パーソルキャリアが運営する「HiPro(ハイプロ)」は、「地方でのはたらき方に関する実態調査」の結果を8月8日に発表した。同調査は、2023年7月10日~11日の期間、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)在住の会社員929人を対象に、インターネットで実施されたもの。

  • 「地方副業」への興味・「地方転職」への興味

はじめに、「地方副業」「地方転職」それぞれについて興味を聞いたところ、「地方副業に興味がある」と回答した人は6割近い(59.2%)のに対し、「地方転職」は約4割(40.2%)となった。

この結果から、副業・転職問わず地方への関心は高い一方、“はたらき方"によって2割程度差が生じることが明らかとなった。

  • 地方副業のハードルが低い理由

次に、地方転職と比較した際の地方副業に対するハードルについて尋ねると、半数(50.5%)が「地方副業の方がハードルは低い」と回答した。

また、その理由として「本業を辞めずに地方の仕事を経験できる」(55.4%)、「転居せずに地方で働くイメージを掴(つか)める」(54.5%)、「今後のはたらき方の選択肢が増える」(30.2%)が上位に挙がった。

このことから、地方副業は居住地や現職といった現状を変えることなく、地方に関わるといった新たなはたらき方が実現できるため、ハードルが低いことがうかがえる。

  • 地方副業に興味を持つ理由

続いて、地方副業に興味を持つ理由を問うと、「副収入を得たいから」(55.5%)が首位となる一方、「地方に貢献したいから」(18.3%)、「スキル・経験を還元したいから」(15.8%)、「地方創生に携わりたいから」(12.5%)と、地方副業ならではの理由が一定数の支持を集めた。

この結果から、地方副業には「収入」以外にも、地方に携わるからこそ得られることや興味を引かれる要素があることが判明。

  • 地方副業で期待する報酬・地方副業で携わりたいテーマ

最後に、地方副業で期待する報酬を調査すると、19.3%が「月額5万円未満」、50.3%が「月額5~10万未満」と回答し、「月額10万円未満」を希望している人は約7割(69.6%)いることが明らかに。

また、地方副業で携わりたいテーマとしては、「商品/サービス企画」(21.3%)、「マーケティング/PR」(15.5%)、「営業/販路拡大」(15.0%)が上位に挙がり、ビジネス領域におけるテーマで地方に携わりたいと考える人が多いことも判明した。