JR貨物は17日、基本運賃を2024年4月1日から改定すると発表した。「今後も、貨物鉄道輸送サービスを継続して提供していくため」として、コンテナ貨物と車扱貨物を対象に、賃率をそれぞれ6%改定するとのこと。
物流業界のトラックドライバー不足・高齢化が深刻化し、トラックドライバーの働き方改革が進められるとともに、物流の「2024年問題」への対応に迫られている。政府も「物流革新に向けた政策パッケージ」を取りまとめるなど、国内の物流を支えるための環境整備を推進。その中で「モーダルシフトの強力な促進」が掲げられ、貨物鉄道輸送の役割発揮が期待されているという。
一方でエネルギー価格や原材料価格が高騰し、物流業界を取り巻く環境は厳しさを増している。JR貨物においても、各種コストの増加で厳しい経営状況となっており、コスト削減に取り組んできたが、経営努力だけでは増嵩したコストの吸収が困難に。こうした状況を踏まえ、今後も貨物鉄道輸送サービスを継続して提供していくため、基本運賃を改定することとした。