運動会での定番の競技を考えるとたくさんの競技が思い浮かびますが、借り物競争もその一つです。

しかし借り物競争が盛り上がるかには、お題が非常に重要です。

そこで本記事では借り物競争に使える具体的なお題の一覧や、お題作成のポイント、競技のルールを紹介します。

  • 借り物競争とは

    借り物競争で使えるテーマ別のお題や、どのような競技かを紹介します

借り物競争(借り人競争)とは?

「借り物競争」とは、合図と同時に複数人がスタートしてお題が書かれているカードをめくり、そのお題の物や人を会場内のどこからか調達してゴールを目指す競技です。お題を人に限定した場合は「借り人競争」と言うこともあります。

お題によっては、探すことに手間取ったり運ぶことに苦戦したりするなど、足の速さ以外の要素もあるため、誰が1番になるのかを予想できない面白さがあります。

観客として来ている人を借り物とすることもあるので、会場全体が参加して楽しめる競技です。

借り物競争のお題|定番で簡単なもの4選

  • 借り物競争のお題|定番で簡単なもの

借り物競争におけるお題は、シンプルで探しやすく、誰でも運びやすいものが定番です。

例えば大きいタイヤを運ぶことをお題にすると、非力な児童・生徒では時間が掛かったりけがをしたりする可能性があるでしょう。

一方で、テニスボールなどの軽くて運びやすいものをお題にすると誰でも運搬でき、さらには地域の高齢者が参加する場合でも気軽に楽しめます。

ここでは、借り物競争の定番のお題を紹介します。

丸いもの

1つ目の定番のお題として、「丸いもの」が挙げられます。

丸いものは学校の中にも比較的多く存在しますし、来場者の持ち物の中にもたくさんあります。

例えばボールやフラフープであれば、持ち運びも容易です。みかん、紙皿、一円玉なども丸いですね。

「丸い眼鏡」など、「丸い○○」のように組み合わせてお題を作れば少し難易度が上がります。

類似のお題として、「四角いもの」や「長いもの」をお題にするなどしてもいいでしょう。

◯色のもの

2つ目は、色を指定したお題です。

例えば「赤いもの」というお題にすることで誰でも理解できます。また赤いものならなんでもいいことにしておけば、探す難易度は格段に下がるでしょう。

難易度を上げたい場合は「赤い帽子」や「黒い傘」など、色とものを組み合わせることで多種多様なお題を作成できるため、お題の作成に最適です。

さらに、「赤い帽子と青い帽子を一つずつ」というようにも組み合わせられます。

帽子など、身に着けているもの

3つ目は、帽子などのかぶり物や、身に着けているものをお題にするパターンです。

例えば帽子をお題にした場合、帽子をかぶった人とゴールすることも可能です。

他にも、(日)傘やタオルなど運動会ではよく見掛けるものをお題にすることで、より会場全体で盛り上がって競技を行えます。

ただし、カメラなどあまり高価なものをお題にすると、誤って転倒して破損してしまったときのリスクなどがあるので気を付けましょう。

◯◯センチの靴を履いている人

4つ目は、サイズを指定した靴をお題にするパターンです。

靴のサイズを指定すると、誰かに声を掛けて探さなければならないため、児童・生徒同士だけでなく観客ともコミュニケーションがとれます。

会場全体で盛り上がれるお題の一つでしょう。

借り物競争のお題|面白くて盛り上がるもの5選

  • 借り物競争のお題|面白くて盛り上がるもの

ここからは、観客が見ていて楽しめる、一風変わったお題を紹介します。

面白くて変わっているお題は、競技者だけでなく観客も一緒になって探したり、考えたりして、みんなが参加できます。

また、お題に適したものかを判断する先生のリアクションも楽しめるなど、会場全体で盛り上がれるでしょう。

ものまねができる人

盛り上がれるお題の一つとして、「ものまねができる人」があります。動物の鳴き声や、有名人のものまね、スポーツ選手のプレーのものまねなど、より絞り込むことも可能です。

また、実際にものまねを披露してもらえるようにマイクを準備しておくと、さらに盛り上がるでしょう。

児童・生徒がマイクでお題を叫び、ものまねに自信がある人を名乗りださせる方法もおすすめです。

じゃんけんが強い人

「じゃんけんが強い人」をお題としても面白いでしょう。じゃんけんの強さに自信のある人を探して、審判役の先生の前で勝負をしたり審判役の先生と勝負させたりして、勝てばゴールできるなど一工夫するとより盛り上がります。

その他にも、5連勝したらゴールなどというお題も作成できます。

ただし、連勝できずに競技者が困ってしまう場合もあるため、審判役の先生が的確なタイミングで諦めさせることが肝心です。

ダンスが得意な人

「ダンスが得意な人」をお題とする際は、学校内にダンス、バレエ、チアリーディングなどの部活動がある場合が望ましいでしょう。

見て楽しめる要素を加えることで、競技をより楽しめます。

実際に踊りを見せてもらい、合格なら会場全体から拍手をもらうなど、判定方法に一工夫を加えるのもおすすめです。

◯◯部の人・◯◯委員会の人

指定された部や委員会に所属している人をお題にすることもできます。自分のクラスメートや、アナウンスして名乗り出てもらうことで簡単に探せるでしょう。

また、「◯◯部員◯人とゴール」というお題もおすすめです。複数人でゴールすることになるため、恥ずかしがって出て来ないというトラブルを少なくできます。

運動部だけでなく文化部もお題にしておくことで、より会場全体で楽しめるでしょう。

怖い先生

「怖い先生」をお題にすると、学生はとても盛り上がります。先生も一緒に楽しめるため、「怖い先生」だけでなく「面白い先生」や「優しい先生」というお題を作ってもいいでしょう。

