近年はペーパーレス化が進んでいるとはいえ、ハンコ、そして朱肉が必要になるシーンは意外とあるもの。ハンコはあるが朱肉を忘れてしまった、朱肉が乾いていて使えないといったとき、24時間営業しているコンビニで取り扱いがあると便利ですね。
そこで本記事では、セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマートなどにある朱肉のメーカーや特徴、さらにコンビニ以外で朱肉を買える場所を紹介。朱肉はスタンプ台で代用できるのかもまとめました。
朱肉はコンビニにある? 主要コンビニを実際にリサーチした結果
結論からお伝えすると、朱肉はコンビニで購入できます。ただし品ぞろえは店舗によって異なるため、同じコンビニチェーンでも、最寄りの店舗に必ず取り扱いがあるとは限りません。
今回、都内10店舗で実際にリサーチを行った結果は以下の通りです。
コンビニ名 | 調査した店舗数 | 朱肉が売っていた店舗数 |
---|---|---|
セブン‐イレブン | 2店舗 | 2店舗 |
ローソン | 2店舗 | 1店舗 |
ファミリーマート | 4店舗 | 2店舗 |
デイリーヤマザキ | 1店舗 | 1店舗 |
ローソンストア100 | 1店舗 | 1店舗 |
取り扱いがある場合は、文房具売り場に置いてありました。
なお今回リサーチした際も、在庫がラスト1点ということもあったので、普段は朱肉が置いてある店舗でも、タイミングによって無いという場合もあり得ますので注意してください。
ではここからは、どのコンビニにどんな朱肉が置いてあったのか、細かく見ていきましょう。
セブン‐イレブン
セブン‐イレブンでは朱肉を売っていました。今回リサーチした2店舗中、2店舗で発見できました。
売っていたのは大手朱肉メーカーのシヤチハタの製品です。
商品名 | プチ朱肉 20号 ブルー |
---|---|
値段(税込) | 385円 |
メーカー | シヤチハタ(Shachihata) |
特徴 | 盤面サイズは直径23mm、持ち運びに便利な小型サイズ |
コンパクトなサイズのため持ち歩きや収納にも便利でありながら、一般的な実印の最大サイズ・直径18mmにしっかりと対応しています。また、パッケージには「乾きがはやい」と説明がありました。
なおメーカーの公式サイトによると本体の色はブルーの他にピンクがあるようですが(朱肉の色は両方とも朱色)、今回リサーチした2店舗とも、ブルーのみの取り扱いでした。
ローソン
ローソンでも朱肉を売っていました。今回リサーチした2店舗中、1店舗で発見できました。
売っていたのはオフィス家具や事務用品などを取り扱う1792年創業の老舗メーカー、ライオン事務器の製品です。
商品名 | スタンプエイド 朱肉 |
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値段(税込) | 165円 |
メーカー | ライオン事務器 |
特徴 | 盤面サイズは直径18mm、レトロなブックマッチ型 |
ローソンで販売していた朱肉は、懐かしいブックマッチの形をした、ユニークでおしゃれな朱肉。若手社員を中心とした企画開発プロジェクトで生まれたそうです。なおブックマッチとは台紙を二つ折りにし、中に紙のマッチを挟んだもので、昔は喫茶店やホテルなどの広告としてよく配布されていました。
薄くて軽いため、筆記用具と一緒に携帯したい場合などに便利です。価格の安さも魅力ですね。
ファミリーマート
ファミリーマートでも朱肉を売っていました。今回リサーチした4店舗中、2店舗で発見できました。
売っていたのは文具やオフィス機器、建築・建設工具を取り扱うメーカー、マックスの製品です。マックスは、1952年に国産初の小型ホッチキスを発売したことでも有名な会社です。
商品名 | 瞬乾朱肉プレミオ30号 |
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値段(税込) | 868円 |
メーカー | マックス(MAX) |
特徴 | 盤面サイズは直径32mm、約3秒で乾く速乾タイプ |
ファミリーマートで販売していた朱肉は、盤面サイズが直径32mmと、今回リサーチした中でもっとも大きいサイズ。値段は比較的高めですが、オフィスなどで頻繁に使う場合にピッタリの、しっかりしたタイプです。
「瞬乾」の名の通り、押印後に紙の上のインクは約3秒で乾きますが、浸透性朱肉のため朱肉自体のインクはフタは開けたままでも乾燥しにくいので、連続作業にも適しています。
デイリーヤマザキ
山崎製パンの手掛けるコンビニエンスストアであるデイリーヤマザキでも、朱肉を売っていました。
売っていたのは、セブン‐イレブンと同じシヤチハタの朱肉でした。
商品名 | プチ朱肉 20号 ブルー |
---|---|
値段(税込) | 385円 |
メーカー | シヤチハタ(Shachihata) |
特徴 | 盤面サイズは直径23mm、持ち運びに便利な小型サイズ |
ローソンストア100
ローソンストア100はローソン系列のコンビニですが、取り扱っている生鮮食品が多く、税抜き100円前後の低価格な商品が多いことが魅力です。
このローソンストア100でも朱肉を売っていました。
商品名 | 朱肉 |
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値段(税込) | 119円 |
メーカー | たんぽぽ |
特徴 | コンパクトサイズ、フタはネジ式 |
持ち運びに便利そうなコンパクトなサイズで、フタは回して開けるタイプなので、バッグの中で勝手に開いてしまうということもなさそうです。
コンビニで売っている朱肉の値段の相場とは
今回リサーチした結果、コンビニで売っている朱肉の値段は、税込みで119円~868円までの幅がありました。
とりあえずハンコを押すために朱肉が必要という場合は、安価なものを使い捨て感覚で購入したり、複数購入しておいて家やオフィスにそれぞれ置いたりしてもいいでしょう。
一方で一定期間使うつもりであれば、800円台も決して高くはありません。自分の使い方や緊急度に応じて、選んではいかがでしょうか。
コンビニ以外ではどこで朱肉が買える?
