イプソスは、「AI(人口知能)に対する意識調査」の結果を8月23日に発表した。調査は2023年5月26日〜6月9日の期間、世界31カ国22,816名を対象に行われた。

  • 「AIを使った製品やサービスには短所より⾧所が多い」「AIを使った製品やサービスにはワクワクさせられる」

はじめに、「AIを使った製品やサービスには短所より⾧所が多い」と思うかどうか聞いたところ、「そう思う」と回答した日本人の割合は52%だった。また、「AIを使った製品やサービスにはワクワクさせられる」という設問に対して「そう思う」と回答した日本人の割合は51%だった(世界各国平均66%)。アメリカやEU加盟国の数値と比較すると、AIに対する期待値が大きいことがわかった。

  • 「AIを使った製品やサービスは、今後3~5年の自分の日常生活を大きく変えるだろう」

また、AIを使った製品やサービスは、今後3~5年の自分の日常生活を大きく変えるだろうという質問については、「そう思う(大いに+ある程度)」と答えた日本人は65%だった。またこの回答は、主要先進7カ国の中で最も高い数値となった。

  • 「AIを使った製品やサービスは、今後3~5年の自分の日常生活を大きく変えるだろう」

次に、今後3~5年、AIの使用が増えることで、「仕事」や「健康」に変化が生まれるかと尋ねると、「仕事」について「良くなる(非常に+やや)」と回答した日本人は19%、「健康」については16%という結果に。この結果は、ともに31カ国中最下位となった。

同社によれば、日本人のAIへの期待感や変化の可能性を鑑みると、「良い変化が期待できない」というよりもAIがどのように自身の生活に影響するのかを具体的にイメージができていない状態なのでは、と推測している。