小田急電鉄が運営するロマンスカーミュージアムは30日、就役60周年を迎えたロマンスカー・NSE(3100形)と、誕生から55周年の『ウルトラセブン』とのコラボレーション展示「ウルトラセブンとロマンスカー・NSEが生まれた時代」を11月1日から12月4日まで開催すると発表した。

  • 小田急電鉄のロマンスカー・NSE(3100形)

東京オリンピックが開催され、新幹線や高速道路の整備が進んだ高度経済成長真っ只中の1960年代に誕生した『ウルトラセブン』とロマンスカー・NSE。当時はレジャーブームで、箱根観光も旅行者が増加し、にぎわいを増していた時代だった。当時放送された『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」では、防衛隊員の石黒になりすました植物生命体ワイアール星人がNSEに乗車し、箱根へ向かうエピソードが描かれた。

今回の展示では、ウルトラセブンとロマンスカー・NSEを「近未来的かつスマートなデザインで人々を魅了し、現代でも多くのファンに愛される2大ヒーロー」と位置づけ、その魅力に迫るという。

期間中、館内に展示しているNSE付近に特別展示エリアを設け、ウルトラセブンと写真を撮影できるフォトスポットを設置。NSE車内にワイアール星人が登場したシーンやウルトラ警備隊の制服展示、NSEに関する当時の広告、「走る喫茶室」に関する資料など、1960年代を伝える展示を行い、大人には懐かしく、こどもには新しい雰囲気を届ける。

  • 「ウルトラセブンとロマンスカー・NSEが生まれた時代」メインビジュアル

  • ガイドツアーイメージ

11月12・26日には、学芸員がNSE先頭車の車内を案内し、『ウルトラセブン』やNSEに関する解説をはじめ、当時の世界観を伝えるガイドツアーを実施する。両日とも11時・14時からの2回、各回先着20名程度を対象に行い、参加無料とされている。