SBクリエイティブは、このほど『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(990円/平松 類著)を発売した。本書では、眼科医が特に勘違いされがちな目の健康法、健康情報を取り上げ、解説をしている。

  • 『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(990円/SBクリエイティブ刊)

著者は、眼科医であり医学博士の平松 類氏。二本松眼科病院副院長を務めており、さまざまなメディアでコメント・出演・執筆等を行っている。同氏によると、何となくの思い込みや、ふんわり、ざっくりとした理解では、目の健康を守ることはできないという。

目に関する「正しい基礎知識」をまとめた同書の中から、カラコンやディファインの使用について解説した部分を抜粋。みなさんは情報を正しく理解できているだろうか。ぜひチェックしてみてほしい。

■その習慣、目にとっては「拷問」です

「目の酸欠状態」により、黒目が小さくなる可能性がある

黒目を大きく見せるディファインコンタクトレンズや、黒目の色を変えるカラーコンタクトレンズを使っている方がいます。自分をどう見せるかは個人の好き好きですが、これらのコンタクトレンズは「酸素透過率が低い」という事実を知らないままだと、やがて好ましくない結果を招くことになってしまうかもしれません。

コンタクトレンズの酸素透過率が低いというのは、装着している間レンズに覆われている黒目がずっと「酸欠状態」になるということです。すると酸素を送るために白目から黒目に血管が入り込んできて、結果、黒目が小さく見える可能性があるのです。

黒目を大きく見せるためにディファインコンタクトを使っている、あるいは黒目を自分の望む色に見せるためにカラーコンタクトを使っているのに、それがかえって黒目を小さくしてしまうかもしれない。問題は、このリスクをどう受け止めるか、です。

何を選ぶかは個人の自由です。ただ、こうしたリスクを知ったうえで選ぶのと、知らずに「かわいいから」というだけで選ぶのでは大違いでしょう。

まつ毛のエクステも、つけていると自前のまつ毛が抜けてしまい、貧相になるといわれています。だから一度エクステをつけると、まつ毛を豊かに見せるためにはずっとつけ続けなくてはいけません。

ディファインコンタクトやカラーコンタクトも同様です。リスクがわかっていれば、それを避けるために「ここぞ」というときだけ使うという選択もできるでしょう。

リスクを知らずに使ってきたせいで、黒目が小さくなってしまったときに「知っていたら使わなかったのに」と思っても後悔先に立たず。正しい知識のもとで選択していくことが重要です。

一般的に健康的な人などは、多少これらの行動を行ったからと、そく何かが起きることはありませんが、少しでも目にいい生活を送っていただければと思います。


いかがだっただろうか。知らなかった知識もあったのでは? ぜひ、基礎知識を身に着け自身の目の健康を守っていこう。

書籍『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(990円/SBクリエイティブ刊)

  • 『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』(990円/SBクリエイティブ刊)