無印良品を展開する良品計画は、素材本来の色や肌触りのよさを活かし、化学薬品での加工を省いた無染色・無漂白の「自然のまんまの色 カシミヤ クルーネックセーター」など合計8アイテムを10月19日から「無印良品 新宿靖国通り」と「無印良品 グランフロント大阪」の限定2店舗とネットストアにて発売する。
良品計画は、「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、生活者皆の「日常生活の基本を支える」ことを目指し、日々の暮らしを豊かにする商品、使うことで社会を良くする商品を適正な価格で提供している。地球環境を考え、未来に向けた生活や商品の在り方を考え、環境に配慮した商品開発を行っている。この度限定販売するセーター各種に使用しているカシミヤは、原毛の価格に環境対策のための費用を計上し、それを用いて地域の環境保全や緑地化、産業の多角化を目指した取り組みに活用する。
モンゴルでは、干ばつや牛やカシミヤを含む牧畜の過放牧などから砂漠化が社会課題の一つとなっている。良品計画では、生産地の人々や地域の自治体とともにこの課題に取り組むべく、カシミヤの原毛を買い付ける際に環境対策のために使用する費用を支払うこととした。また、カシミヤ原毛を一定価格で中長期的に購入することで、カシミヤ原毛価格の過剰な変動を軽減し、安定的な収入による生産者支援を目指す。
環境対策として支払う金額は、原毛を買い付けているエリアの砂漠化の状況や要因を把握する調査費用として使用し、将来的には緑化や井戸の修繕などに使用する予定だ。また、寒暖差や干ばつにも強く、モンゴルを含めたユーラシア大陸に広く自生しているサジーの実を活用した商品の開発も検討し、産業の多角化の支援も検討している。
モンゴル高原の東部にある地域のカシミヤを使用し、カシミヤが持っている肌触りのよさを活かしながら、しっかりめに編むことで、柔らかい風合いを保ちながらも型くずれしにくく、毛玉になりにくいカシミヤセーターを無染色、無漂白の自然のまんまの色と風合いで仕上げた。また、今回のカシミヤに加えて、標高3800mの極寒のチベット高原(青蔵高原)で育った、ヤク本来が持っているしなやかで暖かく保温性のある冬毛(うぶ毛)を使った、無染色、無漂白のヤクセーターも同時発売する。
商品ラインナップは、「自然のまんまの色 カシミヤ クルーネックセーター(紳士用16990円/婦人用14990円)」、「自然のまんまの色 ヤク タートルネックセーター(紳士用7990円/婦人用6990円)」など、8種類。