Visaは11月10日、Real Time Visa Account Updater(VAU)をアジア太平洋地域の一部の市場に拡大して提供開始すること発表した。

非接触決済やオンラインサービスの普及に伴い、企業も消費者も現金から電子決済やカード決済に移行している。一方、カードの有効期限切れや切り替えの際に手動でカード情報を更新しなければならないという課題があった。

Real Time VAU はVisaにより2017年に北米で初めて導入され、2022年にヨーロッパでも導入された。

Real Time VAUにより、加盟店は登録された顧客カード情報をリアルタイムに手間なく更新することができる。加盟店が決済処理情報を送信すると、Real Time VAUが即座に最新のカード情報を確認し、更新されたカード情報で決済処理を実施。顧客のデビットカードやクレジットカードの期限切れや切り替えにより決済が承認されない問題も解消する。オーソリの拒否、売上の損失、カード会員の顧客離れといったケースが発生しにくくなる。

今回、同サービスをアジア太平洋地域に導入することで、同地域の消費者と加盟店は、配車サービスやフードデリバリー、月々の光熱費の支払いなど、さまざまなカード番号登録型加盟店で Real Time VAU を利用することが可能となる。