友人や彼氏・彼女、家族が風邪をひいたとき、何か差し入れをしたいと思っても、近くに開いているお店がなかったり、忙しくて時間があまりなかったりすることがありますね。そんなとき、コンビニは本当にありがたい存在です。

そこで本記事ではコンビニで手軽に買えて、喜んでもらえる差し入れを紹介します。差し入れやお見舞いの注意点もまとめました。

  • 風邪のときにうれしいコンビニの差し入れ一覧

    コンビニで買えて、喜ばれる風邪用の差し入れや、お見舞いの際の注意点を紹介します

風邪のときにうれしいコンビニで買える差し入れ【食べ物・飲み物のおすすめ】

風邪をひいた人へ差し入れをするとき、どんなものを買っていくべきか悩む人は多いでしょう。早速、コンビニエンスストアで買える、風邪のときに喜ばれる食べ物や飲み物を紹介していきます。

フルーツ

さっぱりとしたフルーツは、風邪のときにも食べやすいので喜ばれるでしょう。ジューシーなフルーツなら、水分補給にもなります。

しかし、りんごや梨、桃などを丸ごと持っていくと、皮をむいたりカットしたりするのに包丁やまな板が必要で手間が掛かります。そこで手で簡単に皮をむけるバナナやみかん、丸ごと食べられるいちご、そして封を開けてそのまま食べられる冷凍フルーツ、カットりんごなどがおすすめです。

種類に迷ったときには、何種類かのフルーツを差し入れするといいでしょう。ただし冷凍以外のフルーツは日持ちしないので、差し入れする量には注意が必要です。

アイス

特に熱があり体が火照っているときなど、ひんやりとした冷たいアイスをおいしいと感じる人は多いでしょう。口の中で溶けて飲み込みやすいので、喉が痛いときの差し入れにもいいですね。食欲がなくても、アイスであれば食べやすいという人も多くいるようです。

ただし寒気があるときや腹痛時には向かないので、事前に症状を確認しておくといいでしょう。

また濃厚なクリーム系のアイスよりも、さっぱりとしたシャーベット系のアイスの方が食べやすいのでおすすめです。

アイスは冷凍庫に入れておけば日持ちするので、多めに買っておいても無駄にはなりません。しかしつい食べすぎてしまい、おなかを下してしまう可能性もあるので、適度な量を差し入れしましょう。

ゼリー・プリン・ヨーグルト

ゼリーやプリンも喉越しが良く、ツルっと食べやすいので、喉が痛くても食べやすいでしょう。フルーツ入りのゼリーであれば、皮をむく必要がなく手軽にフルーツも摂取できます。

その他にも、さっぱりとした味で食べやすいヨーグルトも定番です。

ゼリー飲料

エネルギーやビタミンなどの栄養を強化したゼリー飲料は、起き上がれないときでもスプーンなしで簡単に栄養補給ができます。

体がだるくて起き上がれないとき、食欲がない、嚙む元気がないときなどに重宝するでしょう。

茶わん蒸し

最近では、茶わん蒸しもコンビニで購入できます。甘いものが苦手な人には、プリンやゼリーの代わりに差し入れすると喜ばれるでしょう。

こちらも柔らかくてスルッと食べやすく、お出汁の優しい味わいが、風邪で弱った心を癒やしてくれるでしょう。

レトルトおかゆ・レンジでチンして食べられるパックご飯

主食を差し入れするなら、食べるまでの工程が少ないレトルトのおかゆや、レンジで簡単に温められるパックご飯がおすすめです。

おかゆは水分が多く、あまり咀嚼(そしゃく)ができなくても食べやすいメニューです。風邪の症状がそれほど重くなく、固形物を食べられるほどの食欲がある場合には、パックご飯でもいいでしょう。

ご飯のお供となり、疲労回復効果や整腸作用があるとされる梅干しなどを、一緒に差し入れするのもいいですね。

おかゆやご飯のような主食は、食欲がある場合は一日3食分必要なため、多めに差し入れしてもいいかもしれません。しかし症状によっては食べられない場合もあるので、風邪が治ってからでも食べられるよう、日持ちするものだと無駄になりません。その点、レトルトのおかゆやパックご飯は長持ちするので、迷惑になることは少ないでしょう。

うどん

柔らかくクタクタに煮たうどんは食べやすく、風邪をひいたときの定番の食べ物です。うどんの他に卵や大根おろし、おろししょうが、梅干し、ねぎなどがあると、飽きずに食事を楽しめます。

アルミの容器に入ったなべ焼きうどんなら、具も載っていて、そのまま火にかければいいので、比較的楽に調理できるでしょう。ガスコンロだけでなく、IH対応のものも多いです。

