懸念点を教えてもらったところ、「投資のリスクが怖い」(45.1%)、「投資できる余裕資金がない」(43.7%)、「投資の仕組みがわからない」(39.4%)が上位となり、興味関心はあるものの、消極的にならざるを得ない背景が垣間見れる結果に。

ただし、TOP3にランクインしていた保留理由は男女ともに同一であるものの、各年代における上位をクローズアップしてみると、年代によってばらつきが出ていることから、それぞれのライフスタイルなどが要因の一つになっているよう。

また、世帯年収ごとによっても異なる傾向がみられ、「300万円~500万円」の世帯年収層では、「投資の仕組みがよく分からない」「投資できる余裕資金がない」「投資のリスクが怖い」「投資について調べたり、資産管理に時間をかけるのが面倒」の4つの理由が同率首位(37.5%)で並んでいるのが特徴的。一方、「500万円~700万円」では「投資のリスクが怖い」、「700万円~1,000万円」では「投資できる余裕資金がない」がそれぞれ最も高く、いずれも半数を超えていた。