学研ホールディングスの訪日外国人向け旅行情報サイト「GOOD LUCK TRIP(好運日本行)」は1月26日、「訪日外国人視点で改善して欲しいこと」をテーマとした調査結果を発表した。調査は2023年12月13日~25日、海外に住む10代~60代以上の訪日経験のある男女946人を対象にインターネットで行われた。
2023年6月に発表した「訪日外国人が日本旅行中に困ったこと」では、1位「Wi-Fi環境」(31.5%)、2位「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」(20.2%)、さらに、喫煙者限定の回答では「喫煙できる場所の少なさ・わかりにくさ」(44.3%)が1位に。今回の調査では、この3項目に関して「訪日外国人視点で改善して欲しいこと」を調査した。
まず、「Wi-Fi環境」について、どの場所に無料Wi-Fiスポットを増設して欲しいのかを聞いたところ、ほぼ全員が「宿泊施設内」(96.2%)と回答。次いで、2位「移動時に利用する施設内(駅、空港など)」(71.0%)、3位「乗り物内」(61.6%)、4位「飲食施設内」(56.2%)、5位「買い物時に利用する施設内(ドラッグストア、コンビニ、百貨店など)」(50.3%)と続き、5位までが半数を超えた。
「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」ことに関する解決策として、「翻訳ツールだけで十分」か「多言語対応できるスタッフが必須」かの2択で聞いたところ、「翻訳ツールだけで十分」という回答割合は30.4%に留まり、7割近くが多言語対応できるスタッフを求めていることがわかった。
次に、「喫煙できる場所の少なさ・分かりにくさ」に対する解決策として、先ず、喫煙する習慣がある訪日外国人に、どの場所に喫煙できる場所を増やして欲しいかと質問したところ、「宿泊施設内」が最多の96.2%。次いで、2位「駅の周辺や公園などの屋外の公共スペース」(91.5%)、3位「飲食施設内」(85.3%)、4位「買い物施設内(ドラッグストア、コンビニ、百貨店など)」(84.8%)、5位「移動時に利用する施設内(駅、空港など)」(76.2%)と続き、5位までが半数を超えた。
また、どのように喫煙できる場所を示して欲しいかと聞くと、「母国語で書かれた看板や案内図の設置」(71.8%)と、「母国語で喫煙場所が紹介されているウェブサイトの設置」(62.8%)に票が集中する結果に。母国語での看板やウェブサイトの整備が対策の優先度として高いことがわかった。