女優の沢口靖子がテレビ朝日系ドラマ『科捜研の女』で演じる榊マリコが、9日に放送されるテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』最終回(毎週水曜21:00~)に特別出演する。

  • 左から東山紀之、沢口靖子=テレビ朝日提供

2015年のスタート以来、東山紀之演じる主人公・天樹悠を中心に、深い人間模様とサスペンスフルなドラマが共存する刑事ドラマとして走り続けてきた『刑事7人』。そして、16日よりシリーズ25年目にして「水曜よる9時」という新たな舞台に降り立つ、沢口靖子主演の科学捜査ミステリーの最高峰『科捜研の女 season23』(初回2時間スペシャル20:00~)。現在、テレビ朝日の水曜21時枠では“切れ目なく”作品をお届けする“水9シームレス放送”を実施しており、『刑事7人』と『科捜研の女』のコラボとして、マリコが最終回に登場することに。

『刑事7人』最終回は、今シーズンを貫く大きな謎である“10年前の東関東連続強殺事件”の真相に、ついに天樹をはじめとする新専従捜査班メンバーがたどり着く。それぞれの捜査がパズルのピースのようにそろったとき、浮かび上がってくる事件の全貌とは。そんな最終回のどこかで、天樹とマリコがまさかの邂逅。2人はいったい、どんな出会いをはたすのか。

撮影当日、沢口は『刑事7人』のロケ現場に到着したとたん、「榊マリコ、京都府警より参りました! よろしくお願いいたします」と笑顔であいさつ。そのひと言で現場は大きな笑いに包まれ、迎えた東山も「やっぱり、沢口さんはキチンとされているなぁ!『刑事7人』は男ばかりでむさ苦しいので(笑)、沢口さんが来てくださってとても新鮮です」と拍手を送って歓迎した。2人は1990年、大型時代劇スペシャル『源義経』(TBS)で義経と静御前、翌年の『橋田壽賀子スペシャルドラマ 源氏物語』(TBS)で光源氏と夕顔を演じた間柄で、今回はそれ以来32年ぶりの共演。天樹とマリコの出会いをドラマチックに描くべく、2人でタイミングを合わせながら順調にOKカットを重ねていき、それぞれの作品の主人公2人が同じ世界線でめぐりあうという珠玉のシーンが完成した。

コラボシーンの撮影を終えた東山は、「お互いドラマシリーズを継続する立場として、年月を経てこうやって作品で“出会う瞬間”をいただいたことには感慨深いものがあります。とてもいい時間でした」と、しみじみとした表情を浮かべながら、久々に共演がかなった喜びをコメント。沢口もまた、「こういった番組同士のコラボは、それぞれの作品の世界観を超えて、視聴者のみなさんに“夢”を感じていただくことができますよね」と今回の仕掛けを楽しみにしていたことを告白。「20代のころ以来の共演なのですが、東山さんはまったく変わらず、本当にダンディー! ブレない姿勢をお持ちだなと思いました」と、沢口やスタッフと気さくに言葉を交わしながら現場をけん引する“座長”東山の気配りに、改めて感銘を受けたことを明かした。

コメントは以下の通り。

■東山紀之(天樹悠 役)

――『刑事7人』×『科捜研の女』バトンタッチコラボが決まった際のお気持ちを教えてください。

沢口さんのご活躍は拝見してきましたし、京都の撮影所ですれ違ったときにお話することもあったのですが、共演は実に32年ぶり。お互いドラマシリーズを継続する立場として、年月を経てこうやって作品で“出会う瞬間”をいただいたことには感慨深いものがあります。ミステリーでありながら人間ドラマを描く、水曜9時枠ならではのコラボだなと感じました。

――32年ぶりに沢口靖子さんと共演していかがでしたか?

