カネとホンネ調査研究所は11月21日、「2023年冬のボーナスについてのアンケート」の結果を発表した。調査期間は11月2日~3日、調査対象は都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する20~59歳の給与で生活する個人、有効回答は328人。
まず、2023年冬のボーナスの見込み金額を質問すると、平均は48.4万円(平均年齢38.1歳)。なお、回答は手取り金額のため、額面では60万円程度と推測している。また月収は平均29.0万円で、冬のボーナスは月収の約1.7カ月分の計算となる。
ボーナスの使い道については、見込み金額48.4万円に対し、51.4%の24.7万円を貯金すると回答。自由に使える金額は11.5万円とボーナスの23.8%となった。
ボーナス見込み金額の分布をみると、「20万円以下」が26.4%と最も多く、金額は低い層に偏っていることがわかった。
次に、昨年と比べて今冬のボーナスがどうなると思うか聞くと、半数近い46.3%が「変わらない」と回答し、ボーナスへの期待感は薄いことが浮き彫りになった。
未婚者と既婚者を比較すると、未婚者は41.5万円、既婚者は子供なしで49.6万円、子供ありで52.9万円となり、未婚者のボーナスは既婚者の約8割にとどまった。
さらに男女差をみると、男性55.1万円(平均年齢38.4歳)に対し、女性39.6万円(同37.7歳)と、差は15.5万円、女性のボーナスは男性の71.9%となった。同調査では「男女の賃金格差については長らく問題視されていることではありますが、固定された格差の解消にはまだまだ時間がかかるのかもしれません」と分析している。