ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計110万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
タスク管理は“GTD”におまかせ! 「納期に間に合わない」がなくなる本
10月のランキング1位は、『図解 超タスク管理術』(佐々木正悟、あさ出版)です。「やることがいっぱいなのに整理ができない」「月末にいつも仕事が立て込んでしまう」ということはありませんか?
「タスク管理」はビジネスパーソン必須のスキル。本書ではタスク管理に有効なさまざまなメソッドをご紹介していますが、そのひとつが「ゲッティング・シングス・ダン(GTD)」です。GTDは世界的に有名なタスク管理術で、次の5つのステップに分けられます。
ステップ1:気がかりな予定やタスク、プロジェクトをすべてToDoリストに書き出す
ステップ2~3:書き出したことを「予定」「プロジェクトの締切」「プロジェクトのタスク」「タスク」に分けて、カレンダーとToDoリストに記録する
ステップ4:今日のリストをつくる
ステップ5:リストを実行する
この中でもっとも重要なのは「ステップ1」。2時間ほどかけて気になる予定をすべて書き出し、頭のモヤモヤをすっきりさせます。
タスク管理が苦手! という人は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
「で、何がいいたいの? 」にサヨナラできる本
2位は『頭のいい人は「短く」伝える』(樋口裕一、大和書房)。2011年に発刊されたロングセラーが2位に入りました。
「伝え上手」になるには、簡潔にまとめて話すことが大切です。本書によると、うまく伝えるための型「4行」メソッドを使えば、さまざまなシーンを乗り切れるといいます。たとえば、打ち合わせの変更を上司に願い出る際は、次のように伝えます。
来週の打ち合わせの件ですが(問題提起)
プレゼンの日時が早まったと今先方から連絡が入り、作戦変更が必要かと。(意見提示)
来週の打ち合わせを明日に変更していただけないでしょうか。(展開)
私は午後ならいつでも大丈夫です。(結論)
急な日程変更の申し出は勇気がいりますが、「4行」を使えば、角を立てずに自分の意思を明確に伝えることができます。
「4行」はこのほかにも、「結論先行型」「根拠優先型」などのバリエーションがあるので、状況に応じた使い分けが可能です。伝え方上手になるために、読んでおきたい一冊です。
億り人も夢じゃない! 100冊のマネー本から導く「お金の増やし方」
3位にランクインしたのは『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊,小川真理子、日経BP)。
「話し方」「勉強法」「文章術」に続く、人気の「まとめてみた」シリーズの最新刊。100冊の財テク本に書かれているノウハウを、掲載数の多いものからランキング形式でまとめています。
4位は「老後資金をiDeCoで増やす」、3位は「無駄な支出を減らす」、2位は「投資信託で手堅く運用する」でしたが、さて堂々の1位は……? 答えは本書でチェックしてくださいね。
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
今月は、スキルアップに励むマイナビ世代の姿が見えたランキングでした。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。10月のランキングでは、『天才性が見つかる 才能の地図』(鈴木祐、きずな出版)、『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』(尾石晴、KADOKAWA)、『40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか』(河合薫、ワニブックス)、『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(キム・ユジン、小笠原藤子(訳)、文響社)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。