女優の菅野美穂が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(毎週木曜21:00~)最終回が、あす14日に放送される。最終回は、役者たちの“芝居合戦”に注目だ。
■菅野美穂主演ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』
今年の「第27回手塚治虫文化賞」で頂点となる「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名コミック(講談社)を実写化する同作は、「タフで明るい“踏ん張る主婦”ヒロイン」の伊沢ゆりあ(菅野)が、突然目の前に現れた夫の“彼氏”、“彼女”、“隠し子”と奇妙な同居生活を開始し、時にぶつかり合い、時に手を取り合い、意識不明状態となった夫の介護に勤しみながら、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」を編み上げていくというストーリー。
■乳がんが発覚したゆりあ、優弥との別れを選ぶ
先週放送の第8話では、ゆりあが乳がんを患っていることが発覚。病気のことは隠し、プロポーズしてくれた“禁断の恋”の相手・優弥(木戸大聖)に別れを切り出すことに。最終回では、吾良を介護するために同居生活を送ってきた“疑似家族”たちが、病を抱えたゆりあを全力でサポートしようと結束。その矢先、“彼氏”だった吾良(田中哲司)への愛憎の念にさいなまれる稟久(鈴鹿央士)が“常軌を逸した行動”に出る。
■最終回では稟久が“常軌を逸した行動”に
恋敵のゆりあやみちる(松岡茉優)に冷たい言葉を浴びせたり、想像を超える展開が起こると白目をむいたり、愛する吾良を献身的に介護したり、新しい恋人を作って金髪になったりと、クールなようで感情の起伏が激しく、さまざまな表情を見せてきた稟久。そんな稟久の、“常軌を逸した行動”は、正に最終回の大きな見どころとなる。稟久とゆりあ、稟久と吾良、稟久とみちる、それぞれが向き合うシーンは役者の腕の見せどころと言わんばかりの芝居合戦に。もちろん甲乙はつけられないが、特に注目すべきは田中。前半は昏睡状態で回想シーンの登場にとどまっていたにもかかわらず、皆から愛される吾良を重厚に作り上げることで、妻・彼女・彼氏・隠し子(疑惑含む)たちが同居生活を送るという非現実的な設定も「吾良のもとだからこそ、皆が集ったのだ」と説得させる今作の“柱”となってみせた。そんな吾良は稟久にどんな言葉をかけ、この恋にどんな決着をつけるのか。
■吾良の介護のために集った“疑似家族”の行方は
今作が描いてきたのは、「血の繋がりを越えた“家族”の絆」。最終回では、ゆりあは絆――“赤い糸”について1つの答えを打ち明ける。まさかの“おっぱい”が伏線になっていた優弥(木戸大聖)との恋の行方、夫・吾良に下す決断、そして吾良の介護が終わったあとの“疑似家族”の行方とは。確かな絆を育んできた伊沢家は、一体どんな形に変化するのか。