バッグやラゲージの製造を手がけるエースラゲージが、東海道新幹線の廃材を活用したスーツケースを開発した。応援購入サービス「Makuake」にて、3月12日から先行予約販売を開始している。
このスーツケースは、東海道新幹線で活躍したN700系typeAの普通車に搭載されていた窓を粒状(ペレット)に加工し、本体シェルに30%配合したもの。N700系typeAの普通車の窓とスーツケースのシェルはどちらもポリカーボネートだが、窓に使われているポリカーボネートは透明度があって硬く、スーツケースとは特性が異なる。試行錯誤を重ねた結果、「頑丈でありつつも、衝撃を吸収するためのしなやかさを保つ最善のバランス」に整えたスーツケースを完成させたという。
スーツケースの内側は、新幹線の座席生地をファスナーポケットやチケットホルダーとして再利用した。座席から取り出した立体形状の生地をていねいに平面の状態に戻し、生地幅と模様の向きを考慮しながら裁断したとのこと。座席として縫製されたステッチや生地のすれた部分など、実際に使用されていた名残も感じられる。スーツケースの下部には、新幹線車両から取り出したアルミ素材を加工したバッジを装飾。N700系typeAを象徴する2本のラインと新幹線のシルエットをモチーフにした。
商品名は「N700系typeA東海道新幹線窓リサイクルシェルスーツケース」。機内持ち込みサイズの「CABIN」は6万8,200円、預け入れサイズの「MIDDLE」は7万1,500円。ホワイトとブルーの2色を用意する。なお、「Makuake」では割引価格で販売される。