女優の八木莉可子が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)で、ナレーションに初挑戦した。担当したのは、3日に放送される『居場所をさがして ~僕と家族とシェアハウス~』。居場所のない若者たちがたどり着いたシェアハウスを取材した作品だ。

このシェアハウスを運営する荒井佑介さん(34)の姿に「感銘を受けました」という八木。住人たちとのフラットで対等な関係性に、「すごく素敵な形だなと思いました」と印象を語る――。

『ザ・ノンフィクション』でナレーションに初挑戦した八木莉可子

『ザ・ノンフィクション』でナレーションに初挑戦した八木莉可子

両親への感謝の思いを再確認

都内で4カ所のシェアハウスを運営する荒井さんは、10代の頃から周囲と折り合いが悪く、家族の中にも居場所を見つけられずにいた。そんな自身の経験から、若者たちの居場所をつくり、自立支援を行うシェアハウスの運営を始めた。荒井さんの元に集まってくるのは、家出、家庭内暴力、ひきこもり…など、心に傷を負った若者ばかりだ。

今回のドキュメンタリーに、「自分が一概に言えることではないんですが」と前置きした上で、「VTRに同世代の方々がたくさん映られていたので、考えることがたくさんありました」という八木。シェアハウスの住人たちと違い、家族や友人たちのいる地元・滋賀が自分の“居場所”の一つになっているというだけに、「自分の置かれている環境が当たり前ではないんだというのを再度、実感しましたし、自分の両親に対するありがたいなという思いもありました」と語る。

すごく素敵な形のセーフティーネット

印象に残るのは、様々な事情を抱える住人たちに寄り添う、荒井さんの姿だ。

「助けたいと思っても行動に移すことはすごく難しいことだと思うので、本当にすごいと思います。ただ“助けてあげたい”と思うだけなのとは大きな差があるので、その素晴らしさに感銘を受けました」

素晴らしさを特に感じたのは、荒井さんの“フラット”な姿勢だという。

「最初にこのお話を伺った時から、VTRを見せてもらって印象が変わったんです。“手厚く保護してあげなきゃ”とか、“上に立って救いの手を差し伸べてあげる”というイメージされがちな感じではなく、対等な関係性なんですよね。すごく素敵な形のセーフティーネットだなと思いました」