アシロは1月30日、「離婚意識に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は1月5日~6日、20歳〜49歳の既婚女性2,993人を対象にインターネットで行われた。
厚生労働省の発表によると、令和4年における婚姻件数は50万4,930件。対して、離婚件数は17万9,099件と、およそ3組に1組の夫婦が離婚を選択しているという。
そこで、調査対象者に「これまでに離婚を考えたことがありますか?」と尋ねたところ、「一度もない」と回答した人は39.7%に留まり、6割超が離婚を検討したことがあるという結果に。一方、休日の夫婦での過ごし方を聞くと、7割超が一緒に外出したり、会話したりなどしていることから、どのような夫婦間の過ごし方をしていても、離婚を考えたことがある女性が多くいることがわかった。
離婚を考えたことがある既婚女性1,805人に対して、離婚を考えたきっかけを聞いたところ、「性格・価値観が合わない」がダントツのトップに。次いで「家事や育児を手伝ってくれない」「夫の家族や親族との折り合いが悪い」「DV・モラハラ」「借金・金銭問題」と続いた。
また、「離婚に対する本気度」を教えてもらったところ、64.2%が「離婚する気は全くない」「本気では考えていない」と回答。一方で、「離婚の意志は固まっているが行動に移せていない」「すでに離婚の話を進めている」と回答した人は15.9%だった。
次に、実際に離婚をする際の不安や懸念点を教えてもらったところ、「金銭面の不安がある」「子どもへの影響が心配」「住まいの不安がある」が上位となり、離婚後の生活や子どもの養育費、子どもの心理的な負担などが離婚を踏みとどまる懸念材料となっているよう。
他方、不安や懸念点が解消されれば、半数以上が「不安や懸念点が解消されたらすぐに離婚する」(53.5%)、4割が「わからない」(40.4%)と回答。慎重に検討をしている人が多いことがわかった。
最後に、「離婚の悩みを誰かに相談しましたか?」と質問したところ、64%が「誰にもしていない」と回答。また、「自分の家族」(11.7%)に相談するよりも「知人・友人」(16.0%)に相談する人の方が多かった。