赤ちゃん本舗は、「2023年赤ちゃんの命名・名前ランキング」の結果を10月10日に発表した。調査は、赤ちゃん本舗の会員情報のうち、生年月日が2023年1月1日〜9月1日の子ども8,766名を対象に行われた。
名前ランキングでは、男の子「陽翔」(はると)、女の子「さくら」がどちらも2年ぶりの1位を獲得した。男の子・女の子ともに「陽」の漢字が多いことや、女の子では「ひなた」「ひかり」「あかり」などの読みにある、あたたかく明るい、光のあたる未来へのイメージを連想させる名前が多くランクイン。
男の子では今年も大谷翔平選手の影響もあるのか、大谷選手の名前にもある「翔」の字を取り入れた名前が多く、「翔」で「と」と読む3文字ネームが年々増していることが分かったという。
女の子ではTOP10に、ひらがなの名前が7つランクイン。
女の子「つむぎ」は18位(21年)→29位(22年)→3位(今年)と急上昇。また、アフターコロナの時代へ向けた明るさや輝きの意味に加え、「つむぎ」や「結」のように人とのつながりを大事にしたい親の思いが込められた名前が増加傾向にあったという。
男の子の読みでは、「はると」、「あおと」、「みなと」、「ゆいと」など、「と」で終わる名前の人気が顕著に。「はると」は2019年から5年連続で1位にランクインしている。
女の子の読みでは、「ほのか」が3年ぶりに1位を獲得した。そのほか、「つむぎ」「いろは」など、数年10位以内になかった読みもランクインしている。
男の子の漢字では、「た」や「と」のタ行読みで使われる漢字が多くランクイン。1位には「太」が輝いた。次いで、「翔」(2位)、「斗」(3位)と続いた。
女の子の漢字では、昨年から引き続き1位「乃」が人気。「葉」や「莉」「花」などもランクインしていて、果樹や花の植物を表すボタニカルネームも好まれていることが分かった。
また、どの性別にでもある名前として、ジェンダーレスランキングも発表されていて、TOP2は22年、21年と同じ、1位「ひなた」、2位「あおい」の名前がランクイン。今年はさらに昨年まで上位になかった「つむぎ」、「いおり」、「ひかり」などの名前もTOP10入りしている。
子の名前に込めた思いについて具体的に聞くと、「湊:人が集まる場所という意味のように人に恵まれてほしい」、「ひなた:太陽のように明るく元気に輝いてみんなを笑顔にしてほしい」といった声が寄せられた。そのほか、ドラマの主人公の名前や花言葉から選んだという声もあり、人生やストーリー性を大事にした名前もあった。