ユニクロは9月15日より、新しいウィメンズコレクション「UNIQLO : C」(ユニクロ : シー)の提供をスタートする。2023年秋冬シーズンに向けて、アウター、スカート & パンツ、ブラウス、ニットなど全34アイテムを用意した。都内で13日に開催された発表会にはUNIQLO : Cのイメージキャストを務める女優でモデルの白石麻衣さんが登場し、ファッションの楽しみ方などを語っている。

  • ユニクロが2023年秋冬シーズンに向けてUNIQLO : Cを展開

■UNIQLO : Cとは?

UNIQLO : Cは、世界トップクラスのラグジュアリーブランドを幅広く手がけてきたクレア・ワイト・ケラー氏をデザイナーに迎えた新シリーズ。クレア氏の繊細で柔らかなデザイン、色使い、モダンなシルエットがユニクロのLifeWearのラインナップに加わる。ちなみに"C"はクレア氏のCであり、同時にCuriosity(好奇心)、Conversation(会話)、City(都市)、Clarity(明快さ)、Connection(つながり)、Creativity(創造性)といったメッセージも込められている。

  • いつもよりシックな私の普段着、というコンセプト

UNIQLO : Cの商品カテゴリと価格帯は以下の通り。フルラインナップは68店舗とユニクロオンラインストアにて販売。また一部の商品を国内全店舗で展開する。

・アウター: 6,990円~1万2,900円
・スカート & パンツ: 2,990円~5,990円
・ブラウス: 3,990円
・ニット: 3,990円~1万900円
・ドレス: 4,990円~5,990円
・シューズ: 4,990円~6,990円
・バッグ: 2,990円
・アクセサリー: 990円~2,990円

発表会の冒頭、ユニクロ代表取締役会長兼CEOの柳井正氏がサプライズで登壇した。「私は、普段はこういう場には出ないんですが…」と前置きしつつも、クレア氏のファンになったから応援に駆けつけた、と笑顔で挨拶。「ロンドンで3人のお子さんを育てている彼女ですが、とても賢くて、いつでも自然体。こういうデザイナーとは滅多に出会えない。究極のフランネル、ライフウェアを作るには絶対に必要な人」「デザイナーは自分の情熱をデザインに注ぎ込みながら、全体のバランスを客観的に見る目も必要になる。彼女はそれが最高水準でできる人」と褒め称えると、クレア氏も「柳井氏の聡明さに多くを学んでいます」と応じた。

  • ユニクロ代表取締役会長兼CEOの柳井正氏(右)とクレア・ワイト・ケラー氏(左)

そしてユニクロ R&D 統括責任者の勝田幸宏氏が登壇。同社では、これまで「どうやったらユニクロの普段着のなかにウィメンズウェアの繊細さと華やかさを足していけるか」という課題を抱えていたとし、クレア氏とは2年間にわたって話し合いを続けてきたと明かす。

  • ファーストリテイリング グループ上席執行役員 ユニクロ R&D 統括責任者の勝田幸宏氏

そのうえで「クレアさんは、もともと紳士服のラルフローレンからキャリアをスタートさせた人物。手縫いのスーツやジャケットを作っていた。洋服の基礎はやはり紳士服なんですね。まったく偶然ですけれど、我々ユニクロの柳井も紳士服から事業をスタートしています。これから彼女と一緒に、新しいユニクロの洋服を作り上げていけることを非常に楽しみにしています」と話し、今後の展開に期待を寄せた。

このあとのゲストセッションには、白石麻衣さんが登壇。CM撮影時のエピソードを聞かれると「たくさんのユニクロの服を着せてもらい、本当に嬉しかったです。これから世界中で多くの人が、このUNIQLO : Cの服を着るのかと思うとワクワクしました」と笑顔に。また商品の印象については「どの服も着心地が良く、洗練されているのに肩肘をはらずに済む、そんな普段使いできるウェアに仕上がっていると感じました」と口にする。

  • 鮮やかなレモンイエローのニットに身を包んで登壇した白石麻衣さん

そんな白石さんを見て、クレア氏は「とてもエレガント。コレクションのスピリットを表現してもらえています」。ビジネスにもプライベートにも着ていけるよう、スカートは動きをつけたデザインにした、と説明する。

  • UNIQLO : Cについて「努力しなくても良い服であり、着やすい。シックでありながらもカジュアルで、とても良く見える」ことにこだわった、と話すクレア氏

最後にUNIQLO : Cのアイテムを使ったコーディネートが披露された。白石さんに用意されたのは、トレンチコートとバック。クレア氏が自らスタイリストとなり、袖口やベルトの長さなどを調整した。白石さんは「トレンチを1枚、羽織っただけでシックになり大人の女性のイメージとなりました。プライベートでも取り入れたいと思います」と嬉しそうに話した。

  • トレンチコートとバックのコーデで大人の雰囲気に