最初に沢口さんと共演した『源義経』では義経と静御前、その後は『源氏物語』の光源氏と夕顔だったので、その関係性とはまた違う、リアリティーのある世界観で同じ空間にいるのがちょっと不思議な感じがしましたね。でも、とてもいい時間でした。今シーズンのスタート直前に『特捜9』の井ノ原(快彦)ともバトンタッチでコラボしましたが、沢口さんとのコラボは新鮮でうれしいです(笑)。

――お互いの作品への印象を教えてください。

『科捜研の女』は現行連ドラ最多シリーズ記録を更新し続けていますが、取り上げる事件やゲストが変わるので毎回、新しい作品に挑んでいるといっても過言ではないですよね。だからこそ、体力的にも精神的にも強くないと、継続は難しいと思います。沢口さんが今日まで主演を続けているのは、本当にスゴイこと。『科捜研の女』は、継続することへの勇気をもらえるドラマだなと思っています。

――『刑事7人』最終回のみどころを教えてください。

今回は『刑事7人』のシリーズの中でも、正義とは何か、それに立ち向かっていく勇気とは何か、非常に考えさせられる、切ない物語です。事件とは、関わった人たち誰もが無傷ではいられないもの……。その真実味を描きたいと考えていたので、そこを感じていただければうれしいです。

――バトンをお渡しする沢口さんにエールを送っていただけますか?

今回はバトンをお渡しする立場でしたが、こちらもまたバトンを受け取ることができるよう、いい作品を作っていきたい、その使命を果たしていきたい、という思いでいっぱいです。そして、できれば沢口さんにはまた『刑事7人』の世界にいらしていただきたいなと思っています。むさ苦しい世界観ですが、吉田鋼太郎さんがめちゃくちゃ喜ぶと思います(笑)。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

『刑事7人』と『科捜研の女』は、世界観はもちろん事件へのアプローチの仕方も違いますが、ともに真実に迫っていく面白さがあると思います。ぜひこの枠ならではのコラボレーションを楽しんでいただければうれしいですね。

■沢口靖子(榊マリコ 役)

――『刑事7人』×『科捜研の女』バトンタッチコラボが決まった際のお気持ちを教えてください。

こういった番組同士のコラボは、それぞれの作品の世界観を超えて、視聴者のみなさんに“夢”を感じていただくことができますよね。今回のコラボもとても面白い試みだなと思いました。また、『刑事7人』の最終回の演出担当が『科捜研の女』でもお世話になっている兼崎涼介監督だったので、安心していつものマリコらしく存在しようと努めました。

――32年ぶりに東山さんと共演していかがでしたか?

20代のころ、『源義経』『源氏物語』でご一緒して以来の共演なのですが、東山さんは当時とまったく変わらず、本当にダンディー! ブレない姿勢をお持ちだなと思いました。

――お互いの作品への印象を教えてください。

『刑事7人』は特に今シーズン、警察組織の裏側に焦点を当てられるとともに、刑事として正しい道は何なのか、それぞれのキャラクターが葛藤しながら模索していますよね。とても重厚感のある作品だなと感じています。

――東山さんからのエールを受け取って改めて意気込みを教えてください。

今回のコラボ出演シーンで、天樹さんがマリコに“あるモノ”を渡してくださるのですが、まさにバトンを受け取ったような気持ちになりました。共に長年続くシリーズ作品を担っている者同士、今シーズンはもちろん、こちらからもバトンをお返しできるようないい作品を作り続けていきたいなという気持ちですね。

――来週スタートする『科捜研の女 season23』のみどころを教えてください。

近頃は逮捕された被疑者が容疑を否認するケースも多く、犯罪捜査の上で科学捜査における比重が非常に大きくなっているとお聞きしています。そういう観点からも、今シリーズの科捜研のさまざまな活躍を楽しみにしていただきたいです。初回2時間スペシャルは、誰もが知る“ある事件”がモチーフになっています。巧妙な手口の真犯人を相手に、マリコが最新の科学捜査で真相に迫ります。事件によって壊されてしまった被害者家族の絆や、マリコの親子の絆にも注目してください。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

この度、『刑事7人』の天樹さんと『科捜研の女』のマリコのまさかのコラボが実現しました。マリコが『刑事7人 シーズン9』の最終回にどのように登場するのか、どうぞ楽しみにしていてください。