KINTOはこのほど「Z世代の自動車教習に関する実態調査」を実施した。Z世代が免許を取りたい理由とは?

  • 「Z世代の自動車教習に関する実態調査」を実施

免許を取りたい理由は楽しみのため?

調査期間は2023年7月7日〜7月9日。調査対象は自動車教習所(免許合宿含む)に現在通っているZ世代(18〜25歳)539名だ。IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査で実施した。

  • Q1. 免許を取りたいと考えている理由ベスト3「ドライブしたいから」「運転に憧れがあるから」「クルマが好きだから」

「Q1.あなたが、免許を取りたいと考えている理由を教えてください」の質問については、「ドライブしたいから」が40.8%、「運転に憧れがあるから」が34.3%、「クルマが好きだから」が31.0%でベスト3の回答となった。

免許取得理由の上位から、Z世代の車に対するポジティブな姿勢が垣間見える。

  • Q2. Z世代教習生の4人に3人が「普通免許 AT限定」を取得予定

「Q2.あなたが取得予定の車の免許の種類を教えてください」は「普通免許 AT限定」が76.1%、「普通免許 MT」が22.4%という結果に。運転操作が簡単かつ、新車販売でもマニュアル車よりオートマ車が現在は主流ということを考えると、AT限定免許で十分と考える人が多いのかもしれない。

  • Q3. 約6割が、教習所の費用は「全額自分が負担」と回答

「Q3.教習所の費用は、誰が負担する予定ですか」と聞いたところ、「全額自分が負担」が55.1%、「全額親族が負担」が24.7%という回答となった。

今回の調査では、回答者の約6割が社会人(学生以外)だったため、このような結果になったものと考えられる。

  • Q4. 教習所に通う期間、「2~3カ月程度」が32.1%で最多

「Q4.あなたは、教習所をどれくらいの期間で通う予定ですか」と尋ねた結果、「2~3カ月程度」が32.1%で最多に。夏休みに差し掛かる時期に調査したためか、「2週間程度(免許合宿)」が14.7%、「1カ月程度」が25.2%と短期間での免許取得を目指す人が多い傾向となった。

  • Q5. 教習所に通って「楽しい」と感じるポイント、「運転そのものが楽しい」が41.6%で最多

「Q5.教習所(免許合宿)に通っていて、「楽しい」と感じるポイントを教えてください」と尋ねると、「運転そのものが楽しい」が41.6%、「車を操っている感覚が楽しい」が30.4%、「学科の勉強が楽しい」が23.6%という回答となった。

運転技術や学科の勉強を通して、車について学べることにポジティブな様子が上位の結果から読み取れる。

  • Q6. 教習所に通って「難しい」と感じるポイント、「S字カーブ・クランク」「高速演習」「バック駐車」がランクイン

「Q6.教習所(免許合宿)に通っていて、『難しい』と感じるポイントを教えてください」と質問したところ、「S字カーブ・クランク」が33.8%、「高速演習」が33.2%、「バック駐車」が30.8%という回答となった。

狭路の通行、速い走行速度や車線変更、感覚がつかみづらい後退駐車などは、自動車教習生は特に難しいと思うポイントかもしれない。

  • Q7. 8割以上が、学科で「車の買い方/維持費などの知識」を学ぶ機会があれば嬉しいと回答

「Q7.あなたは、教習所の学科の中で、車の買い方/維持費などの知識を学べる機会があれば嬉しいと思いますか」と質問したところ、「非常にそう思う」が33.2%、「ややそう思う」が49.7%と合わせて82.9%がポジティブな意見を示した。

卒業後のカーライフに関わる車にまつわるお金の知識。教習所では学ばないが、Z世代は教習生のときから興味を持つ人がほとんどだということがわかった。

  • Q8. 免許取得後の車の所有・利用方法「新車を購入する予定」が35.3%で最多

「Q8.免許取得後3年以内の車の所有・利用方法について、次の中であてはまるものを全て教えてください」の問いでは「新車を購入する予定」が35.3%、「中古車を購入する予定」が31.7%となり、およそ3割は自動車の購入・所有を検討していることがわかった。

一方、「カーシェアを利用する予定」が20.0%、「レンタカーを利用する予定」が19.9%となり、一時的な自動車の利用方法を検討する人も2割ほどいる結果に。

  • Q8-2. 人気のクルマ、「プリウス」「レクサス」が上位に

「新車/中古車を購入する予定(N=237)」の人に購入予定の車名を尋ねたところ、およそ6割が「未定」と回答。「プリウス(トヨタ)」6票、「レクサス」5票、「タント(ダイハツ)」「ラパン(スズキ)」「アクア(トヨタ)」「クラウン(トヨタ)」が各4票と続いた。

  • Q9. 約7割が「クルマのサブスク形式に興味がある」

続いて、「Q9.あなたは、月々定額で利用できる『クルマのサブスク形式』に興味がありますか」と質問したところ、「非常に興味がある」が23.4%、「やや興味がある」が42.8%という回答となった。

Q8では「免許取得後3年以内にサブスクを利用予定」と回答した人は10.0%だったが、潜在的には約7割が「クルマのサブスク」に興味があることが明らかとなった。

  • Q10. 64.8%が「週に1日以上」SNSでクルマの情報に触れていると回答

「Q10.あなたは、日々SNSでどれくらいクルマの情報に触れていますか」との質問では、「週に3~4日程度」が21.2%、「週に5~6日程度」が16.1%、「毎日」が14.5%という回答となった。

自動車教習所に通うZ世代の6割以上が、SNSで週に1日以上クルマの情報に触れているといえる。一方、「全く見ない」層も20.2%と一定割合いる。

  • Q11. SNS別クルマ取得情報、YouTubeは「旅行・お出かけ先」、Twitterは「メーカー発信の情報」、Instagramは「車の画像・写真」

Q10で「全く見ない」「わからない/答えられない」と回答した人を除き、「Q11. あなたが、クルマに関して見る情報とその際に活用するSNSを教えてください」と尋ねたところ、媒体別に特徴が表れる結果となった。

動画メディアのYouTubeでは、「旅行・お出かけ先」「運転方法・運転のコツ」が上位にランクイン。一方で速報性の高いTwitter(現X)では、「メーカー発信の情報」「新型車などのニュース」と信頼性の高い一次発信元からの最新情報を得ていることがわかる。

ハッシュタグ検索もできるInstagramでは、「車の画像・写真」「旅行・お出かけ先」をよくチェックしているようだ。これら3媒体に比べ活用の頻度は低いが、TikTokでは「運転方法・運転のコツ」が1位となった。

  • Q12. 約7割が「いつかは乗りたいと考えている憧れの車がある」と回答

「Q12.免許取得後、いつかは乗りたいと考えている憧れの車がありますか」と聞いたところ、「はい」が69.4%、「いいえ」が24.1%という回答となった。

  • Q13. いつか乗りたい憧れのクルマ、第1位「ベンツ」、第2位「レクサス」、第3位「アルファード」

Q12で「はい」と回答した人に「Q13.あなたが免許取得後にいつかは乗りたいと考えている、憧れの車名かブランド名を教えてください。」と質問したところ、第1位「ベンツ」(22票)、第2位「レクサス」(15票)、第3位「アルファード」(12票)という結果になった。