お笑いコンビの阿佐ヶ谷姉妹が10月28日、フジテレビのトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ#38』の夜公演にゲスト出演し、歌企画で持ち前の美声を響かせた。

  • 阿佐ヶ谷姉妹の木村美穂(左)と渡辺江里子

    阿佐ヶ谷姉妹の木村美穂(左)と渡辺江里子

■阿佐ヶ谷でしょぼしょぼ暮らしてますけど…

漫画家の久保ミツロウ、コラムニストの能町みね子、音楽クリエイターのヒャダインによる同イベント。今回は、ヒャダインが親友の千葉雄大と発明した「帝劇カラオケ」の第2弾を開催した。

これは、シチュエーションを決め、既存曲を帝国劇場で上演されるミュージカルのようにパフォーマンスするもの。ヒャダインのピアノ生伴奏によって、テーマに沿って曲調を変え、セリフを待ち、ストーリー展開に柔軟に対応するアレンジが可能となり、久保いわく「ヒャダインさんの才能を湯水のように使う」企画だ。

いまいち要領をつかめない阿佐ヶ谷姉妹のために、久保はお手本として、闇バイト少年との淡い恋を、藤本美貴「会えない長い日曜日」でパフォーマンス。阿佐ヶ谷姉妹の2人を「こんなに出来上がってるんですか!?」(渡辺江里子)、「こんなに深かったんですか!?」(木村美穂)と驚嘆させた。

  • 久保ミツロウ
  • 帝劇カラオケで「会えない長い日曜日」を披露する久保ミツロウ

プレッシャーを感じる阿佐ヶ谷姉妹に、久保は「ミュージカルって、歌う前と後とで気持ちが変わってるんです。しみったれた気持ちのときに、この歌を歌うことによって違う気持ちになれるという変化が大事なんです」と、「帝劇カラオケ」専門の演出家として熱弁。

これに応えた阿佐ヶ谷姉妹は、木村がヘッドセットマイクに鼻息が入るトラブルに見舞われながら、「阿佐ヶ谷でしょぼしょぼ暮らしてますけど、そこじゃない自分たちになりたいという思いを込めて」(渡辺)と前振りし、「サザエさん」のテーマ曲をサザエとタイコになりきって全力で演じきった。

  • 阿佐ヶ谷姉妹とヒャダイン
  • 阿佐ヶ谷姉妹とヒャダイン
  • 阿佐ヶ谷姉妹とヒャダイン

「帝劇カラオケ」特有のストーリー性に、阿佐ヶ谷姉妹ならではの美声が融合されることによって、エンタテインメントとして一歩進化した作品となり、能町は「これ、本ネタにしてほしいです!」と絶賛。その能町は、靴を脱ぐ“一青窈方式”の歌唱で、30代独身女性のネット上の切ない恋を、広瀬香美「ロマンスの神様」で表現した。

  • 帝劇カラオケで「ロマンスの神様」を披露する能町みね子

さらに、阿佐ヶ谷姉妹はもう1曲披露。「普段の日常の自分たちではあまり体験したことのないドラマが、この歌の中に込められているんです」(渡辺)と、石川ひとみ「まちぶせ」に挑んだが、パフォーマンス中に設定の甘さが露呈してしまう事態に。何とか美しいハーモニーでリカバーしたが、本人たちは「帝劇でも何でもない!」と反省していた。

  • 阿佐ヶ谷姉妹とヒャダイン
  • 阿佐ヶ谷姉妹

■「野菜学園」妄想、『世界ふしぎ発見!』ごっこも

夜公演では他にも、レギュラー企画「好きな◯◯ベスト3」の番外編として、「野菜学園の校長、生徒会長、番長を発表する」というコーナーで大盛り上がり。久保みねヒャダの3人トークでは、朝ドラ『あんぱん』の主役候補、ミステリーハンターになって「さて、ここでクエスチョンです」と言いたいがための『世界ふしぎ発見!』ごっこ、フランキー為谷とアリtoキリギリス・石塚義之の近況確認、大阪の生成AI・大ちゃんをガン詰め…といった話題を展開し、会場限定トークでは“ただの歌声喫茶”や、阿佐ヶ谷姉妹による『ふしぎ発見』ごっこも行われた。

この夜公演のオンライン配信は、11月12日23時59分まで追っかけ再生が可能(チケットは同日18時まで販売)。

地上波フジテレビでは、今後しばらく隔週土曜(26:45~)に30分番組として放送。11月18日、12月2日、16日に、今回の10月公演の模様が放送される(※12月は放送時間変更の場合あり)。また後日、同局の動画配信サービス・FODで配信される。

次回のライブは12月24日に開催し、会場限定の昼公演にはハライチ・岩井勇気がゲストに登場。夜公演は千葉雄大をゲストに迎え、千葉&ヒャダインの台湾旅の模様が有観客とオンライン配信で上映される。

  • 『世界ふしぎ発見!』ごっこ

  • 久保ミツロウ