総合商社の双日は16日、インド高速鉄道公社が実施するムンバイ・アーメダバード間高速鉄道建設事業の電力工事を現地企業と共同で受注したと発表した。
インドでは慢性的な交通渋滞や大気汚染が深刻な社会問題となっており、日本・インド両政府はその解決に向け、日本の新幹線システムをベースとした高速鉄道の整備を進めている。インド西岸マハラシュトラ州ムンバイからグジャラート州アーメダバードまでを結ぶ508kmの区間にインド初の高速鉄道を建設する計画で、完成すれば、現行の在来線特急列車での移動で約7時間かかる同区間を約2時間に短縮できる見込みだという。
今回、双日が受注した工事の対象は、ムンバイ~アーメダバード間全線における変電所建設(14カ所)、電車線、駅舎や中央指令室への配電システムなど。今年度内の着工を予定しているという。
双日は事業の一部であり唯一の総合車両基地となる「サバルマティ総合車両基地建設工事」を2022年に現地企業と共同で受注しており、今回はこれに続く受注となる。