ABEMAの初代専属アナウンサーとして活躍している西澤由夏。就活ではキー局のアナウンサー試験すべてに落ちるも、サイバーエージェントの営業職に就いたのち、ABEMAのアナウンサー試験に合格し夢を叶えた。アナウンサーとして6年目に突入、そして30歳の節目を迎えた今年、初のフォトエッセイを発売。自身の歩みや胸の内をつづった西澤アナにインタビューし、アナウンサーを目指したきっかけや転機、大切にしているモットーなど話を聞いた。
■『めざましテレビ』を見てアナウンサーに憧れ抱く
もともとテレビっ子でずっとテレビを見ていた中でアナウンサーに興味を持ったという西澤アナ。特に『めざましテレビ』(フジテレビ)に影響を受けたという。
「私の家では、起きた瞬間『めざましテレビ』がついていて、見終わった頃に登校するというのが日課に。そうしている中でアナウンサーに興味を持つようになり、小学2年生の頃の文集で『将来の夢はアナウンサー』と書いていましたが、その頃は夢というより憧れでした」
そして、高校受験で進路を考えたときに、アナウンサーを憧れではなく夢や目標として意識するように。
「たくさんアナウンサーを輩出している大学はどこだろうと思ったときに、私はその中でも中央大学に進みたいと思い、そのために中央大学の附属高校に行こうと決めました。その後、大学生になってから本格的に動き出し、アナウンサースクールに通っていました」
中央大学時代は「ミス中央大学2013」でグランプリを受賞。「自信は全くなかったですが、ミスコンがアナウンサーの登竜門と言われていた時代だったので、夢に近づくためになんとしても出たいと思って出場しました」と振り返る。
だが、就活ではキー局のアナウンサー試験に落ち、一度は夢を諦めた。
「狭き門だとわかりながら受けていましたが、それを痛感しました。アナウンサーの仕事を始めた今だからこそわかることですが、当時は足りない部分がたくさんあったなと。型にハマりすぎていて、自分が思い描くアナウンサー像にとらわれすぎていて、素の自分を見せられていませんでした。今となっては落ちた理由がよくわかります」
活躍しているアナウンサーを見ても、自分らしさを出せている人に魅力を感じるという。
「面接以外にもいろんな実技試験があり、私の場合は失敗しないようにしようと、そこに一生懸命になっていましたが、活躍されている方は自分らしくいらっしゃると感じます」
ちなみに、モーニング娘。のファンで、アイドルが大好きだという西澤アナだが、アイドルを目指したことはないそうだ。
「歌ったり踊ったりするのは好きでしたが、当時から私にとってアイドルは応援する存在でした」
■アナウンサー6年目突入で感じる手応えと成長
一度は夢を諦めるも、サイバーエージェントで営業として働いていた入社2年目のときに、初めて行われたABEMA(当時はAbemaTV)のアナウンサー試験に合格し、2018年からABEMA専属アナウンサーに。アナウンサー6年目に入ったが、「やっとABEMAのアナウンス室が認知され出したかな」と感じているという。
「ABEMAのアナウンス室は歴史がない中でやっと丸5年が経ち、だんだん応援してくださる方が増えてきたという実感があります。1、2年目は『ABEMAのアナウンサーっていたんだ』という声が多かったのが、認識していただけることが増えました」
自身については「スキルが足りないなと感じる日々で勉強中です」と厳しいが、成長できていると感じる面もあるという。
「いろんな番組を担当させていただいていて、各番組での立ち回りを考えられるようになれたのは1つ成長ポイントと言えるのかなと思います。最初はどの番組も同じ自分で臨んでいましたが、この番組ではこういう自分を出していこう、ゲストの方によってこうしてみようと考えられるようになりました」