2023年7月22日から開幕する夏の恒例イベント「ウルトラヒーローズEXPO 2023 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ(略称:ウルサマ)」のオープニングセレモニーが前日の21日に行われ、新ヒーロー『ウルトラマンブレーザー』からヒルマ ゲント隊長役の蕨野友也とアオベ エミ隊員役の搗宮姫奈がステージに登場。イベントの見どころを熱く語ると共に、会場に集まった大勢の子どもたちの声援に応え、笑顔を見せた。
「ウルサマ2023」では、7月8日に放送を開始した最新ウルトラマンシリーズ『ウルトラマンブレーザー』を中心に、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンギンガ……といった「ニュージェレネーション」と呼ばれる新世代のウルトラマンたちが会場を盛り上げるよう、趣向が凝らされている。
オープニングセレモニーでは、『ウルトラマンブレーザー』より特殊怪獣対応分遣隊「SKaRD(スカード)」のユニフォームに身を包んだ蕨野友也と搗宮姫奈がステージに登場。2人が現れたとたん、客席からは大きな拍手が巻き起こった。
『ウルトラマンブレーザー』は本イベントまでに第1話、第2話が放送済み。ゲント隊長を演じる蕨野は第1話のロケ地でもあった池袋サンシャインシティにふたたびやってきたことについて「撮影のときは夜だったので、きょう昼間に来ると違った景色に見えます」と、夜間の戦闘シーンと昼とでは印象が変わって見えると語った。
怪獣出現地に潜入し、怪獣の生態や特長を調べ上げる役割を担うエミ隊員を演じる搗宮は、撮影開始のころをふりかえり「ゲント隊長と初めて会ったとき、どんな人なのかなと思っていましたが、すごく良い隊長でよかったです!」と、蕨野の印象が最初からとてもよかったことを明かしていた。
今年の入場者プレゼントは「SKaRD特別隊員証」。ゲント隊長やエミ隊員も持っている、SKaRD隊員の証である。配布される隊員証の裏面にはアースガロンの写真が印刷されているが、ここに自分の写真を貼れば、世界にひとつだけの特別隊員証が完成する。
ウルサマ名物、ウルトラヒーローと一緒に写真を撮ることができる「ウルトラショット」にちなみ、蕨野、搗宮に「会ってみたいウルトラヒーロー」を挙げてもらった。蕨野は「始まりは初代ウルトラマンですので、ぜひお会いしたい!」と、シリーズの原点『ウルトラマン』(1966年)の初代ウルトラマンに会いたいと熱望した。
搗宮は「コスモスとも撮りたいし、ゼットとも撮りたいし……迷うなあ~。でもやっぱりブレーザーですね!」と、カッコいいウルトラヒーローと記念写真を撮りたい思いをおさえきれないコメントを残した。
今年の「ウルサマ2023」では、数年ぶりに「声を出しての応援」が解禁。ウルトラヒーローにとって、子どもたちの「がんばれ」の声こそが最高のエネルギーとなる。発生の練習として客席の子どもたちから大きな「がんばれ!」の声援を受けたゲント隊長は、ブレーザーブレスにストーンを装填し、ウルトラマンブレーザーへの変身体勢に入った。
すると、まぶしい光とともにウルトラマンブレーザーがステージ奥から出現し、エミ、ゲントの間に入って勇ましいポーズを取った。
蕨野は会場の子どもたちににこやかな笑顔をふりまいた後「今日は来てくれて本当にありがとうございます。明日は『ウルトラマンブレーザー』第3話の放送日。アースガロンが初めて出撃するということで、期待を膨らませていただきつつ、ウルサマも始まりますので、お時間のある方はぜひ足を運んでいただけたらと思います。最後まで、全力でがんばります。応援よろしくお願いします!!」と、力強く挨拶し、『ウルトラマンブレーザー』と「ウルサマ2023」の応援を呼びかけた。
搗宮は「『ウルトラマンブレーザー』はまだ始まったばかりで、ここからどういう風になっていくのか、楽しみにしていただけると嬉しいです! 今日は来てくださってありがとうございました!」と元気に挨拶。大勢の子どもたちからの声援を嬉しそうに聞き、まぶしい笑顔を見せた。
ここからは「ウルサマ2023」展示内容を少しだけご紹介。入場してすぐに我々を迎えてくれるのは、ニュージェネレーション・ウルトラヒーローたちの勇姿である。向かって左は「ウルトラマンXベムスターアーマー」、そして右は「ウルトラマンエクシードXベータスパークアーマー」。それぞれのヒーローの「変身アイテム」も展示されている。
