トヨタ自動車の高級車「センチュリー」が大相撲の優勝パレードカーに採用となった。使用する車両は2023年9月に登場した新型「センチュリー」をオープンカーに仕立てた特別な1台。お披露目会では元横綱白鵬の宮城野親方が後席の座り心地を試した。
なぜセンチュリー? 元横綱の一言が決まり手に
1世紀=100年を意味するセンチュリーは、2025年に100周年を迎える大相撲にピッタリなクルマだ。今回のパレードカーは、2023年9月に登場したSUVタイプの新型センチュリーがベース。トヨタに聞いたところによれば、力士2人を乗せるという用途に合わせてサスペンションに特別なセッティングを施してあるという。お披露目会では柴田山親方と宮城野親方が後席に座ったが、確かにパレードカーの後輪は沈み込んでいなかった。
トヨタではもともと、クラウンをベースにパレードカーを作るつもりでいたそうだが、宮城野親方が豊田会長に「(トヨタの最高級車である)センチュリーじゃないんですか?」と聞いたことから、今回のパレードカー製作が決まったそうだ。宮城野親方も芝田山親方も、センチュリーのパレードカーには大満足の様子。もう乗れないのが残念、現役復帰したいと口をそろえた。
大相撲・一月場所(初場所)は今日が2日目。初日は休場明けの横綱・照ノ富士が宇良の右腕をきめて小手投げで振り回し、最後は押し出しで完勝。変わらぬ怪力ぶりを見せつけた。霧島、豊昇龍、貴景勝の三大関もそろって白星発進。惜しくも初日に土がついた前頭筆頭の熱海富士にも大いに期待したいところだ。はたしてセンチュリーのパレードカーには誰が座るのだろうか。