マネーフォワードは4月10日、2024年のゴールデンウィーク(GW)の旅行とお金についてアンケート調査の結果を発表した。同調査は2024年3月22日から3月27日、お金の見える化サービス『マネーフォワード ME』の利用者1,545名を対象に、インターネットで行われた。
今年のGWは旅行したいですか? という問いに対して、半数が「旅行したい」という回答である一方、半数は「旅行はしたくない、旅行は考えていない」という結果になった。
「旅行はしたくない、旅行は考えていない」という理由として「GW自体が混雑しているイメージが強い」「人が多く旅行するシーズンということもあり、費用がかさみそう」といった声が見られた。
GW中の旅行において、特に支出を抑えたいと思う費目は「宿泊費」(34.7%)「交通費」(32.1%)「買い物」(私用)(13.3%)が上位に、そして支出を抑えず楽しみたい費目は、「食費」(27.3%)「旅先での体験(娯楽サービス費)」(25.3%)「宿泊費」(8.3%)が上位に入った。
直近では、インバウンド需要の高まりから、ビジネスホテル等の宿泊料金が高騰しているが、旅先での食事や体験といった楽しみを大切にするために、なるべく宿泊費は抑えたいという動きがありそうだ。
今年のGWの旅行先として、83.6%が「国内」と回答した。また、昨年もGWに旅行していたという人の2023年と2024年の旅行先の変化は、「国内」の割合がおよそ5%高まり、国内旅行にシフトする動きも見られた。2023年のGW以降、円安傾向は引き続き強まっている。海外旅行ではなく、国内旅行の人気が継続していきそうだ。
実際に予定している旅行の1人あたりの全体的な予算については、「5万円以上、6万円未満」(19.9%)という回答が上位に挙がった。宿泊日数に関しては「2泊3日」(33.8%)が多く、1泊あたりの予算は「1万円以上、2万円未満」(39.2%)の回答が多く見られた。今年のGWは、4月30日~5月2日を休みにするとカレンダー上では10連休になるが、比較的旅行にかける日数等をコンパクトにまとめる傾向がありそうだ。
円安や物価高が、GW中の旅行や外出の判断に影響を与えているか尋ねたところ、与えたと51.5%が回答し、具体的には「今年のGW中は旅行や外出をしない/別のタイミングで行くことにする」(49.7%)「目的地を遠方や海外ではなく、近場や国内にする」(39.2%)「宿泊費を抑える」(28.1%)という判断を行ったことが分かった。円安や物価高を踏まえて、別のタイミングを考える傾向も強いが、目的地や、旅行中の固定費とも言える宿泊費を調整しながら楽しもうとする傾向も伺える。