LUXURY CARDは、現会員を対象にライフスタイルや価値観に関する調査結果を3月22日に発表した。同調査は、2024年2月21日〜2月26日の期間、ラグジュアリーカード会員のうち世帯年収2,000万円以上の342人を対象に、インターネットを用いて行われた。
今回の調査対象である年収2,000万円以上のラグジュアリーカード会員の世帯年収は、2000万円-3000万未満が約半数(45.3%)と最も多く、4人に1人が年収5,000万円以上という割合になった。
さらに、今年の年収については、全体の6割以上が昨年より上がると回答しており、前年比で2倍以上上がる見込みとの回答も5%近くに上った。
「直近1年で買った最も高いもの」を調査したところ、「不動産」(15億円)が最高額に。続いて「一棟マンション」(7億円)、「マンション」(6億円)と、同じく不動産関連が上位を占めている。項目別では「自家用車」(23.7%)、「時計」(14%)、「不動産」(5%)の回答が多く、投資価値のある買い物に高額を支払う傾向が伺える。
趣味に関しては、「国内旅行」(61.4%)、「グルメ」(48.8%)、「海外旅行」(45.6%)が上位と、旅行への回答が多く、現在の世界情勢を踏まえてか国内旅行派が現状では多い結果となった。また旅行だけでなく「車/バイク」「ゴルフ」への回答も多く、新富裕層のアクティブな一面が伺える。
「健康のために普段からしていること」では、睡眠や食生活への意識が高いことをはじめ、「ジョギングなどの有酸素運動」「ジム・フィットネスクラブに定期的に通う」など、全体の約6割が何かしらの運動習慣があると回答。さらにその内の約半数(45.7%)は週に3日以上の運動頻度があり、健康管理として運動を積極的に取り入れる人も多いことが分かった。
好きなブランドについて、車では「メルセデスベンツ」が1位に。「所有したことのあるブランド」としての回答率も近く、新富裕層からの人気の高さが分かる結果となった。
また「好きな車のブランド」と「所有したことのあるブランド」の回答率を比較すると、「ポルシェ」「レクサス」「テスラ」は、好きなブランドとして挙げられるものの所有はしていない人も多く、新富裕層が選ぶ次の車としてのニーズが高いと推測されるという。
また、「よく身につけるハイブランド(洋服)」では「ルイ・ヴィトン」(24.0%)、「エルメス」(18.1%)が多く回答を集めた。
「よく身に着けるブランド(洋服)」では、「ユニクロ」(42.1%)に続いて「モンクレール」(21.9%)、「ナイキ」(17%)といったスポーティなブランドの人気も高く、昨今、経営者でも堅苦しくないスマートカジュアルな装いが多く見受けられるように、特に経営者が多数を占める新富裕層を対象とした今回の調査では、高価格帯のブランドに限らず、自らのスタイルに合ったファッションであることを優先して選んでいる傾向が伺えた。
プライベート・仕事で大切にしている価値観について調査したところ、「仲間や大切な人と楽しい時間を過ごすこと」、「新しい人とつながり、出会いを楽しむこと」といった人との繋がりに関する回答が高いスコアに。
また今回の調査では、調査対象者のうち特に経営者層が多いことから、「新しいアイデアを考え、創造的かつ積極的に自分のやり方で行うこと」、「常に好奇心を失わず、新しいことを学び続けること」など、自分の創造性や独創性で未知を切り拓くことを重視する考えも多く伺えた。一方、現状維持や安定を重視する回答のスコアは低く、自分の価値を最大限に活かすことを望むなかで、人との繋がりや新しい体験など、お金では買うことができない部分を大事にしていることが分かった。
お金の使い方に関する価値観では、「自分の好きなものには出費を惜しまない」(73.2%)、「家族や仲間との時間には出費を惜しまない」(70.8%)への回答が特に多いなか、「有名で高価なブランド」、「人から羨ましがられるような高価なもの」への回答割合は少なく、自分のやりたいこと・家族や仲間との特別な体験に、優先してお金を使う傾向が強く見られた。人生を豊かにする、刺激を与えてくれるものに挑戦してみたいと思うのもLCを代表する新富裕層の特徴でもあるという。
実際に、「あなたにとって、ラグジュアリーとは?」という質問には、「やりたいことをやり、やりたくないことをやらない」、「時間を家族のため、人のため、自分のために有意義に使うこと」、「自分の気持ちを上げるもの(他人からの評価は気にしないで)」といった、自分のやりたいことを制限なくやり、大切な人と過ごすことをラグジュアリーと捉えるコメントが多く回答された。