アイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『リビングの松永さん』(毎週火曜23:00~)第10話がきょう12日に放送される。

  • 左から黒川智花、向井康二=カンテレ提供

■中島健人主演ドラマ『リビングの松永さん』

岩下慶子氏の同名コミックを実写化する同作。さまざまな世代の男女が共に暮らすシェアハウスに住むグラフィックデザイナーの松永(中島)は、ある日ひょんなことから同じシェアハウスで女子高生の美己(高橋ひかる)と共同生活をすることに。カタブツのアラサー男とピュアで一生懸命な不器用女子高生がシェアハウスを舞台に、時に衝突し、時に助け合う事で互いを認め合い成長していくラブコメディとなっている。シェアハウスで暮らすメンバーとして、松永と男の友情で結ばれているバーテンダー・鈴木健太郎を向井康二が、医大に通う大学生でいずれ松永の恋のライバルになる北条凌を藤原大祐、カレー屋でアルバイトしていること以外は生活スタイルが謎という不思議オタク系女子・服部あかねを大久保桜子、ヒロインの美己にとって憧れのお姉さん的存在のネイリスト・大貫朝子を黒川智花が演じている。

先週5日放送の第9話では、シェアハウスで手作りサプライズ結婚式を開催し、あかねの門出を祝ったシェアハウスメンバー。その一方で、松永も、凌の言葉に刺激され、ある覚悟を決める。OA終わりには、「#リビ松みてる」「#リビングの松永さん」のハッシュタグが、Xのトレンド1位、2位を独占するなど話題を呼んだ。今夜放送の第10話は、「水族館でWデート! 美己への気持ちを自覚した松永を健太郎と朝子がアシスト。そのとき凌は……」という、恋の行方が気になる展開に。

■中島健人、向井康二を絶賛「かっこいいなって」

中島は10話での肝となる水族館でのロケについて「ドラマのタイトルが『リビングの松永さん』だから、基本の撮影はシェアハウス内で、どこにも行けないのかなって最初は思ってたんだけど(笑)、水族館に皆でロケに出られたのがうれしくて。でも、何と言っても、水族館ロケで一番感動したのが、向井康二の振舞い。黒川智花ちゃんと大事なシーンが控えてたんだけど、康二が智花ちゃんに対して、一日中、本当にジェントルな空気感を出していたのに感動した。芝居もめちゃくちゃ良かった。アイツ……いい俳優だなって、かっこいいなって、康二のことを素直に認められたことが自分自身もうれしくて。正直、俺もやっぱりプライドあるから、あんまり認めないんだけど(笑)、人間的にかっこいいって水族館で感じたんだよね」と、しみじみ。

■向井康二、ラブストーリー挑戦への思い

向井演じる健太郎と、黒川演じる朝子の“オトナの恋”が完全に動き出すのも10話の見どころの一つ。水族館の水槽前で、オトナの二人にいったい何が起きるのか。今回のドラマが初めてのラブストーリーへの挑戦となった向井は「前からラブストーリーに出たいと思っていたので初めてを楽しめています。この現場で経験できて、少しはレベルアップできてたらいいなと思います。その時、その時に健太郎が思ったことをやってる感じです。アドリブも結構使ってくださっていてうれしいです。もちろん健太郎として考えてやってはいるけど、俺が演じているから、俺のスパイスも入る(笑)。でも、そのまんまの俺ではないから、探り探りの部分はありますよ。きっと原作での健太郎はボケのキャラクターだと思うんだけど、ドラマではツッコミになってるんだよね(笑)。これは俺のスパイス(笑)。でも、徐々に回を重ねるごとに、“健ちゃん”っぽく、しっくり来ている気はしますけどね。髪型もロン毛にしているけど、いつもの髪型の方が違和感あるって周りからも言われるし、俺も、それ分かるし(笑)。健ちゃんが馴染んでいる証拠ということでうれしいです」と、ハニカミ笑顔。

また役作りについては「いつもと違って髪が長い役なので、表情管理には特に気を付けていて。自然な感じで目に力を入れるとかは意識してやっていますね」と明かす。さらに、健太郎はシェアハウスの中で、空気を読んでメンバーの背中を押す役割の多い役どころだが、「リビングの一番の古株やからね。きっと、いろんな人間模様を見てきて、いろんなことをやってきたんだと思う。でも、自分のことに対しては不器用なんだよね。そんな健太郎が、やっと動いた、動けたっていうのが今夜の10話。水族館では、朝子さんを演じる黒川さんとも、より良いシーンになるように話し合って。ラブストーリーは、僕も初めての挑戦で免疫がないのよ。だからファンの皆さんも免疫がないのよね。『見るのが恥ずかしい』『康二くん、ちょっと!』ってなるかもしれないけど、これは俺の大事な仕事やから、“健ちゃん”としてドラマを楽しんでいただけたらうれしいです。俺も大人になってるってことで、成長を見守ってほしいなと思います」と大切に言葉を選びながらコメント。

