女優の深川麻衣が、福士蒼汰が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系新ドラマ『アイのない恋人たち』(2024年1月21日スタート 毎週日曜22:00~)に出演することが15日に明らかになった。

深川麻衣 (C)ABCテレビ

■福士蒼汰主演『アイのない恋人たち』

『魔女の条件』『GTO』『女王の教室』『家政婦のミタ』『同期のサクラ』などを手掛けた遊川和彦氏のオリジナル作品である今作は、2024年の東京に生きるアラサー男女7人が、それぞれにワケアリな恋愛観や家族の問題を抱えながらも出会い、触れ合い、愛し合おうとする物語。恋愛と距離を置き、恋人のいない7人だが、求めているのは「人とのつながり」、言い換えれば「愛」で……。登場人物が人を愛することで生まれ変わり、新しいステージへ進んでいくラブストーリーを描く。これまで、バイトをしながらもテレビの世界で成功することを信じている33歳の売れない脚本家、久米真和(くめまさかず)を福士が、会社を辞め、ブックカフェを経営する今村絵里加(いまむらえりか)を岡崎紗絵が、一流食品会社の企画開発部に勤務する淵上多聞(ふちがみたもん)を本郷奏多が、多聞と同じ食品会社に勤める後輩社員・冨田栞(とみたしおり)を成海璃子が、見る目のない警察官の郷雄馬(ごうゆうま)を前田公輝が演じることが発表されている。

■深川麻衣、区役所の戸籍課に勤める近藤奈美役に

深川が演じる近藤奈美(こんどうなみ)は、区役所の戸籍課に勤め婚姻届を提出しに来るカップルと毎日対面し、「お幸せに」と笑顔を作る内心で、自分はいつ結婚できるのかという不安と、強い焦りを抱いている女性。良家のお嬢様として育ちながら、どういうわけか「私みたいな女と付き合ってくれる人なんかいるのかな……」と、常に自信なく過ごしている。同級生の結婚が増え、出産祝いを贈ることも多くなったアラサー期を迎えた今、母親からのプレッシャーも相まって、婚活には余念がないが、いざ男性の前に出ると、自分の話ばかりで相手を退屈させてしまう空回り癖がさく裂。なかなか実を結ばない現実に苦慮している。成海演じる栞と同じく、岡崎が演じる本作のヒロイン、絵里加が経営するブックカフェの客でもある奈美は、行動を起こさないまま結婚を諦めかけている絵里加と栞にとって、起爆剤のような存在にもなるが、果たして奈美自身は……。主要キャラの中では一番若く、未熟さの残る奈美に深川が挑む。

■深川麻衣 コメント

――今作の出演が決まった際の感想は?

今まで数々の素晴らしい作品を生み出されてきた、脚本家の遊川さんと今回ご一緒できることをとてもうれしく光栄に思います。これからどう物語が進んでいくのか、既に続きが気になって次の話の台本が届くのが待ち遠しいです。

――演じられる奈美について、どういったところを意識して演じたいですか。

奈美は自分に自信がなく、なかなか積極的に恋愛に踏み出せずにいますが、結婚への強い気持ちや憧れは人一倍持っていて、とにかく何事にも素直で真っすぐな女性です。私自身、奈美を演じられることを楽しみながら、奈美って◯◯な人。とキャッチコピーのように言動を当てはめるのではなく、1人の人間としての様々な一面を表現していけたらと思います。

――“アイのない恋人たち”というタイトルですが、ご自身で「○○にはアイがあるなあ!」と感じることはありますか?

ご飯にはアイがあります! 美味しいものを食べている瞬間が本当に大好きです。ご飯への愛は無償の愛ですね。1回1回、今日は何を食べようかなぁと考える時間も楽しいです。

――視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

登場人物みんながそれぞれひっそりと孤独を抱えながら、不器用に生きています。そんな人達が集まることで少しずつ化学反応が起きていきます。どんな世代の方が見ても、胸がキュッとなる苦しさや愛おしさ、懐かしさが散りばめられたドラマになっていると思います。日曜日の夜、皆さんにとって心安らげる時間になりますように。

【編集部MEMO】第1話あらすじ
久米真和(福士蒼汰)は、33歳独身の売れない脚本家。高校時代から一貫して、「一人でも多くの人が、生きる勇気が出るような脚本」を目指し執筆を続けているが、数年前に獲った新人賞を最後に、鳴かず飛ばずのくすぶった生活を送っている。ある日、真和は高校の同級生、淵上多聞(本郷奏多)と郷雄馬(前田公輝)と、15年ぶりの再会を果たす。多聞は一流企業のサラリーマン、雄馬は生活の安定した公務員職に就いていたが、三人そろって独身かつ彼女なし。真和は愛、多聞はI(自分)、雄馬はeye(見る目)のないアラサーになっていた。そんな現状に嘆くのは雄馬のみ。まともな恋愛経験のない多聞はこの先のビジョンを持たず、「愛」のない真和に至っては、後腐れない関係でいられる相手をマッチングアプリで見つけては、三回会ったら連絡を断つと決め、出会いと別れを繰り返している有様だ。一方、脱サラしブックカフェを経営する今村絵里加(岡崎紗絵)は、31歳になる今日まで男性経験ゼロ。店のローンを抱え、引きこもり気味の兄、それを甘やかし続ける母、見て見ぬ振りの父に囲まれた生活の中、恋愛も結婚も自分には縁のないものと諦めている。ところが、店にやってくる同年代の女性客、冨田栞(成海璃子)から合コンに誘われたり、近藤奈美(深川麻衣)の積極的な婚活姿勢に触れたりするうちに、心境が変化。ほんのお試しのつもりでマッチングアプリに登録してみると、意外にも即、気の合う相手が見つかる。恐る恐るながら、イケメンなプロフィール写真にほだされ初デートに向かうと、そこには真和が。