WOWOWは、オリジナルアニメ『ばいばい、アース』を2024年より放送&配信することを発表した。
冲方丁の源流にして、映像化不可能といわれた傑作小説『ばいばい、アース』。WOWOWでは、冲方の原作小説をオリジナルアニメとして映像化したアニメを、2024年から放送・配信することが決定し、ティザーPVとティザービジュアルが公開された。ティザーPVでは、「我が名は、ラブラック=ベル」と凛々しく名乗るシーンから始まり軽やかな身のこなしで水面を走り、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>を振り回して戦闘を行うなどアクションシーンにも期待が⾼まる映像に。
⼀方で、「私も、世界と交じり合いたいのに」という少女が抱える葛藤を描くシーンもあり、ストーリー展開がより⼀層気になる映像に仕上がっている。また今回のPVではKevin Penkinによる幻想的な劇伴もお披露目された。併せて公開となったティザービジュアルでは、世界で唯⼀の"⼈間"である主⼈公のラブラック=ベルが、<唸る剣>を携えて、凛々しくも少⼥らしい表情を浮かべながら佇む姿が描かれている。
主⼈公の少⼥・ラブラック=ベルの声を担当するのは、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の空条徐倫役、『チェンソーマン』のパワー役などで知られるファイルーズあいに決定。「オーディションの原稿を読んだ時から、この不思議で、かつ神秘的な世界観に引き込まれていました」と作品の魅力について語ってくれた。
本作の映像化にあたっては、日本アニメ界を牽引する実力派スタッフが集結。メインスタッフとして、監督には『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ⼈』、『オルタンシア・サーガ』などを担当した西片康人 、シリーズ構成に『マクロスF』、『終末のイゼッタ』など多数のアニメを担当してきた吉野弘幸 、キャラクターデザインには『でーじミーツガール』の日野優希、音楽は『メイドインアビス』、『盾の勇者の成り上がり』を手掛けたKevin Penkin、アニメーション制作は『東京リベンジャーズ』、『るろうに剣⼼ -明治剣客浪漫譚-』などを制作してきたライデンフィルムが担当する。メインスタッフ陣からのコメントも到着し、西片監督は「獣⼈だけが住むこの不思議で独特な世界を、 アニメ的エンターテインメントで表現していきたいと思っております」と意欲を見せている。
オリジナルアニメ『ばいばい、アース』ティザーPV
ファイルーズあいとスタッフのコメント
■ラブラック=ベル役・ファイルーズあい
ラブラック=ベルを演じさせていただきます、ファイルーズあいです。オーディションの原稿を読んだ時から、この不思議で、かつ神秘的な世界観に引き込まれていました。ベルの抱える疎外感や葛藤に共感しつつ、決して悲観するのではなく⾃分を奮い⽴たせてルーツを辿ろうとするベルにたくさん学ばせてもらいました。この作品を⾒ることで、勇気をもらえる⼈がたくさんいるんじゃないかなと思います。ぜひお楽しみに!
■監督・西片康人
時刻によって⾊が変化する時計石<オクロック>。 ⽅⾓によってテーマカラーのある街並み。刻印<スペル>により様々な魔法が使われ、 水晶石によって光や水が供給されるインフラ。木に咲く鳥や猫。植物から生産される鋼鉄で出来た剣。その剣を、剣撃の音色を聴かせて育て、音楽隊を組んで闘う楽隊兵士たち。獣人だけが住むこの不思議で独特な世界を、 アニメ的エンターテインメントで表現していきたいと思っております。
■シリーズ構成・吉野弘幸
『ばいばい、アース』は、とても難しい原作でした。映像化のハードルはもちろんのこと、そもそも脚本化するのが非常に困難でしたが、大野木寛さん、堺三保さんというベテランライターの方々の助力も得て、なんとか形にすることができました。苦しんだ分、愛着も深くなった本作、ファンの皆さんにもご満⾜いただける作品になると思います。どうぞご期待ください!
■キャラクターデザイン・日野優希
原作を読んで頭の中に⽣れたベルたちを、監督と⼀緒にアニメの世界へと落とし込めたデザインが描けたかなと思います。なにぶん登場キャラクターの多い作品ですがそれぞれの特徴を拾ったり⾜したりが楽しくもありました。総作監としてもこれから彼らをたくさん描いて、お芝居させて、⽣むだけでなく命を吹き込んでいきたいと思いますので放送までお楽しみにしていただけたらと思います。
■音楽・Kevin Penkin
『ばいばい、アース』の広大な世界を楽しんでいただければ幸いです。サウンドトラックにはオペラからロマンティッククラシック、エレクトロアコースティックまでの⾳楽などを内包しています。キャラクターとストーリーを表現することは素晴らしくユニークな経験でした。皆様が映像で体感するのを楽しみにしております。