映画『ゴジラ-1.0』(英題:Godzilla Minus One)が、歴代邦画実写作品の中で全米興収ランキング1位となったことが7日、明らかになった。

  • 映画『ゴジラ-1.0』

■『ゴジラ-1.0』34年間破られなかった記録を更新

日本では11月3日に全国522館(ラージフォーマット含む)にて封切られ、12月6日までの34日間で、観客動員255万人、興行収入39億円を突破。さらに12月1日より北米公開され、邦画実写史上最大規模となる2,308館(うちラージフォーマット750館)にて初日を迎え、12月1日~3日のオープニング興収(先行上映含む)で約1100万ドル(約16億円)を記録、全米の週末興収ランキングで3位にランクインした。

12月4日にはハリウッド大作を抑えて、全米デイリーランキングで興収1位に。そして現地時間12月5日、全米における累計興収は1436万ドル(※)を突破し、邦画実写作品として歴代1位に躍り出た。 これまでの歴代邦画実写作品では『子猫物語』(日本1986年・北米1989年公開)のもつ約1,329万ドル(※)という興収記録が不動の1位だった(※いずれもComscore調べ)が、34年ぶりに記録を塗り替えた。邦画実写が全米興行で成功することが難しいと言われる中で、映画史に“大きな足跡”を残した。

現地の多くの劇場で上映後に拍手が起き、各レビューサイトで軒並み驚異的なスコアをたたき出している同作。アメリカ最大の映画評論サイト「Rotten Tomatoes」では、評論家レビュー97%、観客レビュー98%を維持し、条件を満たすことで付与される高評価作品の認証「Certified Fresh」を獲得した。大絶賛の声を受け、北米での上映館数の拡大し、オープニングの2,308館を超える、2,500館以上まで増える予定となった。北米以外にも50近くの国と地域で公開を予定している。

ゴジラシリーズは、レジェンダリー・ピクチャーズ製作による『GODZILLA』(2014年)を皮切りに、再びプロジェクトがスタート。『シン・ゴジラ』(2016年)で国産ゴジラが復活し、その後も』ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)、『ゴジラvsコング』(2021年)と公開が続き、世界中でゴジラの盛り上がりは過熱。10年にも及ぶ積み重ねの上で、今回、東宝グループで初めてTOHO Internationalによる自社配給に踏み切り「日本製作のゴジラを世界に届ける」ための新たな挑戦に取り組んだという。記録的なヒットとなっている今、ゴジラシリーズは新たな歴史を歩み出した。現在、AppleTV+にてドラマシリーズ『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』が配信中で(※)、来年には『ゴジラvsコング』続編(タイトル未定)の公開も控えている。(※11月17日より配信中。2024年1月12日まで毎週金曜日に新エピソード配信予定。全10話)

■山崎貴監督 コメント

長い間破られなかった記録を他ならぬゴジラが飛び越えてくれたことが嬉しいです。
思い返せば、キャストもスタッフも愚直にただひたすらに面白い物を! と作っていたことが、このような素敵な結果に繋がったんだと思います。
このことをずっと覚えていようと思います。

■神木隆之介 コメント

公開から約1ヶ月が経ち日本でもたくさんの方に観ていただいて、そしてさらに、全米での歴代邦画実写の新記録!
アメリカの方々にもたくさん観ていただいていて、夢みたいです!!幸せでございます!
そしてそして、さらに色んな国や地域でも公開されるなんて!

そこで僕は思いました。
これから山崎監督の事はちゃんと、「世界のタカシ」と呼ばせていただきます。
本当に皆様のおかげです! ありがとうございます!

【編集部MEMO】
同作は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いした。