名古屋鉄道は、メタバース空間上に「バーチャル名鉄名古屋ステーション」を8月25日から9月3日までの期間限定でオープンすると発表した。名鉄名古屋駅を高精細に再現したリアルなメタバース空間内で、自身の分身となるアバターを操作し、複数の体験コンテンツを楽しめる。

  • 再現した名鉄名古屋駅のホーム(イメージ)

名鉄によるメタバースの活用は初。「バーチャル名鉄名古屋ステーション」で全国の鉄道ファン向けにメタバースを活用した取組みを検証し、体験してもらうとともに意見も募集。今後、集約した意見をもとに、メタバースの可能性を探りつつ、新たな価値を提供できるようにメタバースの活用を進めていくとのこと。

「バーチャル名鉄名古屋ステーション」では、測量技術を活用したデータ取得により、高精細な名鉄名古屋駅と名鉄1200系・3500系を再現。名鉄名古屋駅の日常をバーチャル上で鑑賞できるほか、「DJブース案内体験」「“迷駅”ストーリーコレクト」「名鉄ライブラリ」という3種類のコンテンツにより、「バーチャル名鉄名古屋ステーション」でしか味わえない体験を楽しめる。

  • 再現した名鉄3500系・1200系のイメージ

  • 「DJブース案内体験」イメージ

「DJブース案内体験」は、複雑な列車の運用を可能にしている運転室、通称「DJブース」からの案内アナウンスを体験できる。メタバース上の体験用DJブースで、案内表示や案内資料をもとに、時間内に正しくアナウンスを行うことでポイントが貯まり、逆にミスすると乗客の「イライラゲージ」がたまるルールで、名鉄名古屋駅の駅員になりきり、高得点をめざすコンテンツとなる。

名鉄名古屋駅は3面2線のホームにさまざまな方面・種別・編成の電車がひっきりなしに入線し、略称の「名駅」に掛けて「迷駅」と称されることもあるという。「“迷駅”ストーリーコレクト」では、駅構内を探索して光るものを見つけると、厳選した名鉄にまつわる小話を収集できる。実際の名鉄名古屋駅にはない「名鉄ライブラリ」もバーチャル上につくり、昔懐かしい名鉄名古屋駅の姿を中心に、名鉄の電車や名古屋鉄道の歴史を感じる写真を閲覧できるライブラリスペースとする。

  • 「“迷駅”ストーリーコレクト」イメージ

  • 「名鉄ライブラリ」イメージ

「バーチャル名鉄名古屋ステーション」は、8月25日12時から9月3日24時までの期間限定でオープンし、入場料は無料。メタバースプラットフォーム「Planeta」内特設ワールドにて、パソコンのアプリケーション「Planeta」上で体験できる。「Planeta」は8月25日12時から公式サイトでダウンロードできる。

8月26・27日の13~18時、名鉄百貨店本店(本館)8階「TSUTAYA BOOKSTORE 名鉄名古屋」で一般向けの体験会も開催。事前予約不要で、VR機器を使った「バーチャル名鉄名古屋ステーション」の操作体験を無料で体験できる。