NHK総合で土曜日夜に放送中(19時30分から20時15分まで)の『ブラタモリ』。12月2日の放送では、東京・世田谷を舞台に、旅のお題「なぜ人は世田谷に住みたくなる?」を探る。タモリさんたちが東急世田谷線の電車で「鉄旅」を楽しむ様子も放送される。
世田谷線は東急電鉄で唯一の軌道線。かつて「玉電」と呼ばれた旧玉川線の一部だったが、1969(昭和44)年に渋谷~二子玉川園(現・二子玉川)間などが廃止された際、三軒茶屋~下高井戸間のみ独立して残り、世田谷線の名称で運行されるようになった。現在、低床式の車両300系が連接2両編成で運行され、豪徳寺の招き猫を車体にラッピングした「幸福の招き猫電車」も活躍中。世田谷区民の身近な足として親しまれている。
タモリさんと野口葵衣アナウンサーも、世田谷線の車両基地で「幸福の招き猫電車」と対面。車両基地のある上町駅は、三軒茶屋駅から西へ進んできた世田谷線が北へ方向を変える場所に設置されており、「世田谷線がL字に曲がる深~いワケ」も探る。
沿線名所のひとつで、「幸福の招き猫電車」にも協力した豪徳寺にちなみ、シンボルの招き猫が元になったという「人気ご当地キャラ」も登場。世田谷線沿線で開催される冬の風物詩「ボロ市」を400年以上守り続ける一族も紹介する。
同じく世田谷区内にあり、「サザエさんの町」として知られる桜新町も訪れ、「住宅街の先駆け?」として紹介。町内にあるY字路から、大正時代、田園調布(大田区・世田谷区)より早く都市計画があったことがわかるという。その他、「世田谷の住みやすさは多摩川が作った?」「世田谷城の立派な土塁と堀に守られた団地とは?」についても解き明かす。