『ウルトラマンR/B』より。ウルトラマンブル、ウルトラマンロッソ、ウルトラウーマングリージョ。
巨大なベリアルの爪に襲われているウルトラマンゼロ。
池袋の町並みを精密再現した「巨大ジオラマコーナー」は、ビル街の間が通れるようになっており、さまざまなアングルからウルトラヒーローと怪獣たちの激闘の瞬間をカメラに収めることが可能。
『ウルトラマンZ』で大人気を博した特空機1号「セブンガー」。しかしここでのセブンガーは、四次元怪獣ブルトンにやられてしまったのか、力を失ってダウンしている気の毒な姿となっていた。後ろにはウインダムやキングジョーストレイジカスタムといった特空機の仲間が控えている。
ミニチュアセットのリアリティを増すため、小さな人間たちのフィギュアも至るところに配置されている。ミニチュアのビル越しにウルトラヒーロー(写真はウルトラマンゼット アルファエッジ)を撮ると、テレビで特撮映画を観ているような巨大感が得られる仕組みである。
地上部分には線路が敷かれており、そこを通ってきたのはなんと『ウルトラQ』(1966年)の人気怪獣カネゴンだった。第15話「カネゴンの繭」の名場面・不思議な繭の中からカネゴンが上半身を出してきたところを「電車」に見立てるというセンスが実にすばらしい。
親子や友だち同士で「思い出に残る写真」を撮ることのできるフォトスポットも多種多彩。メトロン星人マルゥル(左)は夕景のベンチ、ペガッサ星人ペガ(右)は青空のベンチ。愛らしい子ども宇宙人2人と並んで、ベストな一枚を撮影してもらいたい。
岩山のてっぺんで巨大な岩石を投げ飛ばしているのは、『ウルトラマン』(1966年)の人気怪獣レッドキング。怪獣無法地帯と言われる多々良島に君臨するどくろ怪獣レッドキングと一緒に記念写真を撮ろう。
『ウルトラマンブレーザー』ゾーンの入り口では、ブレーザーと怪獣バザンガの迫力ある戦闘シーンが、凝った装飾と照明によって再現されている。
LIVEステージ横の広場(待機場所)に作られたのは『ウルトラマンブレーザー』第2話でその全容が明かされたSKaRDの作戦司令室「SKaRD CP」。通信機、専用銃のほか、隊員たちの個性が感じられるそれぞれのデスク、小物類が忠実再現されていて、作り手のこだわりを感じさせる。
SKaRDが誇る対怪獣用巨大ロボット・23式特殊戦術機甲獣「アースガロン」の格納庫&コクピット。アースガロンは7月22日放送の『ウルトラマンブレーザー』第3話より本格的に活動開始。勇ましさとユーモラスな部分を兼ねそなえた、魅力にあふれたキャラクターといえる。
毎年、ドラマチックなストーリーと迫力満点のバトルアクションを楽しませてくれる「ニュージェレネーションTHE LIVE」、今年は1回のショーで「スターズ編~新世代の戦士たち~」「ウルトラマンブレーザー編~新たなる光~」と2つの物語が描かれる「2部構成」になっているのが大きな特徴。「ブレーザー編」にはゲント隊長やエミ隊員のほか、SKaRDメンバーが交代で出演するというのにも注目である。ここでは「ブレーザー編」より、巨大な威容で迫るザバンガを迎え撃つ、アースガロンのバトルシーンをお見せしよう。
アースガロンの危機を救うべく、ウルトラマンブレーザーが登場。ブレーザーの野性味あふれる戦闘スタイルは、ステージでも存分に堪能できる。
『ウルトラマンZ』(2020年)は放送当時、イベント等がのきなみ中止となり、子どもたちの声援を直接受ける機会が極端に少なかった。今回のステージでは「声援」が解禁となり、ウルトラマンゼットの決めゼリフ「ご唱和ください、我の名を!」のとおり、客席の子どもたちが「ウルトラマンゼーーット!」と彼の名を思いっきり大きな声で叫ぶことができる。大人も子どももご一緒に、ぜひともゼットの名をご唱和していただきたい。
「ウルトラヒーローズEXPO 2023 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」は池袋サンシャインシティ文化会館4F・展示ホールBにて、7月22日から8月28日まで開催される(休業日:8月8日)。
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