マイナビは7月26日、2024年卒業予定の全国の大学生・大学院生(内々定を保有している学生)に向けて実施した「マイナビ2024年卒内定者意識調査」の結果を発表した。調査は6月16日~7月5日、2024年卒業予定の全国大学4年生および院2年生2,851人を対象に行われた。

  • 内々定保有社数

まず、6月時点の内々定保有社数の平均は2.25社であった。また、内々定保有社数別の割合をみると「1社」が最多で40.2%だが、「2社」が26.7%、「3社以上」が33.1%となっている。複数内々定を持つ人はあわせて約6割であった。

  • 内々定保有社数別割合

入社予定先企業について「すでに決めて就職活動を終了した」との回答は、73.4%となっている。

  • 入社予定先を決めたか

また、内々定先企業に納得している学生ほど、インターンシップ・仕事体験への参加割合が高く、その影響を受けている傾向も見られた。

  • インターンシップ・仕事体験参加経験×内々定先納得度、インターンシップ・仕事体験の内容が企業選択に影響したか×内々定先納得度

入社予定先のインターンシップ・仕事体験への参加においても、納得している学生の方がそうでない学生よりも参加割合が高い事が分かっている。

入社予定先企業の元の志望順位別に、入社予定先企業へのインターンシップ参加状況を確認したところ、「第一志望」の場合は55.6%と半数を超える結果に。

  • 入社予定先企業へのインターンシップ・仕事体験への参加状況

インターンシップ・仕事体験への参加が内々定獲得に役に立ったかどうかを尋ねてみると、内々定先企業へ納得している学生ならびに第一志望企業を入社予定先企業に決めた学生ほど「役に立った」の回答率が高い傾向が見られた。

実施してほしい内定者フォローについての質問では「内定式」が最多となった。文理ともに同じ傾向が見られたが、理系学生では「社会見学・工場見学・施設見学」が文系よりも多くなっている。

また、入社予定先企業からの連絡頻度として望ましいのは「月1回程度」が最多で、次いで「数週間に1回程度」が続いた。

内定者研修など企業から提供される学びの機会については、文理ともに「学生生活の妨げにならない程度に設けてほしい」が7割以上で最多となっている。

形式としては、「集合研修(対面)」が61.1%、内容としては「基本的なビジネスマナー」が73.1%で最も多い。文理別でやや割合に違いが見られたが、おおむね同じような傾向となっている。