冷凍うどんや乾麺タイプのうどんは調理しなければいけないため、症状が重くキッチンに立てない人には向いていません。相手の家のキッチンを使えるのならば、作ってあげるといいでしょう。

スープ・みそ汁

スープやみそ汁は、食欲不振が続くときでも簡単に栄養を摂取でき、体を温められます。また具や味付けなどの種類が多いので、何種類か買っていくとその日の気分で選べます。

そのままレンジで温めて食べられるものや、専用のカップにお湯を直接注ぐタイプなら、食器を洗う手間を減らせるので風邪をひいているときにも便利です。

スポーツドリンク

風邪をひいているときは、普段以上に汗が出やすくなるため、脱水症状を防ぐために水分補給が大切です。しかし、たくさんの水を飲めばいいということではありません。

汗をかくと、水分だけでなくナトリウムやカリウムなどのイオン(電解質)も体外に出て行ってしまいます。そのためそういった成分を含むスポーツドリンクがおすすめです。

体調が悪いときはドリンク類の消費が早いため、多くあっても困りません。また、体調が悪いときに重くてかさばるものの購入は難しいものなので、きっと喜ばれるでしょう。

浄水器やウォーターサーバーがある家ならば粉末タイプもいいですが、風邪の人にとっては水を汲んで溶かすことさえしんどいので、その場である程度の量を作ってあげると親切です。

なおスポーツドリンクと併せてよく聞く経口補水液は、スポーツドリンクよりもさらに電解質濃度が高く、水分と電解質の吸収を速めるために糖濃度が低くなっています。より重症の場合は経口補水液が適しています。

ただしこの経口補水液は専門家のアドバイスをいつでも受けられる場所でしか販売されていないため、一般的なコンビニには置かれていません。病院内のコンビニやドラッグストアなどで購入することができます。

栄養ドリンク

風邪をひいたときには、栄養ドリンクもおすすめです。栄養ドリンクには、栄養補給、疲労回復や滋養強壮を目的としたもの、眠りが浅い人向けのもの、生薬入りのものなど多くの種類があります。

なお栄養ドリンクには、眠りづらくなるカフェイン入りのものがあるので注意してください。風邪をひいているときは、栄養補給以外にも十分な休息、睡眠が重要なため、ノンカフェインのものを差し入れするといいでしょう。また微量ではありますがアルコールを含んだ商品もあるので、そういったものは避けるようにしましょう。

喉あめ

喉が乾燥する、イガイガするなど違和感があるときは、喉あめの差し入れも喜ばれるでしょう。

喉あめをなめることで唾液が出るため喉が潤ったり、ハーブなどの成分によりスッキリ感が得られたりします。

またコンビニで買える喉あめの中にも、喉の痛みや腫れを抑えたり、口腔(こうくう)内を殺菌したりする効能・効果を持つものもあります。

風邪のときにうれしいコンビニで買える差し入れ【食べ物以外のおすすめ】

  • 食べ物以外で差し入れすると喜ばれるもの

風邪をひいたときは、食べ物以外でもいろいろと必要なものがありますが、家に常備されていないものもあるでしょう。体調不良の状態で買い物に行くのはしんどいので、差し入れすると喜ばれます。

ここからは、食べ物や飲み物以外で差し入れすると喜ばれるものを詳しく紹介していきます。

ティッシュ

鼻風邪をひいたとき、ティッシュは欠かせません。ティッシュは普段からよく使用するもので、いくつあっても無駄にはならないため、迷惑になることは少ないでしょう。

特におすすめなのは保湿ティッシュ(ローションティッシュ)です。鼻のかみすぎで鼻が赤くなり、ヒリヒリしてしまうことがありますが、保湿ティッシュであれば痛みが軽減されます。

保湿ティッシュとは、一般的なティッシュに比べて水分量が多く、保湿剤が含まれたティッシュです。一般的なティッシュより値段も少し高いので、差し入れすると喜ばれるでしょう。

