映画『ディア・ファミリー』(6月14日公開)の完成披露試写会が13日に都内で行われ、大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、上杉柊平、松村北斗、光石研、月川翔監督が上映後にサプライズ登場した。

  • (左から)月川翔監督、新井美羽、川栄李奈、福本莉子、大泉洋、菅野美穂、松村北斗、光石研、上杉柊平

同作は実話をもとにした実写映画。小さな町工場を経営する宣政(大泉洋)は、生まれつき心臓病疾患を持つ幼い娘・佳美が「余命10年」という宣告を受け、人工心臓を作ろうと立ち上がる。その後、世界で17万人もの命を救うことになるIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させた秘話を月川翔監督が映画化する。

■大泉洋、映画『ディア・ファミリー』に込めた思い「人々が本当に幸せになれる世の中になっていけばいいな」

今回の完成披露試写会では、上映前に舞台挨拶を行なった大泉らキャスト陣が、上映終了後にサプライズで再登場。ゆっくりとスクリーンが上がり、暗転した会場にキャスト陣のシルエットが見えると、会場からは大きな拍手とともに驚きの声も聞こえていた。

改めて大泉は「観ていただきましてありがとうございます。これだけ多くの方に一度に映画を観てもらうというのは、私も初めての経験でして……私自身も感動しております」と挨拶。「この映画は大切な子どもを亡くした家族の話ではなくて、誰かのために何ができるかということを考えて自分以外の人に何をできるのか、という映画だと思います。悲しい映画ではなくて、何か人のために頑張りたいと思える映画だと思います」と伝えた。

また、最後に「月並みではありますが、自分が生きている時間というのは当たり前ではなくて、1秒1秒その時その時を大切に一生懸命無駄にせず生きたいなと思いました。自分がしたいことを正直に誰の目も気にせずにやればいいと思うし、自分のしたことが誰かのためになって、その営みが続いていって、人々が本当に幸せになれる世の中になっていけばいいなと感じさせてくれる映画になったなと思っています」とメッセージを送った。