阪急電鉄は京都線の新型特急車両2300系と座席指定サービス「PRiVACE(プライベース)」の報道内覧会を4月16日に実施。質疑応答の中で、神戸線・宝塚線の新型通勤車両2000系について、導入時期や2300系との違いなどについて説明があった。
同社は昨年10月、「新型車両2300系・2000系を2024年夏より導入します」と発表。このうち2300系は1編成新造され、大阪方から4両目に座席指定サービス「PRiVACE」の車両を連結。2024年7月にデビューし、あわせて「PRiVACE」のサービスも開始する。一方、2000系も2024年度中に導入予定だが、具体的な時期は「冬以降くらい」とのことだった。
2300系と2000系は車体寸法の違い(2300系は車体長18,900mm・幅2,830mm・高さ4,095mm、2000系は車体長19,000mm・幅2,770mm・高さ4,095mm)に加え、2300系の一般車両はセミクロスシート仕様、2000系はロングシート仕様に。その他、2300系と2000系の違いに側窓も挙げられた。2300系の一般車両はドア間の側窓を転換クロスシートに対応した窓割としているが、2000系は現行の1000系などでも見られる3連ユニット窓になるという。
今回公開した2300系は、阪急電鉄の既存車両と比べて先頭部の構造も大きく変わった。客室から乗務員室へ入る扉の位置を変更したほか、機器の収納スペース等の関係で乗務員室を拡大。これにともない乗務員室後方にあったロングシートがなくなり、とくに大阪方で先頭部が混みやすいことから、乗客が寄りかかる際の補助として腰当を取り付けた(先頭部の構造は大阪方・京都方ともに同じ)。2000系も先頭部の構造は2300系と同様になるという。