第一三共ヘルスケアが展開する"しみケア総合ブランド"のトランシーノは、肝斑改善薬「トランシーノ」を一新し、2024年3月8日に「トランシーノEX」を発売することを発表しました。基幹となる肝斑改善薬が10年ぶりにリニューアルするということで、先日行われた新製品発表会でその魅力を聞いてきました。

  • 来春発売の「トランシーノEX」をはじめとする新商品とリニューアルアイテム

■しみケア総合ブランド「トランシーノ」とは?

トランシーノは、医薬品からスキンケア、ベースメイクを取り揃え、体の内側からも外側からもしみ悩みをサポートするしみケアに特化したブランドです。2007年にしみの中でも肝斑を改善する医薬品の発売とともにブランドをスタート。2010年には美白美容液、2014年には肝斑以外のしみに対応する医薬品の販売を行ってきました。

  • トランシーノが展開する医薬品やスキンケア、ベースメイクアイテム

2024年春に、ブランドの基幹となる肝斑改善薬の10年ぶりのリニューアルと、スキンケアラインの中からジェル状洗顔の新発売、クレンジング、洗顔料のリニューアルと"洗うケア"アイテムを一新することを発表。この春登場するアイテムを紹介します。

■処方強化をした「トランシーノEX」登場

  • 「トランシーノEX」60錠 2,090円/120錠 3,960円/240錠 7,260円 (参考価格)

そもそも肝斑とは、ほほ骨に沿って左右対称にできる薄褐色のしみのこと。その原因は、紫外線だけでなく、女性ホルモンのバランスの乱れも関係しているといわれ、治りにくいとされてきたしみの一つです。

肝斑改善薬「トランシーノ」は、肝斑の効能・効果が認められた唯一のOTC医薬品として、2007年に初代を発売。2010年にはPTP包装に変更、2014年には服用回数を1日3回から1日2回へ減らした「トランシーノII」へとリニューアルを重ねてきました。そして2024年3月8日に販売開始となる「トランシーノEX」は、肝斑を改善するトラネキサム酸750mgに加え、有効成分ニコチン酸アミドを40mg追加配合した処方強化品です。

、処方強化と優れた品質を両立すべく製剤面での工夫を施すことで、ニコチン酸アミドの配合を実現したのだそう。さらにしみを緩和するL-システインは最大量の240mg、ビタミンCを300mg、そしてサポート成分の3種のビタミンを配合しつつも、錠剤のサイズはリニューアル前と同等に抑え、服用しやすさは変わらずにさらに贅沢な配 ニコチン酸アミドはナイアシンアミドとも呼ばれるビタミンB群の一種で、ターンオーバーの正常化や、細胞間におけるメラニン受け渡しの抑制に関与するとされており、近年注目されている成分のひとつです。同社はこの成分のはたらきに着目し合へと進化しました。

同商品は第一類医薬品で、購入時には薬剤師による服薬指導が必要となります。服用回数やは1日2回、1回2錠を食後に摂取。従来品の臨床試験において8週間服用の有効性と安全性を確認していることから「トランシーノEX」でも8週間の継続服用することで、肝斑を改善する効果が期待できます。なお、8週間服用すると最低2ヶ月間のお休み期間が必要なため、その期間中は肝斑以外のしみ対策を行うことがおすすめだといいます。2ヶ月服用中止した後に、また肝斑が気になり始めたらいつでも再スタートしても良いのだそうです。

■根本美白ケア+UVケアはそのままに、毛穴に特化して"洗うケア"アイテムを一新

  • 2月9日に発売する"洗うケア"アイテム

2024年2月9日に、トランシーノ薬用スキンケアシリーズの中から"洗うケア"アイテムが一新します。新製品としてジェル状洗顔料の「トランシーノ薬用クリアジェルウォッシュ」、処方を変更したメイク落とし「トランシーノ薬用クリアクレンジングEX」、パッケージデザインをリニューアルした洗顔料の「トランシーノ薬用クリアウォッシュEX」の全3種類が登場します。

<トランシーノ薬用クリアジェルウォッシュ>

  • 「トランシーノ薬用クリアジェルウォッシュ」110g 1,980円(参考価格)

「トランシーノ薬用クリアジェルウォッシュ」は、同シリーズ初のジェル状洗顔料です。洗顔料・メイク落としのツーインワンで、薬用肌荒れ防止成分をはじめ、毛穴・肌汚れ吸着成分やくすみ感ケア成分などを配合していることから、洗うたびざらつきのないなめらかな肌へと導きます。

