歓迎会でどんな挨拶をすれば良いか悩んでいる方も多くいるのではないでしょうか。本記事では、歓迎会で役立つ挨拶の例文をシーン別に紹介します。迎える側・迎えられる側、どちらの挨拶も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
歓迎会の挨拶の流れ
まずは歓迎会全体の流れと、各シーンでの挨拶のポイントをおさえておきましょう。
①開会の挨拶
歓迎会の雰囲気が決まる大切な挨拶です。明るい声で会のスタートを伝えると会場の雰囲気が和みます。
②乾杯の挨拶
「ともに」、「一緒に」といった新しい仲間に寄り添った一言を添え、連帯感をもたせましょう。
③新入社員の挨拶
先輩社員に自分をアピールするチャンスです。姿勢を正して笑顔で挨拶するだけでも印象がアップします。
④先輩社員の挨拶
自己紹介に、新入社員が交流のきっかけを見つけられるような一言を添えるといいでしょう。
⑤締めの挨拶
歓迎会のオオトリです。新入社員を迎え入れる言葉のあとに、参加者全員の士気が高まるような一言を添えて締めくくりましょう。
歓迎会の挨拶例文(開会~乾杯編)
開会から乾杯までの挨拶を例文とともに紹介します。
開会の挨拶
開会の挨拶は簡潔にまとめましょう。
【部署内の歓迎会】
「本日はお集まりいただきありがとうございます。 これより、4月に入社したみなさんの歓迎会を行います。 本日は山田が進行を担当いたします。みなさまどうぞよろしくお願いいたします」
【会社全体の歓迎会】
「みなさま、本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。 只今より、株式会社△△の令和●年度新入社員歓迎会を行います。 司会を務めさせていただきます、大阪支店・営業部の山田です。 どうぞよろしくお願いいたします」
乾杯の挨拶
新入社員の緊張をほぐすためにも、明るい雰囲気での挨拶を心がけてください。
【部署内の歓迎会】
<新卒向け>
「新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。みなさんの入社を営業部一同、楽しみにしていました。
初めてのことばかりで緊張することも多く、大変だと思います。困ったことや悩みごとは、いつでも相談してください。1日でも早く仕事に慣れてもらえるよう、全力でサポートします。一緒に営業部を盛り上げていきましょう。
それでは、みなさんの今後のご活躍を祈念して、乾杯! 」
<転職者向け>
「○○さん、営業部へようこそ!
○○さんが新たなメンバーとして加わってくれることを待ち望んでいました。
この部署では○○さんの前職での経験も大いに生かせると思いますので、私たちもたくさん学びたいと思っています。ともに会社の発展に向けて頑張りましょう。
新たな職場に慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、どんなことでも気軽に声をかけてください。
それでは、○○さんの今後のご活躍を祈念して、乾杯! 」
【会社全体の歓迎会】
「新入社員のみなさま、入社おめでとうございます。ご指名をいただきました営業部の田中です。普段は□□の業務に携わっています。
これからの社会人生活、楽しいことだけではなく、つらいことや苦しいこともあると思います。しかし、先輩たちも同じような経験を通して成長してきました。
現場で不安や焦りを感じたときには、一人で抱え込まずに何でも相談してください。
△△は、みんなで考えて困難を乗り越え、喜びを分かち合える会社です。嬉しかったことや楽しかったことも、先輩たちにぜひ共有してください。
新入社員のみなさまが巻き起こす新たな風に大いに期待しています。
それでは、新入社員とここに集まったみなさまの、ますますのご活躍とご健勝、そして△△株式会社の発展を祈念して、乾杯! 」
上級者向け!場を和ます面白い一言
面白いフレーズを一言添えるだけで、会場の雰囲気は変わります。何度か挨拶を担当した経験があって余裕のある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。ただし、悪乗りにならないように節度を持った言葉選びを心がけてください。