コンビニでも店舗によっては朱肉は買えますが、既にお話したように、近くのコンビニに入って必ず朱肉が置いてあるとは限りません。
そこでコンビニ以外で朱肉が買えるところを知っておくと、急に朱肉が必要になったときに参考になるでしょう。
100円ショップ
多くの100円ショップで、朱肉を購入できます。朱肉の種類は店舗によって異なりますが、基本的には簡易的な朱肉がほとんどです。しかし税込み110円で朱肉が手に入るのはとても便利です。
安いのでいくつか購入しておいて、会社に置いたり、家族の共用の朱肉とは別に、自分用にしたりしてもいいでしょう。
スーパーマーケット
スーパーマーケットの文具コーナーにも、朱肉が置いてあることがあります。スーパーで食材や日用品を購入するついでに購入できるので、大変便利です。
スーパーマーケットの規模が大きければ、その分品ぞろえも豊富になるので、好みの朱肉を選びたい場合は大型のスーパーマーケットに行ってみましょう。
スーパーマーケットは24時間営業のところは少ないため、購入するときは開店時間と閉店時間をあらかじめチェックしておきましょう。
ドン・キホーテなどのディスカウントストア
生活に関する商品が安く手に入るディスカウントストアでも、朱肉の取り扱いがある場合があります。
特にドン・キホーテは、24時間営業や深夜まで営業しているお店が多いので、100円ショップやスーパーマーケットが営業していない時間に朱肉が必要になったときにも重宝します。
文房具店
文具店でも、朱肉を取り扱っていることがあります。さまざまな種類の朱肉をそろえていることも多く、性能を重視して朱肉を選びたい人におすすめです。
押印マットや朱肉用補充インクなど、関連する商品一式がそろっていることも多いでしょう。
本屋
本屋に朱肉が置いてある場合もあります。特に文房具を一緒に販売しているような大型店舗だと、確率が高いでしょう。
ただし、本屋の営業時間はディスカウントストアなどよりは短いため、朱肉が必要になったときにいつでも購入できるわけではありません。
ハンコ専門店
ハンコ専門店なら、ハンコや朱肉をはじめとしてハンコに関する用品一式を販売しています。朱肉の種類も豊富にそろっているので、品質や価格など自分にぴったりのものが選べるでしょう。
ただしハンコ専門店はコンビニのように多くはないので、どこにあるか、ネットで調べる必要があるかもしれません。
朱肉とスタンプ台の違いとは? 代用できる?
朱肉に似ている商品としてスタンプ台がありますが、朱肉が見つからないからといってスタンプ台を代用するのはおすすめしません。
朱肉はハンコの印材に対して、朱の油が浸透しないような材料で作られています。一方スタンプ台は、ゴム印で押印するために作られている商品で、ゴム印を侵さないインキ材料を使っています。きちんと使い分けないと、ハンコやゴム印の寿命を縮めてしまいます。
また朱肉は重要書類に使われることが多いので、ハンコを押したときにかすれづらくきれいな印影を出せるように、また長期間変色しにくいように設計されています。
手軽に朱肉を買うならコンビニで
朱肉はコンビニでも売っています。種類は多くありませんが、価格も比較的手頃で、24時間いつでも必要になったときに手に入るので便利です。
ただし店舗によっては取り扱いがない場合があるので、その場合は何店舗か回ってみたり、ハンコ専門店や100円ショップなどものぞいてみたりするといいでしょう。