ジェル洗顔は一般的にやや硬めでクッション性を持たせることが多い中、同商品はあえてとろけて密着するテクスチャーにこだわったといいます。約90%が保湿ジェル成分でできており、うるおい成分配合で洗い上がりはつっぱらずツルスベの肌へと導くのも特徴。さらにマツエクをしていても使用できるという優れものです。

使い方は適量を取り、手のひらで顔全体に優しくなじませて汚れを浮き上がらせ、その後水またはぬるま湯で10〜15回を目処に十分に洗い流します。使用タイミングは朝と晩、いずれも使用できますが、泡立ていらずなので時短アイテムとして忙しい朝にもおすすめです。

<トランシーノ薬用クリアクレンジングEX>

  • 「トランシーノ薬用クリアクレンジングEX」110g 1,980円(参考価格)

従来の保湿力や透明感は踏襲しつつ、メイク落としの機能を元から改良し、メイクなじみ・メイク落ち・すすぎやすさを向上させた「クリアクレンジングEX」は、毛穴周り肌ケア成分、ごわつきケア成分を追加配合し、肌のごわつきをときほぐしながら、メイクだけでなく毛穴汚れまでもしっとりオフするクリーム状のクレンジングです。

約90%が保湿クリーム成分でできており、従来品と比較すると20%もアップしたことから、洗い上がりはやわらかでしっとりな肌へと導きます。さらに多くのクリームクレンジングでは油分によってグルーが取れてしまうことからマツエクの使用は難しいとされていましたが、リニューアルを機にマツエクにも対応とより使いやすくなりました。

使用方法は適量を乾いた手に取り、顔全体になじませてから水またはぬるま湯で充分に洗い流します。メイクを浮き上がらせたあと、洗い流す前にティッシュオフをするとすみやかに洗い流すことができるのだそう。

<トランシーノ薬用クリアウォッシュEX>

  • 「トランシーノ薬用クリアウォッシュEX」100g 1,980円(参考価格)

パッケージデザインがリニューアルした「トランシーノ薬用クリアウォッシュEX」は、ふわもちの濃密泡がやさしく肌を包み込み、毛穴・肌汚れをすっきりとオフする洗顔料です。泡立ち・泡もち・泡の細かさ・泡の粘りに優れ、洗うだけで毛穴の目立ちにくい透明感のある肌に導きます。

洗顔料にも保湿クリーム成分を約50%配合しているので、うるおいを与えながら洗い上げるのも嬉しいポイントです。

■「トランシーノ」ブランドマネージャーに話を聞いた

同社トランシーノブランドマネージャー 倉本菜々子氏によると、「トランシーノEX」リニューアルは、ユーザーの抱える肌悩みに今以上に応えたいという想いのもと推進したそう。続けて、今回のリニューアルポイントである「ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)」の追加配合にあたり、「現行品の主成分・配合量をそのままに、錠剤サイズや服用量(1回2錠、1日2回)は同等を保つこと」が最大のハードルだったと明かします。

  • 同社トランシーノブランドマネージャー 倉本菜々子氏

錠剤サイズを同等に保つことはもちろん、同等サイズで固められたとしても錠剤として安定した品質を持たせることが難しさがある一方、服用を継続することで肌改善が見込める中"飲みにくさ"により服用を中断してしまうユーザーを減らすべく、製薬会社としてのノウハウ、錠剤を多く扱う企業としての技術をもとに試行錯誤を重ね実現できたことだと力強くと語りました。

さらに、アイテムが一新した"洗うケア"アイテム3種について、洗い上がりの好みやメイクの度合いで選ぶほか、肌の状態に合わせて選ぶ方法も紹介してくれました。例えば肌が固くなっている状態の場合、古い角質が溜まっている、乾燥している可能性が高く、クリームクレンジングで改善が見込めるそうです。また、新たに加わった「クリアジェルウォッシュ」は泡立て不要で軽いメイクも落とせるので、時短ケアを優先する人にもおすすめだといいます。

いくら良い美容アイテムを使用してもベースの肌が整わなければ効果を感じにくく、洗顔で"くすみ"を取り払うことは目指す肌に近づく一歩なのだとか。倉本氏は「トランシーノの"洗うケア"で洗顔後の透明感を実感し、肌の変化を楽しんでもらいたい」とアピールしました。

メイクで目立たないように隠せても、やはり素肌はいつまで経っても美しくありたいもの。来春発売される商品は、そんな肌悩みに寄り添ってくれるラインアップとなりました。肝斑やしみ、毛穴やくすみが気になる人は、一度店頭で手に取ってみてはいかがでしょうか?