アイドルグループ・なにわ男子の道枝駿佑が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(毎週火曜21:00~)第5話が20日に放送され、第1部が完結。第2部には、女優の原田美枝子が出演する。(本記事には、第5話のネタバレを含みます)
■『マルス』衝撃のラストで第1部完結
ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(19年)などを手掛けた脚本家・武藤将吾氏の完全オリジナルである今作は、謎多きカリスマ転校生と落ちこぼれ高校生たちが令和の日本をぶっ壊す、前代未聞の「青春“クーデター”サスペンス」。「何かを変えたい」――そう願う落ちこぼれ高校生たちが、道枝演じるカリスマ的なリーダー・美島零(みしま・ぜろ)に導かれ、「マルス」という動画集団を結成、大人社会に反旗を翻していく。
桐山球児(泉澤祐希)の死という衝撃のラストで幕を下ろした第5話。マルスの中にいた“裏切り者”=クロッキー社のスパイは貴城香恋(吉川愛)だったことも判明した。ミスターKを名乗り、ネット上でマルスへの攻撃を扇動していた香恋。1年前、ゼロの仲間であった倉科エリ(大峰ユリホ)を死に追いやったのもまた香恋だった。実は香恋はクロッキー社CEO・國見亜門(江口洋介)の娘。父親の会社であるクロッキー社を攻撃しようとするマルスを監視し、その信頼を失墜させるためのフェイク動画を作り、裏切りを働いていたことに、逢沢渾一(板垣李光人)らは言葉を失う。さらに球児の死という最大の悲劇に襲われたマルス。そんな中、クロッキー社の中にゼロの内通者がいるのではないかという動きも。第二部の幕が開く第6話で、バラバラになったマルスは、どのように立ち上がるのか。
■原田美枝子、エンダーグループ会長・西城澪子役で登場
そんな第2部より、原田が国内最大手の総合流通企業・エンダーグループ会長の西城澪子役で登場。クロッキー社と世紀の業務提携を発表し、名実ともに日本を動かす存在となるべく、2社は大きなプロジェクトに向けて動き始める。この国を新しく作り変えるためにエンダーグループと手を組むとゼロに明かしていた國見。膿を出し切り国民の目を覚まさせるための荒治療と話す、その思惑とは。西城がクロッキー社と手を組んだ背景には、いったいどんな狙いがあるのか。
■原田美枝子(西城澪子・役)コメント
――今作に出演されることになり、台本を読み、作品を観られた感想は?
台本からビジュアライズすることが難しかったのですが、第1話を拝見して「なるほど!」と腑に落ちました。『マルス-ゼロの革命-』はけっこう難しいお話ですよね。高校生たちの話ではありますが、大人社会、現代社会への警告であったり……。そこへ若者たちが斬り込んでいく、すごく硬派なストーリーだと感じました。
――今後の物語を左右する人物・西城澪子をどんな風に演じたいと考えていますか?
私自身も澪子が置かれた立場と似ているのではないかと思います。若い人たちがどんどん台頭してきて、一緒に走るというよりは、もう先にメイントラックは出たなと感じている部分があり、そうした中で若い人たちを見ていると、「すごく頑張っているな」「こんな面白い人が出てきたんだ」と思うことがあるんです。
もしかしたら澪子もそれと同じような感覚でゼロやマルスのメンバーたちを見ていくのかも、と思っています。生きてきた分だけ知恵や経験もあって、そういう意味でも若者たちを肯定したり、よくないと思う部分は忠告をしたり……。この先どんなストーリー展開になっていくのかはわからないですが、澪子は大人として若者たちの動きや心情を理解できる人間でいられたらいいなと思います。
私の20代は、100人いたら「99人は敵!」って思うくらい尖って生きていたので、ある種マルスの子たちに共感できる部分もあったりはするけれど、そんな中でも一人でもわかってくれる大人がいたら、勇気を持って生きていけると思うんですよね。
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
すごくよかったです。片山修監督とは『みをつくし料理帖』(12年)というドラマでご一緒して以来でしたが、安心して撮影に臨めました。江口洋介さんとも十数年ぶりでしたが、そのときはそんなに大きな絡みはなかったので、今回はあらためてゆっくりとお話ししています。
社会への怒りや変えたいという熱い思いを、“動画”という手段に乗せているところがすごく今っぽくて面白い作品だと思います。その中で澪子がどんな影響を及ぼしていくのか、ぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。
【編集部MEMO】27日放送 第6話あらすじ