女優の後藤久美子と武井咲がW主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『顔』が、きょう3日(21:00~)に放送される。

  • 左から武井咲、後藤久美子=テレビ朝日提供

■後藤久美子×武井咲、初共演でW主演

今作では、30年ぶりとなる地上波ドラマ復帰を果たす後藤、そして自身の代表作とも言える『黒革の手帖』以来の清張作品出演となる武井が初共演にしてW主演に挑む。これまで幾度となく実写化されてきた不朽の名作『顔』を浅野妙子氏の手で現代版へと大胆にアップデート。殺人を犯した「覆面アーティスト」井野聖良(武井)と殺人犯を目撃した「弁護士」石岡弓子(後藤)による、追いつ追われつのサスペンスが展開していく。初共演にしてW出演を務める後藤と武井がぶつかり合い、上川隆也、陣内孝則、緒形直人といった芝居巧者たち、『仮面ライダーリバイス』、『機界戦隊ゼンカイジャー』(21年)で日本が誇るヒーローを演じた前田拳太郎と駒木根葵汰をはじめとするフレッシュな俳優陣も名を連ねる。

■『顔』あらすじ

顔を出さない覆面アーティストとして成功を収めた井野聖良が、美しき素顔を持っているにもかかわらずどうしても顔を出せないのは「殺人犯」だったから――。3年前、芸能事務所に所属し、歌手デビューを控えていた聖良は、当時交際していた若手俳優の森尾亘(前田)を山中で殺害してしまう。亘からのDV、そしてリベンジポルノに苦しめられていた末の悲しき犯行。しかし殺害現場から立ち去る中、誰もいないと思っていたその道で、聖良は1人の女性と出くわしてしまう。その女性こそが石岡弓子。一瞬目が合ってしまった聖良は、その恐怖から素顔を隠して生きることを決意する。3年の時が経ち、再びデビューのチャンスを掴んだ時、聖良は思いがけないところで弓子と再会することに。関わり合うことなどなく生きてきた2人の女性が再び出会うとき、運命の歯車が激しく回り始める。一方の弓子にも魔の手が。娘の紗友美(吉柳咲良)の裸の動画が、不良グループの和田友彦(駒木根葵汰)の手に渡ってしまい!? 昨今の音楽シーンを盛り上げている「覆面アーティスト」を題材に、リベンジポルノにDV、さらには暴露系動画配信者など、現代社会の闇もふんだんに盛り込まれたストーリーに注目だ。

■後藤久美子(石岡弓子・役)コメント

自分の都合でクランクインが遅れてしまって、現場に入るときになんだか転校生のような気分を味わってしまうのかと思いきや、スタッフ・キャストの皆さんが温かく迎え入れてくださったおかげで、とても心地よく撮影に臨むことができました。

そして皆さんのおかげでこうして無事に撮影を終えることもできました。こんなスタッフの皆さんとならまた一緒に仕事をしたいなと思いました(笑)! ありがとうございました! 素敵な皆さんと作り上げた『顔』にご期待ください!

■武井咲(井野聖良・役)コメント

撮影期間が本当にあっという間でしたが、無事にクランクアップを迎えられほっとしています。プロフェッショナルなスタッフの皆さんに支えられた本当に居心地のいい時間でした。今回、井野聖良という“挑戦するような役”をいただけて、また1つ自分が成長することができたらいいなと思って、この作品に臨みました。藤田明二監督が最初に、「大丈夫だよ、失敗したっていいよ!」って言ってくださった、その言葉を励みに私もオンエアを楽しみにしたいと思います。皆様にもこの作品を楽しんでいただけたら、とてもうれしいです!

【編集部MEMO】
2024年2月1日に開局65周年を迎えるテレビ朝日は、記念特番として新春に『松本清張 二夜連続ドラマスペシャル』を編成、3日には後藤久美子・武井咲が出演する『顔』(21:00~)、4日には波瑠・木村佳乃が出演する『ガラスの城』(21:00~)を放送する。第一夜の『顔』は、原作の短編小説を大胆に現代版へとアップデートし、殺人を犯した覆面アーティストと、殺人犯を目撃した弁護士による、追いつ追われつのサスペンスを展開。また、第二夜の『ガラスの城』は、一流企業にはびこるさまざまな欲望と犯罪の構図を鮮烈に描いた社会派ミステリーに、令和ならではの企業体制や捜査方法、登場人物を加え、胸を貫く新たな刺激と見応えに満ちたドラマを再構築する。