Indeed Japanは、「未経験転職に関する調査」結果を12月20日に発表した。同調査は、2023年10月17日~10月23日の期間、現在就業中の25歳~49歳の正社員(無期雇用/フルタイム就業者)、会社経営者、会社役員、公務員、団体職員の転職経験者の男女計8,399人を対象にインターネットを用いて行われた。
はじめに、前職と業種・職種ともに同じ転職をしたことがあるかを尋ねた。その結果、業種や職種のいずれかまたはその両方が異なる転職をしたことがあると回答した人は、全体の54.3%という結果となった。転職経験者の半数以上が「未経験転職」をしたことがあることがわかった。
転職経験者のうち、未経験転職をしたことがある4,564人の内訳を見ると、そのうち6割以上(61.3%)が「業種も職種も異なる転職」をしたことがあり、「職種のみ異なる転職」は23.8%、「業種のみ異なる転職」は23.3%だった。未経験転職の中でも、業種も職種もこれまで未経験の転職をしたことのある人の割合が高いことがわかった。
次に、未経験転職をしたことのある男女計720人を抽出し、「未経験転職をした理由」を尋ねた。1位は「給与を上げるため」(25.8%)、2位は「現状の業種・職種に不満があった」(22.8%)と続き、待遇や現状からの改善を求める転職理由が上位に。
一方、「よりやりがいのある仕事をする」(3位:21.4%)、「新しいことにチャレンジする」「新たな自分の可能性を探す」(同率5位:20.4%)なども挙げられた。現状の改善に加え、仕事に対するモチベーションアップや自身の可能性を広げる機会として、一定数の人が未経験転職を選択していることがうかがえた。
未経験転職をした人に、未経験転職をして良かったと思うかどうかを尋ねたところ、6割以上(61.4%)が「良かった」(「とても良かったと思う」「良かったと思う」の合計)と回答した。
「どちらとも言えない」の中立回答は34.2%だったが、「悪かった」(「とても悪かったと思う」、「悪かったと思う」の合計)と回答した人は4.4%にとどまった。
さらに、初めて未経験転職をした年代別に見てみると、18歳〜34歳で初めての未経験転職をした人は61.5%、35歳~49歳で経験した人は60.7%が「良かった」と回答し、ほぼ差がないことが判明。
「悪かった」と思う人も18歳〜34歳では4.4%、35歳〜49歳では5.4%にとどまった。35歳以上で初めて未経験転職をした人は全体の7.8%(56人)と割合は低く、年齢を重ねてから未経験転職をする人は少ない傾向に。だが、未経験転職の満足度は年齢に関わらず高い傾向にあることがわかったという。
未経験転職をした人に、「未経験転職」のイメージを尋ねたところ、「新たな経験やスキルを積むことができる」(1位:79.0%)、「新たな仕事やキャリアに挑戦できる/キャリアチェンジが実現できる」(2位:77.4%)が上位となった。
また、初めて未経験転職をした年齢が35歳以上の人は、最も多かった回答が「可能性の広がる転職である」「新たな経験やスキルを積むことができる」の2つで、8割以上(ともに83.9%)にのぼった。年齢を重ねてから未経験転職をした人も、未経験転職に可能性を感じ、ポジティブに捉えていることがわかったという。