シート型冷却剤

熱がある場合、おでこに貼るシート型冷却剤を使用することで頭が冷やされ、つらい気分が和らぎます。

使用期限が長いので、使いきれなくても次の機会に使用でき、多めに差し入れしても喜ばれるでしょう。

汗拭きシート・ドライシャンプーシート

高熱が出たときには汗をたくさんかきますが、シャワーや湯船につかる体力がないときに便利なのが、汗拭きシートです。

また最近はドライシャンプーシートも豊富で、拭くだけで頭皮のベタつきやニオイを軽減できます。

体力がないときでも簡単にすっきりできるのでおすすめです。

マスク

マスクは乾燥を防いで、喉や鼻に潤いを与えてくれたり、喉の痛みを和らげたりという効果が期待できます。鼻が詰まっている、息苦しいなどでなければ、家の中でも使えます。

また病院に行くときなど、どうしても出掛けなければならないときにも欠かせないので、差し入れすれば重宝されるでしょう。

ホットアイマスク

風邪の症状が強いと、ぐっすり眠れない日々が続いているかもしれません。そんなときには、ホットアイマスクがおすすめです。

光を遮断しつつ、目を温めることでリラックスできるため、睡眠にいいといわれています。封を開けるだけですぐ使える、使い捨てタイプのホットアイマスクなら、温める手間が要らず風邪のときにも便利です。

ラベンダーやかんきつ系など、さまざまな香りがついたタイプもあるので、相手の好みに合わせてチョイスするのもいいでしょう。

風邪薬

病院に行きたくても「具合が悪すぎて動けない」「混雑した院内で長時間待てそうにない」など、受診できないことがあります。そんな場合は、市販の薬で様子を見てみるのも一つの手段です。

風邪薬には、総合風邪薬と症状別の薬があるので、鼻水、喉の痛み、咳(せき)やくしゃみなど、風邪の症状を確認しておくといいでしょう。頭痛や発熱の場合には、解熱鎮痛成分が含まれている薬もあると安心です。

また人によっては粉薬が苦手な人、大きいカプセルや錠剤が苦手な人などもいるので、事前に薬の形状についての希望を確認しておくと親切です。

ただし医薬品は有資格者でないと販売できないため、コンビニによっては取り扱いのない店舗、時間帯があるため注意しましょう。

風邪をひいた人に差し入れする際の注意点

  • 風邪をひいた人に差し入れする際の注意点

風邪をひいたと連絡がくれば、いち早く差し入れを持ってお見舞いに行きたいところですが、相手のことを考え迷惑にならないように注意する必要があります。

自己満足で終わらないように、以下の事柄に気を付けましょう。

手間の掛からないものを選ぶ

風邪をひいているときは動くのも難しく、普段なら大したことがないことでも負担に感じるものです。

そのため差し入れには、調理工程の少ないもの、準備に手間の掛からないものを選ぶことが重要です。レンジや湯せんで簡単に調理できるものや、封を開けたらそのまま食べられたり使用できたりするものがおすすめです。

また、皿洗いが必要なものもなるべく避けて、後片付けが簡単なものを選びましょう。

相手の状況に合ったものを選ぶ

風邪の症状によっては必要なもの、適したものが異なるため、購入する前に相手の症状を軽く聞いておくといいでしょう。

またそのときの気分や、もともとの好き嫌い、アレルギーなどもあるので、どんなものなら食べられそうかを聞いておくことをおすすめします。

なるべく日持ちするものを選ぶ

差し入れは、何でもたくさん買っていけばいいというものではありません。体調や気分によってすぐには食べられないという場合もあります。また他の人からも差し入れされている可能性もありますし、差し入れがかぶることも予想されます。

そのため、なるべく風邪が治ってからでも食べられるくらい日持ちするものを中心に、適度な量を持っていくのがおすすめです。

突然の訪問は避ける

突然の訪問は避けましょう。例えば、前日から体調不良でなかなか寝付けなく日中になってようやく眠りに就けた可能性や、ひどい腹痛でトイレから出てこられない可能性、顔色が悪いためあなたに顔を見られたくない、という可能性なども考えられます。また、病院に行っていて留守にしているかもしれません。

どの場合でも突然訪問すると相手の迷惑になるため、訪問する前には必ず連絡しましょう。喉を痛めて声が出しにくいことなどを考え、連絡手段は電話よりもLINEやメールがおすすめです。

また相手が「差し入れはありがたいが顔を見せるのが恥ずかしい」「風邪を移すのは悪い」などと言う場合は、無理強いはせず、相手の了承を得た上で玄関の前に置いておくなど、迷惑にならないよう心掛けましょう。

コンビニで買える食べ物や日用品をお見舞いに持参しよう

今回は、風邪をひいた人へコンビニエンスストアで買える差し入れについて解説してきました。

風邪をひいたときは買い出しに行くのも難しく、心細いものです。たとえコンビニで手軽に買えるものでも、相手の状況に合わせたものを届ければ、気遣いが伝わりきっと喜んでくれるでしょう。

ただしいきなり押し掛けるといったことは避け、相手の迷惑とならないよう訪問する前に連絡を入れることを忘れないようにしましょう。