■2年前のインタビュー回答クイズ

――久実の衣装は視聴者にとっても大きな楽しみでした。ここで突然ですが、マイナビニュースでは、2020年11月に白石さんを取材させていただいたことがありまして。その際の「2つの質問」について白石さんがどう答えていたか、クイズを出してもいいでしょうか。

外れたら恥ずかしいやつですね(笑)。

――そんなことないです!(笑)まずは「女優としての武器は何だと思いますか?」という質問を2年前にさせていただきました。

武器!?(笑)なんだろう。当時初の写真展(『-COLOR-(カラー)白石聖×関根一弘』)をしていて、「何色にも染まらない」というテーマが1つあったので、武器と繋がるかは分からないのですがそんな感じの……。

  • 白石聖

――かなり正解に近いです。当時の答えは「作品によって顔が違うと言ってもらえる」でした。

全然違う!

――いえ(笑)、顔が違う=色に染まらないということだと思います。「作品ごとに別の人間になれていると言っていただけることがあるので、武器と言っていいのかな」という回答でした。ちなみに今は女優としての武器をどう考えていますか。

でも確かに、今作のアガサのような、何か抱えている女の子を演じさせていただくこともあれば、とても活発な女の子を演じることもあるので、振り幅は結構広いのかなと思っています。

――ありがとうございます。もう1問、「今まで女優として壁にぶつかったことがありますか」という質問をさせていただいたのですが……。

「まだない」と言っていませんでした?

――正解です!

ですよね。「大きな挫折はまだない」と答えた気がします。

  • 白石聖

■2年の間に“時の運”の存在を知る

――「大きな挫折が今までにないので、逆にこれからが怖い」とおっしゃっていたのですが、そう答えた2020年から今まで、壁にぶつかったことはありましたか。

うーん……ありましたね。挫折とは違うのですが、“時の運”って存在するんだなということがあったかもしれません。

――たとえば、自分の頑張りではどうしようもないことだったり。

そうですね、自分ではどうにもならないことってあるんだなと感じて、逆に今までのお仕事は“ご縁”があったんだなと思うこともできました。

――そんなときは、どう乗り越えたり切り替えたりされるんですか。

それこそ陶芸をしたり、無になれる時間を持つことでリセットしています。そのために、プライベートの時間を豊かにしたいなといろいろと模索した時期がありました。

白石聖

■25歳、女優としての展望は

――白石さんは8月10日に25歳の誕生日を迎えられましたが、20代後半に差し掛かったということで、これからの女優としての展望も教えていただけますでしょうか。

展望!(笑)。

――すみません、堅苦しい言葉で(笑)。

今まで目標を掲げることが苦手だったのですが、24歳のときは、大人なのに大人になりきれないというか、どっちにいったらいいか分からずぐらぐらしていたので、誕生日を迎えて「やっと25歳になれた」とうれしかったんです。気持ちを新たに、誰かの心に残るような作品に出演して、もっともっとお芝居の質を上げて、もっともっと役の幅を広げて深めていきたいです。

――素敵な目標です! 最後に、『何曜日に生まれたの』最終回の見どころを教えてください。

見どころを挙げるのは本当に難しくて、全部なんです(笑)。見てくださる方によってミステリーにもなるし、ファミリードラマにもなるし、ラブストーリーにもなる、受け取り方が変わるという、今までにない不思議な魅力を持った作品だと思います。たくさん張り巡らされた伏線が回収されていくのも楽しい最終回になっていると思います。蕾が最後どうなるのかはネタバレになっちゃうので言えませんが、蕾なりの成長を、ぜひ見届けてほしいです。

■白石聖
1998年8月10日生まれ、神奈川県出身。2016年に女優デビュー。2019年に結婚情報誌「ゼクシィ」12代目CMガールに起用され、注目を集めた。2020年には、『恐怖新聞』にて連続ドラマ初主演を飾った。2023年は『何曜日に生まれたの』のほか、『大奥「8代・徳川吉宗×水野祐之進 編」』、『合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜』 、『フェルマーの料理』(10月20日スタート・TBS系)、『連続ドラマW OZU 〜小津安二郎が描いた物語〜 第1話「出来ごころ」』(11月放送予定・WOWOW)などに出演。
メイク:高橋里帆(HappyStar)、スタイリスト:高橋美咲(Sadalsuud ※高ははしごだか)
  • 白石聖
  • 白石聖