「挨拶と説教は、短いに越したことはないですよね」
2.乾杯の前に「飲んでますか? 」とボケる
「みなさん飲んでますか? あ、まだ乾杯してませんでしたね」
3.軽い自虐ネタを交える
「残念ながら私は妻の命令で禁酒中ですが、特別に乾杯の挨拶をつとめさせていただきます」
歓迎会の挨拶例文(新入社員・先輩社員編)
次に、新入社員側、先輩社員側の挨拶を例文とともに紹介します。
新入社員(新卒・転職者)の挨拶
新たに入社する社員にとって歓迎会での挨拶は、自分を知ってもらうための大切な場です。好印象を与えられるよう、明るい笑顔でハキハキと話すことを心がけましょう。
【新卒】
本日はこのような席を用意していただき、ありがとうございます。 新入社員としてみなさまのチームに加わることができ、とても光栄です。
大学では■■サークルに所属し、キャプテンとしてチームをまとめる経験を積んでまいりました。この経験を仕事にもしっかり活かしていきたいと思っています。
慣れないことばかりでご迷惑をおかけすることもあると思いますが、1日でも早く仕事を覚えられるよう精一杯頑張りますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」
【転職者】
「4月より営業部に配属となりました○○と申します。
本日は歓迎会を開いていただき、誠にありがとうございます。
前職では、▲▲の新規開拓を中心に営業活動を行っていました。これまでの経験を活かしつつ、1日でも早く部署の戦力となれるよう仕事に取り組んでまいります。
一緒に働くみなさんとのチームワークを大切にして、良い成果を出していけるよう精進いたしますので、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」
先輩社員の挨拶
先輩社員を代表して挨拶するときは、新入社員から「この会社に入社してよかった」と思ってもらえるような挨拶を目指しましょう。
【新卒向け】
「新入社員のみなさま、入社おめでとうございます。
新しい仲間としてみなさんをお迎えすることができ、私たちも大変嬉しく思っています。
これから社会人生活を始める中で、不安や疑問を抱くこともあるかもしれません。しかし、ここにいる先輩たちも同じ道を歩んできました。
最初は誰でも不安ですし、何もかもが新鮮でわからないことだらけです。でも、その不安や疑問を抱くことが成長につながるきっかけになります。遠慮せず先輩たちにどんどん質問して、一緒に学んでいきましょう。
みなさんの未来の活躍を、心から期待しています」
【転職者向け】
「〇〇さん、ようこそ△△へお越しくださいました。第一営業部 部長の田中と申します。
前職では新規開拓営業をされていたと伺いましたが、ぜひその経験を弊社でも発揮していただきたいなと思います。また我々も〇〇さんに学ぶべきことがあると思いますので、ぜひご指導いただけると嬉しいです。
一緒に頑張っていきましょう」
歓迎会の挨拶例文(締めの挨拶編)
最後に、締めの挨拶を例文とともに紹介します。
締めの挨拶
改めて新入社員への歓迎の気持ちを伝えて、会を締めましょう。
「ご指名いただきました総務部の佐藤です。僭越ながら、締めの挨拶をさせていただきます。
本日は歓迎会にご参加いただき、ありがとうございました。新入社員のみなさん、楽しんでいただけましたでしょうか。入社したばかりで慣れないとは思いますが、今日の歓迎会で少しでも打ち解けていただけたらうれしく思います。
結びになりますが、幹事の高橋さん、すばらしい企画をありがとうございます。新たな仲間とともに新しいスタートを切ったわが社、これからも社員一丸となって邁進していきましょう。
本日はありがとうございました。」
上手くまとめるポイント
締めの挨拶とともに、「一本締め」や「三本締め」などTPOに合わせた「手締め」を行うのも習慣となっています。
会社全体のフォーマルな歓迎会の場合は「三本締め」、部署ごとのカジュアルな歓迎会の場合は「一本締め」を行うとよいでしょう。
まとめ
迎える側・迎えられる側、双方の歓迎会の挨拶について紹介してきました。歓迎会での挨拶を成功させて良い印象を残せるよう、今回紹介した例文を参考にしてみてくださいね。