■黒川智花、向井康二の差し入れに感激「本当に優しい方」

一方で黒川は、朝子を演じる上で大切にしたことについて、「シェアハウスのお姉さんとして、和やかで親しみやすくいたいなと考えていました。ミーコの頼れるお姉さんであり、松永さんにもアドバイスできるしっかり者でもあり、朝子さんがいると物事がスムーズに進むような雰囲気を作れるように心掛けました」とニッコリ。向井については「向井さんは細かいところまで妥協せず、沢山のアイデアを持って撮影に臨まれていた印象があります。役を離れた時も常に周りへの優しい気遣いをされていて、中島さんと二人でとても良い雰囲気を作ってくれていました」とコメントし、「現場への差し入れをご自身で買いに行かれたそうで、忙しいのに本当に優しい方なんだなあと感激しました。また、どんなに朝早くてもゆとりを持って朝食を召し上がるとお話していて、日々の暮らしにも丁寧に向き合っていて、そういった姿勢がお人柄にも表れているのだと感じました」と撮影現場でのエピソードも披露。

10話の見どころについて向井は「やっぱりダブルデート。ダブルの旨味がある。純くんと美己ちゃんの恋は、なんかちょっとかわいらしいんですよ。こっちはこっちで深いところにいて、シェアハウス内の恋愛がこじれてくる大事な絶対に見逃してはいけない10話になってると思いますので、ぜひ応援をよろしくお願いします」と、黒川は「健太郎と朝子の関係性を作り上げていくために、向井さんとはお互いのイメージを伝え合いました。私から向井さんにイメージを伝えると、なるほど! やってみよう! と私の提案にすぐに反応して表情だったり仕草を試してくださいましたし、逆にこのアプローチはどう? 黒川さんはやりづらくないですか? と向井さんからも常に歩み寄ってくれたので、素敵なやりとりになっていればいいなと思います。監督やプロデューサーともディスカッションを重ねたので、お芝居に真摯に向き合う向井さんが演じたこれまで以上に魅力的な健太郎に、10話以降注目してもらえればと思います」とメッセージを寄せた。

ヒロインの美己を演じる高橋も水族館のシーンについて「松永さんがカワウソの帽子を被っているのがかわいいです。実は、帽子が関係するシーンで本番でアドリブがあって。ちょっとトレンディードラマみたいなシーンになっていて私は好きです(笑)。そして、健太郎さんと朝子さんのシーンは本当にロマンチックです! ときめいちゃいます。きっと、視聴者の皆さんも息をのんでしまうような素敵なシーンになっていると思います。さらに、二人が美己の背中を押してくれるシーンもあって、そこも大好きです」とコメント。

さらに、10話が放送される12日は、中島健人の30歳の誕生日の前日。放送終わりから30分後には30歳! ということで、中島から「バースデーイブにドラマ放送されます。明日、30歳になります。バースデーイブにはリビングにいるあなたと……」とメッセージを寄せ、「20代の僕を見ていただける最後のラブストーリーです。ドラマの視聴者の皆さんと共に、大人になれたら……という感覚でドラマの撮影に臨んでいたので、バースデーイブに最高のドラマが放送されてありがたいです。30代は、松永のように強い人間になっていきたいなと思います」と30代に向けての決意も語った。

【編集部MEMO】第10話あらすじ
夏未(若月佑美)の告白を断った松永(中島健人)は、帰宅後、美己(高橋ひかる)の不安な胸中を察して夏未との過去を話して聞かせ、「今はもうなんとも思ってない」と、2人の関係が終わったことを伝える。その話を物陰で聞いていた健太郎(向井康二)は、松永の美己への思いを確信。翌日、「好きって言っちゃえばいいのに」とアドバイスするが、松永は、美己が未成年で、自分は保護者代わりだからと、その思いを認めようとしない。美己に松永の気持ちが届くことを願う健太郎は、朝子(黒川智花)に相談。2人は、松永が美己を恋愛対象として意識するように水族館でのWデートを計画する。広告デザインの仕事が軌道に乗り始め、忙しさが増す松永だったが、なかば健太郎にだまされる形でWデートを快諾。そんな大人たちの思惑を知るよしもない美己は、再びシェアハウスのメンバーと遊びに行けると無邪気に喜ぶが、一方で凌(藤原大祐)は、いまだ松永と美己の関係に進展がないことから、美己への片思いを終わらせられずにいた。迎えた当日、水族館では健太郎と朝子が示し合わせたように松永と美己を2人きりに。一方、Wデートを提案した健太郎には、この日、朝子を水族館に連れ出したことに理由があって……。