テレビ埼玉(テレ玉)の正月恒例特番『第32回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』(1月1日19:00~ ※再放送:同7日19:00~)。年々磨きがかかる出場者のユニークなパフォーマンスと、お堅いイメージの政財界人とのギャップが大きな話題を集め、今や県を越えて“埼玉の奇祭”と呼ばれるようになり、今回初めて再放送後にYouTube配信されることが決まった。
マイナビニュースでは12月2日、4年ぶりに大宮ソニックシティ 大ホールで行われた収録を取材。2014年から司会を務める埼玉県出身の堀尾正明は、このステージや映画のヒットから感じる埼玉のパワーを、阪神タイガースの躍進に重ねる――。
SDGsの意識が非常に進んでいる
本番を終えた堀尾は「皆さんすごく手慣れてらっしゃって、ステージの心をつかんでいるなと思いました」と感心。4年ぶりのソニックシティでの開催は「これだけのお客さんが入る大きなキャパで拍手喝采というのは、全然違いますよね。司会としても、ものすごくやりがいがありました」と手応えを語った。
このステージの熱気や、現在公開中の映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』のヒットを受け、埼玉のパワーを感じるという堀尾。そこに、プロ野球日本一に輝いたあの球団を重ねる。
「若い人は知らないかもしれないけど、埼玉はものすごく苦しい時代が長く続いていたんです。タモリさんに“ダさいたま”と言われたりして、僕の若い頃は本当に虐げられた思い出がある。だから、阪神タイガースのようなものですよね。ずっと低迷期があったけど、それを逆手に取って強くなって、38年ぶりの日本一になったじゃないですか。僕はタイガースファンなので、よく分かるんですよ」
「SUUMO 住みたい街ランキング2023 首都圏版」で大宮が3位に躍進したことも、勢いを感じる事例の一つで、「1位が横浜、2位が吉祥寺で、恵比寿(4位)より上なんですよ!」と強調。さらに、今回は女性出場者が6人に増えていることに、「女性の市長の方が多いですよね。国会議員ではなぜ少ないんだというアンチテーゼになると思います」と分析する。
それに加え、「子育てや介護を意識したステージングも多かったので、SDGsの意識が埼玉は非常に進んでいると思います」と胸を張ったが、「魅力度ランキング(ブランド総合研究所調べ)になると相変わらず下位なんですよね。だから不思議なんですよ」と腑に落ちない様子だ。
YouTubeで配信「魅力を全国的にPRできれば」
そんな今回の見どころを、「とにかく一人ひとりが個性的ですので、歌の上手い下手は度外視で、素晴らしいステージングを見ていただければと思います」とアピール。
また、初めてYouTubeでの配信も予定されていることから、「埼玉は47(都道府県)分の1じゃなくて、今やもう“日本に埼玉あり”ですから。さすがに東京にはかなわないけど、東京の次は埼玉っていうくらいの勢いを持って配信されて、“埼玉ってなんて魅力的なんだろう”と全国的にPRできればと思います」と期待を寄せた。
『第32回埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』出場者 ※【 】内は出場回数
1:東京ガス(株)埼玉支社・細田千恵支社長【2】/SEKAI NO OWARI「RPG」
2:上里町・山下博一町長【初】/赤い鳥「翼をください」
3:(株)埼玉りそな銀行・福岡聡社長【3】/菅田将暉「虹」
4:蓮田市・山口京子市長【初】/ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」
5:YKK AP(株)埼玉支社・水野彰二支社長【初】/高橋洋子「残酷な天使のテーゼ」
6:草加市・山川百合子市長【初】/木村弓「いつも何度でも」
7:(株)サイサン・川本武彦社長【16】/矢沢永吉「止まらないHa~Ha」
8:埼玉県議会・立石泰広議長【初】/NAT KING COLE「L-O-V-E」
9:(株)コマーム・小松君恵会長【2】/「こころま~るく♪ちがうから☆ワクワク」※オリジナルソング
10:桶川市・小野克典市長【6】/美空ひばり「川の流れのように」
11:ケアハウス和みの里・山中和子理事長【16】/ピンキーとキラーズ「恋の季節」
12:川口市・奥ノ木信夫市長【8】/吉田拓郎「今日までそして明日から」
13:(株)馬車道・木村徳治名誉会長【17】/石原裕次郎「北の旅人」
14:さいたま市・清水勇人市長【14】/さいたま市の歌「希望(ゆめ)のまち」
15:(株)清水園・清水志摩子社長【32】/村上進「鏡の中のつばめ」
16:埼玉県・大野元裕知事【4】/Kiroro「未来へ」