普段気軽に接することのできない先生とコミュニケーションが取れ、親しくなるきっかけにもなります。

借り物競争のお題|見た目の特徴3選

  • 借り物競争のお題|見た目の特徴

ここからは、見た目の特徴をお題にするパターンを紹介します。

見た目はものまねやじゃんけんよりも分かりやすいお題であるため、見つけることも容易です。

ただし、人を傷つけないようなお題を作成しましょう。

背の高い人

見た目をお題にする場合は「背の高い人」がよく使われます。背が高いことにコンプレックスを感じる人は比較的少ないため、お題にしやすいでしょう。

また「180cm以上の人」というように数字を出して分かりやすくすることで、審判がしやすくなります。

有名人に似ている人

「有名人に似ている人」をお題にすると盛り上がりますが、一方で、名乗り出て来た人が似ていない、判定がしにくいなどの難点があります。

また有名人を指定する場合に、特に小学生では、お題の有名人が分からず探し出せないケースも考えられます。

そのため、高校生や大人が参加する運動会で行うことがおすすめです。

◯◯っぽい人・○○そうな人

「◯◯っぽい人・○○そうな人」というお題は、さまざまな形にアレンジができます。

例えば、「芸術家っぽい人」「英語が話せそうな人」「サッカーが上手そうな人」などをお題に出すのです。

「有名人に似ている人」とは違い「っぽい人」を探せばいいため、探す難易度はやや下がりますが、判定がしにくいなどの難点もあります。

借り物競争のお題|キュン死しそうな青春のお題3選

  • 借り物競争のお題|キュン死しそうな青春のお題

ここからは、青春を感じられるお題を紹介します。

特に、恋愛にまつわることをお題にすることで盛り上がります。しかし、選ばれなかった人が悲しい気持ちになったり、選ばれても複雑な気持ちになる人もいたりするため、お題の作成には注意が必要です。

カッコいい先生

「カッコいい先生」「美人な先生」は、作成しやすいお題です。美男美女が登場することで、見ている観客も盛り上がるでしょう。

「憧れている先生」や「お世話になっている先生」とアレンジしてもいいですね。

一方で、選ばれる・選ばれないでモヤモヤする先生が出てくる可能性もあるため、多少空気を読むことも必要になります。

モテそうな人

「モテそうな人」も盛り上がるお題です。保護者も興味津々となるお題であり、自然と注目されるでしょう。

お題を引いた人がモテそうな人を連れてきたり、自分はモテると自信のある人に立候補してもらったり、モテそうな先生を連れてきたりと、バリエーションに富んだ展開が期待できます。

好きな人

「好きな人」というお題はとても面白いでしょう。好きな相手を連れて行って、審判の目の前で告白したり気持ちを伝えたりしたら合格とするなど、判定次第で大いに盛り上がります。

しかし恥ずかしくて連れて行きたくない人や前に出たくない人もいるため、多感な年頃の児童・生徒には不向きでしょう。競技者が大人である場合に、配偶者を連れて行くことができるのならば良さそうです。

借り物競争のルール - 3つの手順

  • 借り物競争のルール

ここからは、借り物競争においてのルールを紹介します。

この競技では、スタートの方法は徒競走などと同じく、スタートラインから「よーいどん!」の合図と同時に始まります。足の速さだけでは勝つことのできない競技のため、気楽にスタートを切れるでしょう。

お題を確認する

競技がスタートしたら、コースの途中で伏せてあるカードから好きなものを選びましょう。一度取ったカードは、戻したり選び直したりできません。

次に、取ったカードに書かれているお題を確認します。

お題を勘違いして誤ったものを持って行ってもゴールはできないため、しっかりと確認を行うことが必要です。

お題に書かれた物(人)を探す

お題が分かったら、自分で目星をつけた人を探し出して声を掛けたり、立候補を募れるように呼び掛け用のマイクを使ったりして、書かれている物や人を探しましょう。

先生は、どこにマイクや競技用の道具が置いてあるかなどの情報を事前に競技者に伝えておき、探し物が見つかりやすいようにしておくことが大切です。

審判が判定

お題に書かれている物や人を見つけたら、審判のところまで持って(連れて)行きましょう。

審判役の先生は、お題と持ってきたものが一致するかを正確に判断することが大切です。

また、審判がNGの判断をした場合は探し直しとなるため、競技者も持って(連れて)行く前にしっかりと確認しましょう。

なおお題が人だった場合は、嫌がっている人を無理やり連れてこないように競技者へあらかじめ周知しておくことも、競技を楽しむためのポイントです。

借り物競争のお題を考えるポイント

  • 借り物競争のお題を考えるポイント

お題を考える上で重要なポイントは、高価ではない・壊れにくい・持ち運べるものであるという点です。万が一、運搬中に落としてしまっても、けがをしたり壊れたりしないものにしましょう。

また、誰もが理解できるお題にすることもポイントです。

そして運動会に合ったお題や、その場所に準備されている物をお題とすることで、無理なく探せます。

人をお題とする場合は、言われて傷つく可能性のある内容は避けましょう。

面白い借り物競争のお題で、運動会を盛り上げよう

借り物競争は、お題次第で大いに盛り上がる競技です。

知らない人に声を掛けたり、大きな声を出して呼び掛けたりするのは少し恥ずかしいかもしれませんが、思い切ってやってみることで全員が楽しめるでしょう。

借り物競争のお題を考える際は、この記事をぜひお役立てください。