JR東海は18日、自転車を解体せずに列車にそのまま乗り込めるサイクルトレインの実証実験を有井~鵜殿間で12月3日に紀勢本線で実施すると発表した。同社にとってサイクルトレインの運行は「初めての試み」だという。
「SPORTS PRODUCE 熊野」が主催するサイクリングイベント「紀南シーサイドヴェロフェスタ」(きなヴェロ)の開催に合わせ、サイクルトレインの実証実験を実施。このイベントは紀宝町、御浜町、熊野市、新宮市に配置された複数のチェックポイントを好きなルートで走り、チェックポイント内に設定されたエイドステーションの食べ物を楽しみつつ、自分の体力やレベルに合わせて自由にサイクリングできるという。訪れたチェックポイントの数に応じて完走証が発行される。
サイクルトレインはイベント開催日の12月3日、参加者専用の臨時列車(イベント参加者以外は利用不可)として運行される。紀勢本線の有井~鵜殿間で午前・午後に1往復ずつ(計4本)運行され、一部列車については阿田和駅が始発・終着となる予定。元自転車ロード日本代表選手で、昨年まで「KINAN Racing Team」に所属し、鉄道ファンでもある「なかじ」こと中島康晴氏が「きなヴェロサイクルトレイン大使」として乗車するとのこと。
サイクルトレインの運転時刻、停車駅、乗車方法、利用可能人数など、詳細は決まり次第、「紀南シーサイドヴェロフェスタ」のサイトにて案内される。