副業セミナー・スクールで重視する点、「世帯年収」によって違いあり! それは…?

パフォーマンステクノロジーネットワーク「afb(アフィビー)」の開発運用を行うフォーイットは、副業に関するアンケート結果を8月9日に発表した。調査は、「副業をしたことがある」と回答した全国の10代～60代までの男女500人を対象に2023年6月26日に行われた。

はじめに、副業の勉強をする上で、受講するセミナーやスクールで1番重視する点は何かを調査。最も多かった回答が「価格が低いこと」「短期間でスキルが身につくこと」「時間の融通がききやすいこと」の3つが24.1%で同率となった。

次いで「収益化までのサポートがあること(案件紹介など)」が13.7％、「オンラインであること」が7.2％と続いた。また、最も少なかった回答は「通学であること」で1.2%という結果に。

男女別に見ると、セミナーやスクールで重視する点に飛びぬけた男女差はなく、各項目で数％の差にとどまった。最も差が大きかったのは「時間の融通がききやすいこと」で、男性が26.3％だったのに対して、女性は22.0％という数字で4.3％の差に。

また、「価格が低いこと」でも男性が女性を上回ったものの、その一方で「短期間でスキルが身につくこと」では女性の回答数が多かった。受講の方式に関しても、「オンラインであること」と「通学であること」ともに女性の回答が上回っている。

世帯年収別に見ると、収入とセミナー・スクールで重視する点には相関関係があることがわかった。「価格が低いこと」を最も重視すると回答した方は、世帯年収が増加するにつれて少なくなっており、「~500万円」では30.4％だったのに対して「1,001万円~」では12.8％と、17.6％もの差が生まれている。

一方で「短期間でスキルが身につくこと」と回答した方は世帯年収が増加するにつれて多くなっており、「~500万円」では19.4%、「1,001万円~」では32.1％という結果に。

収入にある程度の余裕がある層では、価格よりも時間を重視する「タイムパフォーマンス派」が多いのに対して、自己投資に投じられる予算に限りがある層の場合は、まず第一に価格を抑えた上で成果を求めたい「コストパフォーマンス派」が多いということがうかがえるとのこと。

また、メインで取り組んでいる(取り組んでいた)副業は何かという質問の回答と、受講するセミナーやスクールで1番重視する点をかけ合わせた。

大きな差がついた項目としては、「アフィリエイト」をメインの副業とする人は「価格が低いこと」「短期間でスキルが身につくこと」という回答が多く、手軽さや参入のハードルの低さを重視する人が多いことがわかったという。

また、「SNS運用」では「時間の融通がききやすいこと」が飛びぬけて多く、本業のスキマ時間にスマートフォンなどで気軽にできることが要因となっているようだと説明。

その他にも、事前に撮影・編集機材やソフトなどの投資を必要とする「ライブ／動画配信」では、「収益化までのサポートがあること」を求める人が多いなど、それぞれの副業の特徴によって、セミナーやスクールで重視する点に差が生まれるということが明らかになった。