今年1月期に放送された日本テレビ系ドラマ『ブラッシュアップライフ』の脚本を手掛けたバカリズムが、「東京ドラマアウォード2023」で脚本賞を受賞。24日、都内で行われた授賞式に出席した。

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『ブラッシュアップライフ』は、バカリズムが脚本を手掛け、地元の市役所で働く実家住まいの平凡な独身女性・近藤麻美が、人生をゼロからもう一度やり直す“地元系タイムリープヒューマンコメディー”。安藤サクラが主人公・近藤麻美を演じた。

司会の石坂浩二から「ストーリー作りは慣れている?」と聞かれると、バカリズムは「自分のコントを20年以上作っていますので、コントの延長戦上で書いている感覚です。その経験はかなり生きていると思います」とコント作りが脚本に生きていると語った。

そして、本作のストーリーを思いついたきっかけについて「人生を何回も繰り返すという設定があって、タイムリープものは人生の途中からやり直すパターンが多かったんですけど、生まれたところから毎回やり直さなければいけなかったらけっこう面倒くさいなと。見るほうも大変だし、完成させるのは大変だなというところで逆にやってみようという考え方でした」と説明した。

なお、『ブラッシュアップライフ』は作品賞〈連続ドラマ部門〉のグランプリにも輝いた。

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「東京ドラマアウォード」は、作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰。今年の受賞作品・受賞者は以下の通り。

「東京ドラマアウォード2023」受賞作品・受賞者

■作品賞〈連続ドラマ部門〉
グランプリ 『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)
優秀賞 『鎌倉殿の13人』(NHK)
優秀賞 『星降る夜に』(テレビ朝日)
優秀賞 『silent』(フジテレビ)
優秀賞 『エルピス―希望、あるいは災い―』(カンテレ)
優秀賞 『フェンス』(WOWOW)

■作品賞〈単発ドラマ部門〉
グランプリ 『TOKYO MER~走る緊急救命室「隅田川ミッション」』(TBSテレビ)
優秀賞 『未解決事件 File.09 松本清張と「小説 帝銀事件」』(NHK)
優秀賞 『生理のおじさんとその娘』(NHK)
優秀賞 『神の手』(テレビ東京)
優秀賞 『監察医 朝顔2022スペシャル』(フジテレビ)

■ローカル・ドラマ賞
『弁当屋さんのおもてなし』(北海道テレビ放送)

■個人賞
主演男優賞 小栗旬 『鎌倉殿の13人』(NHK)
主演女優賞 川口春奈 『silent』(フジテレビ)
助演男優賞 目黒蓮 『silent』(フジテレビ)
助演女優賞 夏帆 『silent』(フジテレビ)
脚本賞 バカリズム 『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ)
演出賞 風間太樹 『silent』(フジテレビ)

■主題歌賞
Official髭男dism「Subtitle」(『silent』主題歌)